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48話 アリの巣攻略

 ふー、危なかった。あそこでモンスターヒールを思い出して良かった。グッジョブ俺。今回は後ろで回復してただけで終わっちゃったな。スキルレベル上げの為にも少しは攻撃しないと。


『鑑定のレベルが上がりました』

『闇魔法のレベルが上がりました』

『ダークボールを取得しました』


 お、闇魔法でも攻撃魔法を覚えれたか。これで闇魔法のレベル上げも楽になるな。


『ミュエルのレベルが2つ上がりました。任意のステータスを2つ上げて下さい』


 ミュエルのレベルが2つ上がったか。数が多かったし3つ上がるかと思ったけど召喚してる数も増えて貰える経験値が減ってるし妥当なとこか。夜や洞窟でのアタッカーになって欲しいし体力と筋力を上げとこう。HP自然回復を持ってるからHPの上限を上げといて損は無いはず。


 ステータス操作を終え、先に進むと左右にも道が確認出来た。


 まさにアリの巣だな。こりゃ探索は大変だな。どこから探索するかな。多分本命は真っ直ぐの道だと思うんだけどね。でも一応宝箱とかあるかもしれないから横道も見ておきたいから右の道から行ってみるか。


 右の道へ進み少し歩くと部屋へと辿り着いた。部屋の中にはレッドアントが居て、更に部屋の奥の方にはひと回り程大きなレッドアントも居た。


 あれは……。明らかにレッドアントの上位種って感じだな。


 レッドアントソルジャー(イベント) Lv5

 状態 パッシブ


 ソルジャー、つまり兵士か。戦闘に特化したアリって事なのか?レベルが低いけど上位種だからか?


 部屋の外から中を窺っているとこちらに気付いたのか「キシャーー」というレッドアントソルジャーの鳴き声と共に部屋の中のアリ達が襲い掛かってきた。


 部屋の中に入らなきゃ気付かれないと思ったんだけど気付かれたか。それにまた状態が激昂になってるな。と、そんな事より迎撃、迎撃。


 「皆行くぞ!」


 そう言って召魔と共に前線へと駆け出す。今回は剣を使いハルトも攻撃に参加する様だ。


 「スラッシュ!」


 斬撃を飛ばすスラッシュで先制攻撃をし、更に直接斬りかかり追撃を行い、反撃されない様直ぐ距離をとった。


 俺のステータスじゃ2発でレッドアントを倒すのは無理だから慎重に丁寧に行かないとな。周りのは皆が対応してくれてるし、集中、集中。


 斬り付け離れるヒットアンドアウェイを繰り返しダメージを積み重ねて行く。途中離れるのが遅れて噛みつかれそうになるが咄嗟に放った蹴りで難を逃れ、無事仕留める事が出来た。


 あ、危ねぇ、ビックリしてつい蹴ったけどそれが良かったな。戦国時代でも蹴りとか普通にあったんだっけ?今度から蹴りも取り入れてみようかな。なんか蹴りが強化されるスキルとか無いか後で調べよ。


 一息つき周りを見ると丁度カルマがレッドアントソルジャーを仕留めた所だった。


『ミュエルのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』


 いきなりミュエルか。俺のスキルも皆のレベルも上がらずか。まあそんなに数も居なかったし敵のレベルもそこまで高くないからこんなもんなのかな。ミュエルのステータスは体力を上げとこう。

 えーっと、ソルジャーが1体とレッドアントが1、2……6体か。それでポイントが110p増えてるからソルジャーは1体50pか。ソルジャーが巣の中にしか居ないなら巣に入った方が効率がかなり良いな。


 数を数え終わって少しすると部屋中のアリが全て消えていった。


 解体しないで良いから楽だな。倒したら解体せずにインベントリにアイテムが入る仕様になれば良いのに。でもそれだとレアアイテムゲットした時の喜びが減っちゃうか?うーん、まあいいや、今はアリの巣攻略に専念するか。今度は最初の道から見て左の道へ行こうか。


 戦闘でHPを減らしていたアッサムとミュエルにそれぞれヒールとモンスターヒールを掛け、分岐点へと戻り今度は逆サイドの左の道へと進む。こちらも先程と同じ様に少し歩いただけで直ぐに部屋へと辿り着く。


 こっちも同じか。いや、今度はソルジャーが居ないな。こっちはレッドアントだけみたいだな。今回は魔法も使ってサクッと片付けますか。


 今度はこちらから仕掛けるかと部屋へ駆け入り魔法を放つ。


「ファイヤーショット!」


 放った魔法が1体のレッドアントへ当たると部屋中のレッドアントが此方へと殺到する。


「行くぞ!」


 もう1発ファイヤーショットを放ち、剣へと持ち替え斬りかかって行った。

 ソルジャーも居らず、先制した事で今度は危なげ無く殲滅することに成功した。


 ……………。

 とうとうミュエルのレベルアップも無くなったか。このイベントで俺のレベルアップは期待しない方がいいな。ぐすんっ。


 分岐点へと戻り次へと進む道を眺める。


 左右の道は予想通りハズレだったな。いや、ポイントを稼ぐ意味では完全なハズレって訳じゃないか。

 何処まで続いてるか分からないけど本命の道を進んでみるか。朝食の時間があるから途中で引き返す事も考えないといけないけど。出来たら攻略してしまいたいな。


 真っ直ぐの道を襲って来るレッドアント達を倒しながら進んで行くとさっきまでの部屋より大きな部屋へ辿り着いた。


 レッドアントソルジャー(イベント) Lv7

 状態 パッシブ


 前の奴よりレベルが高いのが5体とレッドアントが……よく分からない位居るな。最初にカルマの範囲魔法攻撃で先制してから突撃するか。

 その後に俺も魔法で1体でも多く仕留めないと。


「精神集中!カルマ範囲魔法を喰らわせてやれ!」


 辺りが火に包まれ部屋の中のレッドアント達を焼き、火が収まったと同時にハルト達は部屋へと突撃した。


「アースショット!」


 先制が成功した事によって殆どのレッドアントにダメージを与えていた。残りHPが少なくなった個体をアッサム、ヨナギ、ミュエルが仕留めていき、カルマは1人奥のソルジャーへ向かって突撃し、もう1度ソルジャー達へ範囲魔法を放った。


「ダークボール!アースショット!お前にはこれだ!」


 魔法の合間に蹴りを入れてレッドアントを突き放し距離を取る。そのHPを減らした個体をアッサム達で止めを刺して貰っていた。


「モンスターヒール!」


 ミュエルはまだレベルが低いからこれだけの数が相手だと目を離すと危ないな。ヨナギは空中から魔法も使って攻撃してるから安定してるけど。アッサムも中々安定しているな。流石俺の最初の召魔だけはあるな。経験が違うな。


 レッドアントが粗方片付き、カルマの方を見るとソルジャーが残り2体になっていた。


 カルマの方は任せても大丈夫そうだな。でも念の為ヒールを掛けとこう。HPが減ってるからね。


 その後も奮闘し、MPが底を尽きかけたが何とか部屋中のレッドアント達を殲滅した。

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