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79話 サモナーガチャ

 「あ、あれぇ〜?」


 お、おかしい……。ここは堅実に戦力アップを狙っていた筈なのに……。ゆ、指が勝手に動くなんて……。ガチャの魔力恐るべし!

 まぁ、交換してしまったものは仕方ない。早速やってしまうとするか。仕方なく、そう仕方なく!


 そう思いながらポーション、Mポーション、ゴールドはインベントリへと仕舞っていく。

 そして、残ったランダム魂とガチャ券でどっちを先に使うか悩んでいた。


「ポイントの高いランダム魂から使うかな?いや、それは後のお楽しみにとっておくか?でも、回数の多いガチャを後にとっておくのもアリだよなぁ」


 そして、しばし悩んだ結果。


「良し!ランダム魂から使うか!回数の多いガチャを後にした方がお楽しみ時間が長くなるからな!」


 そう決めたハルトはランダム魂を手に取った。魂とはいうもののそれは掌に収まる程度のガラスの玉の様だった。そのガラスの玉の中では薄らと光が揺らめいていた。


「この揺らめいている光が魂って事なんだろうな。ところで、これはどう使うんだ?」


 使い方が分からないので鑑定してみると。


【特殊アイテム】

 ランダム魂1 品質? レア度?

 ガラスの玉に封印された魂。使用するまでどんなモンスターなのか分からない。今はもう失われた技術で作られているのでもう作る事は不可能とされている。開封方法は手に持ち上に掲げ「封印解除」と唱える。受け渡し不可品。


「特殊アイテム扱いか。失われた技術で作られているってカッコイイな!使う方法は上に掲げて封印解除ね。やってみるか」


 ハルトは手に持っているガラスの玉を上へ掲げ。


「封印解除!」


 そう言うとガラスの玉にヒビが入っていき、それが段々大きくなっていくとパリンッ!という音と共に割れ、ガラスの破片は地面に落ちる事無くスゥっと消えていった。中から光の球が出て来たのだった。その球は少しその場でふわふわと浮いていたが次第にハルトの胸へと吸い込まれていった。


「これで完了か。さて、何の魂だったのかな?」


 ステータス画面を開いて所持している魂を確認すると。


 ゴブリン(2)

 コウモリ(1)

 スケルトン(1)


「えっと、ゴブリンとスケルトンは前から持ってたよな?……という事はコウモリなのか?……マジか」


 いや、たしかに今の時点ではみんな普通は3マス目どころか2マス目にも殆ど到達してないんだから当たりなんだろうけど……。それに1ってなってるから凄く強いモンスターが当たるとは思って無かったけども……。まさか既に仲間にしているモンスターが当たるとは……。俺の1万ポイントが……。


 しばし放心していたが気を取り直して次はガチャを引く事にした。


「つ、次こそは!ガチャ券は6枚もあるから大丈夫、大丈夫……」


 段々声が小さくなって最後は呟きになりながらガチャ券を手に取ると。


「あれ?」


 手に取ったガチャ券は光の粒になって消えてしまった。


「えっ?どうし…」


『サモナーガチャが6回使用可能になりました。ステータス画面からご確認ください』


 戸惑っているとアナウンスがそう流れて来た。


「なるほど、どうやってガチャ引くのかと思ったら画面上でガチャを引くって事か」


 ステータス画面を開くと新しくガチャの項目が出来ていたのでそれをタップすると白い魔法陣が浮かぶ画面になり、魔法陣に被る様にガチャを引く、6連ガチャを引くという選択肢があった。


「ここで6連一気引きは無いな。1回、1回大事に引いていこう。先ずは1回目!」


 気合いを入れてガチャを引くを押すと魔法陣が輝き青く光り。アイテムの獲得メッセージが出てくる。


 「Mポーション3つ?」


 魔法陣の前にはMポーション3つ獲得の文字が出ていて、その下にもう一度ガチャを引く、5連ガチャを引くの文字があった。


 「ちょっと待てよ、えーっと……あったMポーション1つ1500ポイントだから3つで4500……マイナスか。まぁ、でも使える物だからまだセーフ!…という事で2回目ポチりっと」


 今度の魔法陣は白く光り輝き……。


 「…………ポーション1つ………だと」


 くっ、まさかの大赤字じゃねぇか!……やばい。当たりを引く未来が見えない、真っ暗だ。……いや!まだだ!諦めるにはまだ早い!次行っくぞーーーー!


 ガチャを引くを押すと魔法陣が赤く光り輝いた。


 「お!コレは来たか!」


 魔法陣の前には召喚士のマントを獲得しましたという文字が出るのを見た。


 「よっっっっしゃ!」


 思わずガッツポーズをとってしまうハルトだった。


 「ふー!何とかガチャにした意味があったかな?これで後3回で何か良いの引けたら勝ちだな!ふっふっふっ」


 しかし、その後2回ガチャを引くが、ポーション1つ、Mポーション5つという内容だった。


 「後1回か、あと1つ何か良いのが引きたいところなんだが……この1回に全てを賭ける!」


 気合いを入れて押すと、魔法陣が赤く光り輝いた。


 「キタキタキタキターーー!さぁ!何が来た!」


 ハルトが魔法陣を凝視しているとランダム魂を獲得しましたという文字が出るのだった。


 「おお!これはさっきのリベンジチャンス到来じゃぁぁぁ!」


 獲得したランダム魂を喜々として手に取ったのだった。

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[一言] サモナー ガチャ 安定の闇鍋仕様にイラッと
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