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41話 ヨナギ

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 明後日からイベントだから今日はもうちょっと進んどくかな。出来たらワープポイントを見つけたいな。


 カルマを召喚して部屋を出る。


 さて今度は闇魔法を使って行こうかな。


 「ノクトビジョン」


 ノクトビジョンを使うとそこが昼間の様に明るく見える様になった。


 これがノクトビジョンの効果か。ライトはパーティ全員に効果があるけど1人だとノクトビジョンの方が見やすいな。暗視持ちだけでパーティを組んでる時はノクトビジョンを使うか。


 そして分岐路まで戻り前回選ばなかった方の道を進んで行く。


 道中スケルトン、コウモリが出て来るが安定して狩る事が出来ていた。


『風魔法のレベルが上がりました』

『気配察知のレベルが上がりました』


 明らかに魔法の威力が上がってるのが分かるな。お陰で今までの戦闘よりかなり楽になったな。これでゴーレムも仲間にするのが楽に出来るだろう。ん?


 何かの気配を感じ足を止める。


 近くにモンスターの気配がするな。でも何処だ?


 キョロキョロと辺りを見回すがモンスターの姿は見当たらない。


 何処にも居ないけど気配はする。まさか透明なモンスターか?


 辺りを警戒しながらも進んで行くと上から何かがハルトへ落ちてきた。


 「ぎゃあああああああ」


 パニックになりながら何とか上から落ちてきた物を振り落とす事に成功するが少しダメージを負っていた、落ちてきた物を鑑定すると。


 スライム Lv8

 状態 アクティブ

 サモナー


 上から落ちてきたのは楕円形の形をしたスライムだった。


 はぁはぁはぁはぁびっくりした。まだ心臓がバクバクいってる。落ちてきたのはスライムだったのか。つまり天井に張り付いていたから見つけられなかったのか。

 スライムってゲームによっては強さが極端に違うからな。GPOではどっちだ?

 て言うかまたサモナーガチャ仲間に出来るモンスターか。この洞窟のモンスター全部サモナーが仲間に出来るやつしか出ないのか?とりあえずカルマに攻撃して貰うか。


 「カルマ剣で攻撃してみてくれ」


 カルマに攻撃して貰うがあまりHPは減らず、攻撃されて怒ったのかピョンピョンと跳ねている。


 物理攻撃に強いタイプか。魔法はどうだ?これは俺がやってみるか。柔らかそうだから土魔法はやめといて。


 「ファイヤーショット!」


 火の弾がスライムに当たるとスライムのHPが大きく減り、スライムがプルプルしている。


 魔法が弱点だな。一応確保しときたいから俺が倒すか。


 その後2発ファイヤーショットを当てスライムを倒し、スライムの魂をゲットした。


 かなり楽に倒せたな。これも魔力の杖のお陰だな。これを装備するだけである意味レベルが10上がった様なもんだからな。

 さてスライムは何かドロップするのかな?


 解体ナイフを突き刺すと。


【素材アイテム】

 スライムゼラチン 品質D レア度1

 スライムから獲れるゼラチン。料理の材料に使われる。


 スライムゼラチン?料理はしないから俺は要らないな。これはヤヨイさんのとこ行きだな。


 洞窟を進んで行くと再び気配を感じる。


 これは…また居るな。今度は複数居るな。あの辺か。今度は先制攻撃だ。カルマが。


 「カルマあの辺に向かって範囲魔法攻撃をしてくれ」


 カルマが指を指した方に向かって炎を放つとボトボトと瀕死のスライムが8体落ちてきた。


 おぉう……こんなに居たのか。この数が上から落ちて来て体全部を覆われたら流石に死に戻るな。


 落ちてきた瀕死のスライムに手早く止めを刺し解体するとスライムゼラチンが3つ、魔石の欠片が1つ手に入った。


 更に奥に進むと開けた空間が広がっていた。そしてそこには無数の小さな岩があった。


 小さな岩がいっぱいある大きな広間に出たな。しかしあの小さな岩動いてないか?


 小さい岩を良く見ると少し動いている様に見える。それを鑑定で見てみると。


 ロックアント Lv13

 状態 パッシブ


 うげっ、これ全部モンスターかよ。倒すの大変過ぎだろ…。それにここで出るのは全部サモナーが仲間に出来るモンスター説は崩れたか。


 部屋に居るロックアントはざっと数えただけでも30以上はいた。

 ロックアントの大きさはワイルドアントと同じ程度だがその甲殻が岩で覆われているのでその厄介さが見てとれた。


 ここでもアッサムとゴブスケは呼んだ方が良いな。流石にこの数は2人じゃキツいしな。


 再びアッサムとゴブスケを召喚し更に。


「サモン・モンスター!」


 リストから持っている魂を選択しモンスターを召喚する。

 ハルトの前に召喚されたはコウモリが居た。


「お前の名前はヨナギだ。よろしくな」


 名前 ヨナギ Lv1

 種族 コウモリ

 ステータス

 HP 30/30

 MP 40/40

 体力 6

 魔力 8

 筋力 4

 精神 10

 器用 8

 敏捷 14


 スキル

 体当たり 吸血 飛行 暗視


 ロックアントなら空中から一方的に攻撃出来るだろう。Mポーション飲んだら部屋に入るか。その前にゴブスケは暗視を持ってないから。


「ライト」


 これで良し。


 ライトを唱え、Mポーションを飲み部屋へと入って行く。

 部屋に入ると部屋中のロックアントが反応し全てハルトの方へ向かって来る。


 一斉かよ!上等だぁ!かかって来いやぁ!

 嘘です!あっち行って!カルマの方に行って!


 そそくさとカルマの後ろに下がり仲間に指示を出し始める。


「アッサムとゴブスケは後ろに来ない様に前で注意を引いて食い止めてくれ。カルマも前線に出てくれ。但し魔法主体で戦ってくれ。ヨナギは無理せず上から攻撃したら直ぐに距離を取りながら戦ってくれ」


 アッサム、ゴブスケ、カルマが前に出てやって来るロックアントを迎え撃つ。ヨナギはそんな3体の上空に陣取っていた。


 先制はカルマが取った。ある程度まで近付いて来たロックアントに土魔法を使いロックアントの下から大きな針が出てロックアントを空中へと舞い上げていた。

 舞い上げられたロックアントへ向かってヨナギは体当たりをして追撃していた。


 おお!召喚したばかりのヨナギがカルマといきなりあんな連携が取れるとは。こっちも負けてられないな。


「カルマ!その調子でガンガンロックアントを空中に打ち上げてくれ!アッサムとゴブスケは落ちて来て弱っているやつを中心に攻撃してくれ。ヨナギは引き続き打ち上げられたやつに攻撃を頼む!」


「ファイヤーショット!」


 俺も打ち上げられたやつに少しでもダメージを与えていくか。


 ロックアントのHPはそれほど多くはないようで落ちて来た所をアッサムとゴブスケに攻撃されると死ぬ個体が多かった。

 しかし中にはレベルが周りよりも高いのか生き残る個体が居て、そのロックアントに反撃される事もあった。

 だがそこはハルトが注意深く後ろから見ていたので即座にヒールで回復させていた。


 後少し、この最後のMポーションで間に合いそうだな。


 そしてハルトもカルマもMP切れになる前にロックアントの群れの殲滅に成功したのだった。

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― 新着の感想 ―
コウモリは悪魔の眷属のイメージが強いねぇ
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