46話 ミュエル
あー、何とかなったか。皆のレベルも上がってきて頼もしくなって来たな。
『鑑定のレベルが上がりました』
『杖のレベルが上がりました』
『風魔法のレベルが上がりました』
『土魔法のレベルが上がりました』
『光魔法のレベルが上がりました』
『気配察知のレベルが上がりました』
『アッサムのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』
モンスターの数が多かったしレベルも上がるか。レベリングは成功だな。アッサムは敏捷を上げとこう。
『ゴブスケのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』
ゴブスケも上がったか。ゴブスケは2つ上がるかと思ったけど1つだけか。まあこれだけ倒したんだからすぐ上がりそうではあるな。ゴブスケは筋力を上げとこう。
『ヨナギのレベルが2つ上がりました。任意のステータスを2つ上げて下さい』
『ヨナギが風魔法を取得しました』
流石にヨナギは2つ上がるよな。それにしてももうレベル9になったか。流石に3マス目だとレベルが上がるのが早いな。それにヨナギが風魔法?敵のコウモリは使って無かった気がするけど。仲間になると変わるのか?じゃあヨナギは魔力と精神を上げとこう。
さてステータス操作は終わったし後片付けしますかね。はい、皆モンスターの死体持ってきてね。
召魔達の力を借りて解体マシーンと化したハルトは全ての解体を終わらせ手に入れたアイテムをインベントリにしまうのだった。
さて少し前から出ていたお楽しみの宝箱を開けるとしますか!
ウキウキと部屋の奥に現れた宝箱を開け中を覗くと。
これは……。
【回復アイテム】
Mポーション 品質C レア度2
普通のMポーション。MPを3割回復させる。
クーリングタイムは10分。味付けをしていないので不味い。
Mポーションが3本。まじかよ。
パタッと前のめりに倒れるハルト。
期待が大きかっただけにショックがでかい。ぐすん。
気を取り直し起き上がったハルトはMポーションをインベントリにしまう。
はぁ、まあまた宝箱が出現する事が確認出来ただけでも良しとするか。レベリングのご褒美にMポーションが貰えたと思えは悔しくなんかないからね!
部屋を出て広間へ戻って来た。
ちょっと早いけどログアウトするか。なんかどっと疲れた気がするし。
召魔達を送還しハルトはログアウトして行く。
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真っ暗だ。クルスト行ってからログアウトしたら良かったかな。まあ明日からイベントだし、レベリングの追い込みと行きますか。イベント前までに18に上げたいな。
今召喚出来るのがゴーレム、スライム、スケルトンで召喚枠が2つしか無いからな。18に上がれば召喚枠が1つ増えるから問題解決だ。
カルマを召喚しワープポイントのある部屋から宝箱の出る部屋へ行く事にした。
最近魔法ばっかりだったし剣スキルを鍛え様かな。正直魔法ばっかりだとつまんないし。
と思ったら丁度スケルトンが出てきたな。スライムとかだと剣じゃキツいからね。
「カルマは俺が相手する1体以外は片付けといてくれ」
剣を構えながら指示を出しスケルトンへと向かって行く。
スケルトンは攻撃しても怯まなかったな。常に動いて相手の攻撃を躱さないと。
今までのスケルトンの動きを思い出しながらスケルトンの胴体へ斬り付けながら通り過ぎていく。すぐさまスケルトンもハルトへ剣を振り下ろすが既にその場にハルトは居なかった。
「スラッシュ!」
スケルトンの横を駆け抜けスラッシュを放つ。それを食らってもスケルトンはハルトに向かって剣を振り回してくる。
ふっ!はっ!もういっちょ!これを受け止めてもう一撃!って、ぐっ!
スケルトンの剣を受け止めようとしたがスケルトンに押し切られ一撃貰ってしまう。
スケルトンみたいな骨よりも筋力が弱い俺って……。とにかく受け止めるのは俺では無理だから避けて打って避けて打ってのヒットアンドアウェイで行くしかないか。
その後何とか1人でスケルトンを倒す事に成功し、スケルトンの魂を獲得した。
『ハルトのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』
スケルトンなら1対1でも倒せるか。時間は大分掛かるけど。
それにイベント前にレベルアップが間に合ったか。これで残りの召喚枠は3つに増えたな。俺のステータスは筋力を上げとこう。流石に骨だけよりかは強くありたい。
『ボーナスポイントを2ポイント獲得しました』
『職業レベルが上がりました』
『剣のレベルが上がりました』
『召喚魔法のレベルが上がりました』
『モンスターヒールを取得しました』
モンスターヒール?普通のヒールとは違うのか?説明ではモンスターを回復させる魔法です。ってヒールと同じじゃないか?まあ光魔法を取って無い人向けって事かな?
さてスケルトンの解体だけ済ませて今日はもう終わるか、レベルも上がったしな。
スケルトンを解体していくと。
【装備品・武器】
名称 ブロンズソード 品質D レア度1
銅で作られた剣
物理攻撃力+10
こいつこんなのもドロップしたのか。流石に店で売ってるやつよりも品質が悪いけど。
解体したアイテムをインベントリに入れワープポイントのある広間へ戻る。
明日はイベントだからクルストでログアウトするか。でもその前に。
「サモン・モンスター!」
出てきたリストから魂を選択し召喚する。そして召喚されたのはスケルトンだった。
明日のアリの巣に入った時に活躍出来るだろうからな。とりあえずの装備としてさっきのブロンズソードを渡しておくか。他の装備はまた今度揃えるとして、名前は……ミュエルで。特に意味は無いよ?
名前 ミュエル Lv1
種族 スケルトン
ステータス
HP 50/50
MP 30/30
体力 10
魔力 6
筋力 10
精神 7
器用 9
敏捷 8
スキル
剣 HP自然回復上昇(微) 暗視 日光弱体化
装備
ブロンズソード
これで良し。さてクルストへ戻ってログアウトだ。
カルマとミュエルを送還し、ワープポイントでクルストへ戻ってハルトはログアウトして行った。




