うつろい
複雑な心を抱えてきた自分へ。
氷のように閉ざした心で、
守ろうとしたのは、
何だったのか。
どこに向かって、
何を目指しているのか、
手探りの中で作っていたのは何だったのか。
あなたが欲しかったのは、
ありがとうのひとことだけ。
怯えた心で悔しがり、
競っていたのは、何だったのか。
何が見たくて
そんなに頑張ってきたのか。
あなたが聞きたかったのは、
ごめんなさいのひとことだけ。
山のように本を抱えて、
どんなご馳走をそろえてみても、
あなたが好きなのは、
ありきたりのポテトチップ。
うつろう夢の答えを求め、
夜の静かさにとけていく。
そしてかならず、夜は明けていく。
たくさん悩んでたから、今は楽になりましたね。