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75話 アップデート

 ログイン


 くっ、メンテ明け直ぐにログインしたかったのに昨日遅くまでゲームやってたからって夏休みの課題を多めにやらされるとは……。

 まぁ、どっちみちやらなきゃいけないんだから良いんだけど明日からにして欲しかった……。


 《運営からお知らせが4件あります》


 4件もあるのか?どんな内容だろ。


 1つ目は第2陣が解禁された事についてか。

 これは今日から第2陣がログインしてくるって事だな。昨日やっと真梨のヘッドギアとベットに取り付けるパーツが届いたので取り付けを手伝ったからな。本当はもっと早く届いても良かったんだが真梨がまだ届かない、まだ届かないとやきもきしてたから一安心した。

 今日は真梨は友達と時間を合わせて一緒にログインするらしい。真梨は俺と違って最初からある程度課題をやってからログインすると決めていたみたいで嫌々やってる俺を見て鼻で笑ってた……。

 ゲームの中を案内しろと言われたから広場で待ち合わせ中。俺が今日の分を終わらせたら真梨も今日はここまでにするって言ってたからキャラクターメイキングを終わらせたら広場に来るだろう。こうして周りを見ると2陣らしいプレイヤーも多いから初々しい反応が良いね。俺もあんな風だったんだなと思うと少し恥ずかしいな。


 2つ目は何時もの統計データか。

 データ自体は昨日までのだから当然まだサモナーは俺1人だけ。2陣でサモナーが入って来てくれるのを期待だな。

 最高レベルは20でこれも俺、ふっふっふっ。それに称号持ちもまだ1人しかいないみたいだな。そんなに難しい条件じゃないんだけどな?

 あとあたらしく2次職の人数って項目が増えてるな。これは俺がクラスチェンジしたから増えたんだろうな。


 3つ目はイベント関連だな。

 どうやらクイーンを倒せたのは俺だけみたいだな。クイーンの討伐人数が1になってるし。でも最高イベントポイント保有者は残念ながら俺じゃないみたいだな。まぁ、途中でレベル上げに行ってたからこれはしょうがないな。

 イベントポイントの交換リストが公開されてるな。交換期間が2週間あるみたいだからこれは真梨達を案内し終わったらゆっくり見ようかな。

 後今回のアリの巣イベントは今回だけでなく、また実施予定って書いてあるな。強大な敵を倒せなかった人も鍛え直してまた挑戦求む!って最初からクイーン討伐させる気無かったんだろうな運営は。俺は倒したけどな!ふふん!


 4つ目は今回のアップデート内容か。

 第2陣の追加入場。これは1つ目とほぼ同じ事が書いてあるな、大事な事なので2回書きました的な?今日から第2陣に当選した人達3万人のログインが解禁されたと。これでプレイヤーの合計が4万人になった訳か。ゲームの市場規模としてはまだまだ少ないからこれからもどんどん追加されてくだろうな。

 フレンド登録数の拡大。今まで50人だったのが一気に500人まで可能になったらしい。まぁ、俺には関係無いんですけどね……。

 ギルド等の建物でのチャンネル分けの実施。これはありがたいな。受け付けの数が限られてるから素材を売る時とか混むんだよね。2陣が入って来た事で更に混む事になるだろうしな。

 最後はパーティとパーティでユニットを組む事が可能になりましたか。これはサモナーやテイマーには有難いシステムだな。今までだと召喚する召魔を減らしてパーティを組まないといけなかったからな。


「お兄!」


 声のする方を見ると妹の真梨が友達を連れてこちらに向かって小走りで向かって来ていた。


「おお、来たな」


「うん!来たよ!あ、こっちが友達の美奈だよ!」


「初めましてぇお兄さん、真梨ちゃんの友達の横井美奈と言いますぅ。ゲームの中ではミーニャと呼んで下さぁい」


 ハルトへ向かってぺこりと頭を下げて自己紹介したのは黒い長い髪ののほほんとした雰囲気のある女の子だった。


「真梨の兄の春川冬馬です。ゲームの中ではハルトと呼んでくれ。こちらこそよろしくな。そして何時も妹をありがとう」


 ハルトも軽く会釈しながら自己紹介する。


「あっ!私の事はマーリンて呼んでね!」


「真梨だからマーリンかなんか安直だな」


「お兄に言われたくないんだけど?」


「うっ、ま、まぁいい名前じゃないか。それより2人とも職業はもしかして……」


「私達は2人ともテイマーにしてみましたぁ。このゲームではテイム出来るモンスターちゃんはもふもふが多いと聞きましたのでぇ」


「ですよねー」


 2人の近くにモンスターが居たので一瞬もしかしてと思ったけどやっぱり違うか……。2陣でもテイマー人気爆発だな。


「ね!うちの子可愛いでしょ!」


 真梨が、おっと、ゲーム内ではマーリンって呼ばないとな。マーリンが抱っこしてるのは猫みたいだな。白い毛で顎の下にハートの模様があってまるでハートのリボンをしているみたいだな。


「ハートネコって言うんだって!可愛いでしょ!」


「ああ、可愛いな」


 ハートネコの頭を撫でるとゴロゴロと喉を鳴らしている。


「ハルトお兄さん私のも見て下さぁい」


 そう言ってミーニャがハルトへ抱えて見てたのは。


「これはハヤブサかい?」


「はいぃ、最初から飛べる従魔でラッキーですぅ」


 へー、ハヤブサもカッコイイなぁ。それに最初から飛べる従魔なんてミーニャはラッキーだな。


「確かにね、俺も飛べる召魔が居るけど活躍してくれてるよ」


「ハルトお兄さんにも飛べる子居るんですかぁ?」


「ああ、俺にはコウモリが居るね。そういえば2人は従魔の名前は決めたのか?」


「うちの子はニャーコにした!」


「私の子はラッキーにしましたぁ」


「2人共いい名前だな!じゃあ街を案内するから付いて来てくれ」


 こうして2人を案内して回るのだった。

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