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57話 壁のある戦闘

 と、その前にアッサムに装備を渡さないと。危ない危ない。


 アッサムへ新しい装備を渡し装備をさせると改めて荒野へと歩みを進めたのだった。

 そして東の荒野へと出発して、1度戦闘を行ったのだがある問題が浮かび上がった。


 お、遅い……。身体が大きいから歩幅が広い分多少マシだけどそれでも遅い……。

 敵で出てくるゴーレムが歩いてるのをあんまり見て無かったけどここまで遅いとは。移動してる時は普通に皆と同じ速度で歩けてるのに戦闘になると途端に遅くなるとは……。前衛で壁の役割をして貰いたいのにモンスターに向かって行くと1番後ろに居るとは。モンスターを迎え撃つ分には構わないんだろうけどアリの巣じゃあ結構こっちから仕掛けるのが多いからこれじゃあ不味いな。せめて普通の移動速度と同じくらいまで動ける様にレベルアップしたらある程度敏捷を上げないとダメだな。


 プリンとアックのレベルが低い為あまりマップの奥まで行かずにレベル上げをする事に決め、近くにアリの巣が無いか探索していた。


 あった!と、あれは既に誰か入ってるやつか。やっぱり近場だと人が多いし探すのが難しいな。


 その後も数体レッドアントを倒しつつ周辺を探索し、やっと誰も入っていないアリの巣を発見する。


 漸く見つけた。やっぱり近場は効率悪いな。アックとプリンのレベルがある程度上がったらマップの奥に進も。その為にはアリの巣へレッツゴー!

 ……アリの巣にアック入れるよね?


 はい、無事にアックもアリの巣の中に入れました。結構ギリギリだったけどね。さぁ、早く進みましょ。


 暗視を持っていない召魔が居るため、ライトを唱えアリの巣を進み始めると直ぐに激昂状態のレッドアントの群れが押し寄せて来た。


「アックを先頭にしてレッドアントを迎え撃つぞ!アッサムとカルマとプリンはアックの左右でサポートするんだ!」


 アックが近付いて来たレッドアントに向かって腕を振り下ろすがレッドアントには避けられてしまう。


「アック!攻撃が当たらない時は無理に攻撃せずに守りに徹してくれ!」


 そう指示を飛ばすとアックは両手をクロスさせて守りに入る。そこにレッドアントが攻撃するがほぼダメージは食らわなかった。


「今だ!アックに攻撃する為に動きが止まったレッドアントに攻撃だ!」


 アックを攻撃する為に動きを止めたレッドアントへ向かって攻撃していく。カルマはいつも通り攻撃していたがアッサムは少し戦闘方法が変わっていた。

 今までも爪で攻撃をしてはいたが体当たりと併用して攻撃をする事が多かったのだが狼の鋭爪を装備してからは爪の攻撃が主体となっていた。それによりダメージを受ける事が少なくなり狼の毛皮マントも装備した事により被ダメージが大幅に減っていたのだった。

 プリンは筋力が少ない為、体当たりでダメージを与える事はあまり出来なかったが体当たりをした後レッドアントに張り付いて消化吸収を行なう事でダメージを与え、更には自身のHPを回復していた。

 なので今までと違いそれぞれがダメージをあまり受けない様になったのでハルトがヒールを使う必要がほぼ無くなったのでMPの節約が出来ていたのだった。


 装備を変えた効果は抜群だな。俺でもレッドアントに与えるダメージがかなりアップしてるし、まだレベル1のプリンとアックがいるのに戦闘が楽になった様に感じるな。


 そして戦闘が終了すると。


『プリンのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』


 早速レベルアップだな。プリンは何処を伸ばしていくかな?コマンダー戦の事を考えると体力を上げとくか。


『アックのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』


 当然アックも上がるよね。アックは決めてあった通り敏捷一択だな。


 ステータス操作を終え、先に進むとお馴染みの分岐路へ出たのでさっさと右の道へと進むのだった。


 どうせいつもと同じだろうから考える必要ないから、さっさと進むも。


 襲って来るレッドアントを処理し終え部屋へと辿り着く。


 どれどれ中にソルジャーは居るかな?


 中を除くと奥に4体のソルジャーが確認出来た。


 ここでソルジャーが3体?結構規模が大きい巣なのか?とにかく気付かれる前に攻めないと。


 アックを先頭に部屋へと入って行き、レッドアント達と戦闘が始まる。

 通路での戦闘と同じ様にアックが受け、他の皆が攻めるというパターンでレッドアントの数を減らしていく。そうして数を減らしながら部屋の奥へとジリジリと近付いて行くのだった。

 するといつもなら奥からあまり動かないソルジャーが前に出てきてアックを攻撃し始めた。


 ソルジャーが前に出てきた!そんな行動いつもはしてないだろ!くっ!流石にアックもソルジャーの攻撃にはHPが減ってくな。


「皆ソルジャーを優先して倒してくれ!アックは防御を固めてくれ!」


 指示を飛ばすとアックはその場で両腕をクロスさせてしゃがみこみその場で動かなくなった。するとアックの身体が少し淡く光っている様に見える。


 これは?スキルが発動してるのか?当てはまるとしたら不動ってスキルだな。受けるダメージがかなり減ってるから防御力を上げるスキルって事か。不動っていう名前な位だから動いたらダメなんだろうな。


 アックが防御を固めている間にソルジャーを仕留めて終える事が出来た。


「良し!皆もうひと踏ん張りだ!」


 ソルジャーを倒した後はレッドアントだけなので比較的楽に倒す事が出来たのだった。


『プリンのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』


 レベルが低いとサクサク上がるから楽しいな。プリンは体力を上げとこう。


『アックのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』


 アックは敏捷一択。これで良し。


 ステータス操作を終え、モンスターの死体が消えるとインフォメーションが聞こえてきた。

名前 アッサム Lv15

種族 モグラ二等兵

ステータス

HP 95/95

MP 20/20

体力 19

魔力 4

筋力 19

精神 3

器用 9

敏捷 10


スキル

爪撃 体当り 奇襲 穴掘り 土操作 採掘 暗視


装備

狼の鋭爪

赤いバンダナ 狼の毛皮マント

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― 新着の感想 ―
[一言] 進化的なものが存在するのならば重点的にあげたステータスに応じて進化先も変わりそうですねー 俊敏を沢山上げたゴーレムなら丸っこくなって転がる攻撃が得意になったり体力を沢山上げたスライムなら巨大…
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