表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界は黒猫と共に  作者: 小笠原慎二


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/194

クレナイという名前になりました

前回のあらすじ~

ドラゴンが人の姿になったら女だった。

「この姿ならば、人の宿に泊まることも問題ないじゃろう?」


そう言いながら、檻の中から出て来た。

確かに問題はないと思う。けれども。


「途中で戻ったりしない?」

「妾はそんなに未熟ではないぞ?」

「クウ…」


あ、ハヤテが気にしてる。

ハヤテもだんだん変身できる時間が長くなってきてるものね。


「その前に、1つ聞いておかねばならぬのだが…」

「何?」


ドラゴン女性がちょっと顔を赤らめる。


「その、妾の、あのような所に、あのような物を、その、入れたのは、誰じゃ?」


ちょっと恥ずかしそうにモジモジしながら聞いてきた。

クロに視線が集まる。

クロの顔が引き攣る。

まあね。ドラゴンといえど、メスですからね。

気まずいものもあるでしょう。


「ほお、この黒猫かえ?」


ドラゴン女性もクロを見つめる。


「ドラゴン殿。申し訳ないとは思うが、あの場合は仕方なかったのだの」


クロ、弁明。

きっと漫画だったら、顔中に冷や汗が流れているのだろうなと勝手に想像。


「妾の視線から外れ、気配も消し、いつの間にか後ろに回り込み、気付かぬうちにあのようなことを…」


クロを見つめている。

え、食べたりしないよね?

ドラゴンの口だったらクロなんて一飲みですよね?

いや、それは阻止させてもらいます!

そこは命令権を発動させて…。


「気に入ったのじゃ! 妾の婿になっておくれなのじゃ!」


滑った。


危うくクロを落とす所だった。

リンちゃんも落ちそうになってた。メンゴ。


「今まで感じたことのない気配、只者ではないのであろう? 妾の意識下から外れる腕も見事! 婿として最高得点なのじゃ!」


ただ単に小さすぎて見えなかっただけなんじゃ…。


「そちらのペガサス殿。シロガネと名乗っておったかの? そなたもあの雷魔法は見事であった! クロ殿ほどではないが、お主も婿候補じゃ! ああ、なんという良き日か。婿候補殿が2体も見つかるとは!」


体をくゆらせていますが、お姉さん、それは無理な話なんじゃないのかい?

私達が話しについていけず、あんぐりと口を開けていると、


「そう言えば、その名は主殿から頂いたと申しておったな。主殿、妾にも素敵な名を頂けないか?」

「え? 名前?」

「そうじゃ! 妾も其方達のような個体名が欲しいぞ。ずっとドラゴンと呼ばれておったからの。それは種族名じゃ」


私がニンゲンと呼ばれているようなものですね。


「それに名を頂ければ、パワーアップも出来るであろうしの」

「え…」


それはネームドモンスターというやつでしょうか…。

やっぱ名前付けたらまずかった?


「さあさあさあ!」


肩を掴んで揺さぶってくる。リンちゃんも頭の上に避難した。


「わ、分かったから…。落ち着いて…」


揺さぶるのを止めてもらう。


「ふむ。こうして見ると、主殿も可愛らしいの。食べてしまいたくなる♡」


それは言葉通りの意味じゃないよね?例えだよね?

背中に冷や汗が流れた。


「えっとね…、「紅」、なんてどうかな? 赤を表す言葉なんだけど」

「ほう、クレナイ、のう」

「確か、昔、最上位の赤を示す言葉だったって聞いたことがあるんだけど…」


江戸時代辺りに、紅、いわゆる口紅は高級化粧品で、滅多に手にできなかったと聞いたことがある。紅を塗るのは女性達の憧れだったとか。

勘違い知識だったらごめんなさい。


「クレナイ…。最上位の赤…。気に入った! 妾は今この時よりクレナイと名乗る!」


気に入ってくれたようだ。


「主殿、よろしゅう!」


ぎゅうっと抱きしめられた。

胸で顔が埋まる…。

巨乳が武器とは、知らなかった…。


「主殿?!」


窒息しかけた。










「クロ殿。祝言はいつ挙げようか?」

「待て待てドラゴン、じゃなくてクレナイ殿。我が輩はお主の婿になる気はない。というか、我が輩にはその資格はない」


出口へと向かいながら、クレナイがクロに迫る。

実際迫られているのは、クロを抱えている私なのだが。


「大丈夫じゃ。其方も人に化けられるのであろう? であれば問題は解決じゃ!」


なんの問題が解決するんだろう。


「いやいや、我が輩には子を成す能力がないのでの。無理であるの」

「は? 子を成せないと? 何故じゃ?」


ああ、それがあったっけ。私の世界では一般的なのだけど。


「我が輩は去勢手術を受けておる。つまり、子を成す能力は失っておるのだ」

「はい? 去勢?」


そうです。してます。これは常識です。

犬猫を飼うのであれば、これはしなければいけない処置です。

ブリーダーとか、体に問題がなければ、去勢避妊手術はきちんと受けさせましょうね。時折麻酔などに拒否反応を示す子がいるので、そういう子は手術出来ないのですけど。

特に、男性が男の象徴を取ることに何故か同情したりするけど、あれなんなんだ?猫だよ。猫だからね。


猫の雄の場合、去勢しないとどこかに旅に出てしまうこともあります。というか十中八九そうなります。しかもスプレーします。臭いです。片付けとか大変だし、部屋の中がおしっこ臭くなります。大変です。

猫のおしっこってかなり臭いですからね。臭いなかなか取れませんからね。

そして、外に出ないとしても、鳴きます。あれかなりうるさいです。近所から苦情来てもおかしくないです。響きます。

しかもその声、すごい苦しそうです。発情期って可哀相に思います。だって人間みたいに自分で処理とか出来ないんだもの。ちなみに、女の子も発情期に鳴きます。


雌の場合、遠くに行っちゃうことは少ないですが、発情期に外に出したら、十中八九孕んで帰って来ます。猫はちゃんと子供を残せるように、1匹だけではなく、複数の雄と交尾します。子猫の毛の模様がいろいろあるのはこのせいでもあります。

たまに決めた伴侶だけなんていう子もいますが、滅多にありません。

そして孕むと、2~6匹くらいの子供を産みます。


大変です。


世話もですが、一番は金銭的に。

6匹なんて産まれたら、1匹の時の6倍のお金がかかります。これが一番大変。

覚悟があっても金銭的に厳しいと猫共々共倒れになります。それじゃあ意味がない。

子猫のもらい手探すのも大変です。


なので、きちんと去勢避妊はしてあげましょう。

去勢避妊すると、猫は穏やかになりますよ。一部そうでない子もいるけど。それはきっと持って生まれた性格のせいもあると思う。

ちなみに、去勢の手術は1~2万、避妊は2~3万くらいかかります。病院によって値段が違いますので、その辺りはご確認を。

手術前に血液検査などもして、麻酔などができるかどうかの検査なんかもあり、そちらでもお金かかりますよ。

猫の病院は万単位ですからね。懐が痛いぜ。


「そうなんだよね。クロはたまたま(・・・・)取っちゃってるんだよね」


残ってる小さいたまたま(・・・・)、ボンボンみたいで可愛いんだけどね。時々触ってたりする。

だって可愛いんだもん!!


「な、な、な…」

「玉が、ない…」


クレナイが言葉を失くし、シロガネも顔を青ざめさせてる。

いや、飼い猫には必要不可欠なことですからね。


「な、なんと! たまがないと!」


あまり大声で言わないでください。なんか顔が赤くなっちゃうよ。


「そ、それでは、子が作れぬではないですか!」

「だからそうだと言っておるがの」


クレナイ、縋り付いてくると重い。


「だから、我が輩ではなくシロガネ殿を…」

「わ、我が?! いや、無理無理無理無理」


シロガネ、頭が高速で横に動いてます。すごい必死。


「いや、シロガネ殿にも子種は頂くが…」


多夫1妻?!


「クロ殿の子種が欲しいのじゃ! 優秀な子を残すは雌の悲願であろう!」


いやいや、その前に、哺乳類と爬虫類で、子供なんて出来るのか?遺伝子的に無理でないかい?


「クレナイ、種族が違いすぎない? 交尾しても子供なんて出来るの?」


疑問を口にするが、


「そこは、『  』でどうにかなるのじゃ!」


だめだこりゃ。


「金一匁紅一匁」という言葉を見つけました。

上質の紅は金に匹敵する価値があると言われていたそうな。


たまたまふにふには作者もやっておりました。

可愛いんですよね。あの丸いふにふに。

触っちゃいけないと思いつつ、ついつい触ってしまう。

だって可愛いんだもん!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ