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99話 ジャイアントワイルドラビット戦

 うーん、何やら前にもこんな事があった様な気がするな。うん、気にしたら負けだ。


 少々現実逃避気味になっているハルトの目の前にはジャイアントワイルドラビット2匹と無数のワイルドラビットが居た。そうボス戦だ。


 「ねぇ、お兄。周りのウサギより大きいウサギってボスだよね?なんでこんな事になってんの?」


 気にしたら負けだ。


 「私もぉ、流石にこれはどうかとぉ……」


 気にしたら負けだ!


 「と、とにかくこうなった以上倒すしか無い!気を切り替えていこう!」


 「私達まだ始めて3日目なのに……」


「……俺は初日に戦ったぞ?」


「結果は?」


「…………」


「ダメじゃん!」


 少し軽い言い合いをしていたが、ジャイアントワイルドラビットが臨戦態勢に入っていたので、ハルト達も戦闘態勢に入った。


「アックは引き続き2人の守りを頼む。2人は無理しない様に後ろからワイルドラビットを狙って攻撃をしてくれ。ジャイアントワイルドラビットは俺達が対処する。2人の従魔にもそう伝えてくれ」


 ジャイアントワイルドラビットが2匹居るが強さはそんなに強くはなさそうだ。


 ジャイアントワイルドラビット Lv16

 状態 アクティブ


 レベルも昨日のジャイアントフォレストオウルよりも全然低い。だが、気になるのは何故今回のジャイアントワイルドラビットが2匹居るかだな。確か前にボスの事を聞いた時にはボスは全て1匹しか出ないって話しだったはずだけど……。もしかしてユニットを組んでたからか?2パーティで組んでるからボスも2パーティ分って事か?もしそうならボスによってはユニットを組むのは辞めた方が良さそうだな。おっと、あんまり考えてる余裕は無さそうだな。


 ボスが2匹居る理由を考えているとジャイアントワイルドラビットの1匹がハルトへと突っ込んできた。しかし、ハルトへと到達する前に横からアッサムが割って入ってジャイアントワイルドラビットの突進を受け止めた。


 「流石アッサムだな。もうレベルだけ見ればアッサムの方が上だし頼もしいな。俺も負けていられないな!っと!」


 活躍するアッサムを見て負けじと風魔法のストームエッジで周りのワイルドラビットごと攻撃をする。ボスへのダメージはそんなにだったがワイルドラビットのHPは半分程削る事に成功した。


 「もう1匹のジャイアントワイルドラビットはカルマに任せるぞ!俺とアッサムとゴブスケでもう1匹をやるぞ!黒風は無理せずにマーリン達と一緒に周りのワイルドラビットを頼んだ!」


 黒風はまだここに来るまでにレベルが3になったばかりだからな。マーリンとミーニャちゃんのオオカミも一緒だ。あんまり無理はさせられないから早く倒さないとな。


 チラッとマーリン達の方を見るとアックの後ろから魔法を使っているのが見えた。そしてダメージを与えたモンスターに従魔達が更に攻撃を加えて倒していた。オオカミもレベルがまだ低いのにワイルドラビットをガブッとやって止めをさしていた。


 「2人のあの様子じゃあ最後までMPは持たないだろうなー。MPポーション持たせとけば良かったかな?まぁ、不味いから要らないって言う可能性もあるけど。黒風の方は……中々強いな。突進と後ろ足での蹴りはかなり痛そうだな。ワイルドラビットが吹っ飛んでるもんな。確か3マス目に出てくるんだったよな?俺もあれはくらわない様にしないとな。ファイヤーアロー!」


 こっちの相手をしているジャイアントワイルドラビットがカルマの方を見たので注意をこちらに向ける為に火魔法を放つ。


 「なんでカルマの方を見るかね?おっ!もうすぐカルマが相手してるジャイアントワイルドラビット倒せそうだな!なるほど、だから加勢にでも行こうとしたのか?それは俺達がさせないけどな!」


 それから戦闘を続ける事数分、遂にカルマが1対1でジャイアントワイルドラビットを倒したのだった。


 「流石カルマだな。初期からレベルも上がってるし、1マス目のボスなら1対1でも倒せる様になってるのか。俺達も負けてられないな!こっちももうすぐ終わりそうだしボスだけなら俺達だけでも2匹は楽勝だったな」


 最後にハルトの放ったファイヤーアローがジャイアントワイルドラビットの体に当たった時にHPバーが砕け倒し切ったのだった。


 「ふぅ、こっちは終わったな。マーリン達の方はどうだ?」


 俺がマーリン達の方を見ると黒風が最後のワイルドラビットを踏み潰しているところだった。


『剣のレベルが上がりました』

『火魔法のレベルが上がりました』

『アックのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』


「今回は早く倒す事を優先したから俺のスキルの上がりはこんなものかな?アックは今回みたいに誰かとユニットを組む事も考えて体力を上げとこう」


『黒風のレベルが2つ上がりました。任意のステータスを2つ上げて下さい』


「お!黒風は一気にレベルが2つ上がったか!まぁ、良く考えたらレベル3でボス戦だったんだから当然っちゃ当然かな?ボスが2匹居たんだから入ってくる経験値も1パーティで戦った時と同じだけ入って来てる訳だしな。黒風は器用と敏捷を上げとこう」


 こっちはこれで終わりだな。2人の方はどうかな?

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