表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/148

4話 調子に乗りすぎました

 あれからハルト達はLv1のワイルドドッグを2匹倒し、野犬の爪を2つ、野犬の牙を1つ手に入れていた。


【素材アイテム】

 野犬の牙 品質D レア度1

 野犬の牙。鋭く尖っている。噛まれると痛い。


 そして、


『ハルトのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』


 お、レベルが上がった!ステータスはどれを上げようかな。体力が低すぎるから体力にしとこう。アッサムが前で抑えてくれてるからいいけど、俺が攻撃食らったら1発で瀕死になるからな。


 ちなみに

 体力は、HPや物理防御に関係している。

 魔力は、MPや魔法防御に関係している。

 筋力は、物理攻撃や物理防御に関係している

 精神は、魔法攻撃や魔法防御に関係している

 器用は、スキルや生産時の品質向上に関係している

 俊敏は、素早さや移動時のスピード上限に関係している


『ボーナスポイントを2ポイント獲得しました』

『職業レベルが上がりました』

『鑑定のレベルが上がりました』

『火魔法のレベルが上がりました』

『召喚魔法のレベルが上がりました』


 なんか色々上がったな。これならアッサムも上がってるんじゃないか?


『アッサムのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』


 やっぱりアッサムも上がったか!ここは、アッサムも体力上げとくか。タンクとして、頑張って貰わないとな。


 連戦したせいで、アッサムのHPが半分くらいになってしまったな。ポーションで回復させとくか。


 ポーションをインベントリから取り出して、まずは鑑定してみる。


【回復アイテム】

 ポーション 品質C レア度1

 普通のポーション。HPを3割回復させる。

 クーリングタイムは10分。味付けをしていないので不味い。


 クーリングタイムは10分か。あんまり連戦し過ぎるのはダメだな。ていうか味付け?ポーションに味付け出来んの?錬金術で出来るんなら今度試しに作ってみようかな。とりあえずアッサムにポーション飲ませないと。


「ほら、ポーションだぞ。これ飲んでHPの回復だ」


 アッサムにポーションを飲ませてやると、やっぱり不味いのか顔をしかめていた。すまん、今度美味いポーション作ってやるからな。


 そらから3時間程休憩を挟みつつレベル上げを続けた結果、ハルトはレベル5に、アッサムはレベル4に上がっていた。


 ハルトのステータスは体力、魔力、精神をアッサムは体力、筋力を上げていた。またスキルレベルも鑑定がLv4、火魔法がLv3、召喚魔法がLv5に上がって、アッサムは奇襲と土操作というスキルを習得していた。


 結構サクサクレベルが上がるもんなんだな。もうレベルが5に上がったよ。

 まさか、あの作戦があんなに上手くいくなんて思わなかったな。


 あの作戦とは、アッサムの穴掘りを使った作戦である。穴を掘り土操作で蓋をする、いわゆる落とし穴である。落とした後はMP節約の為に只管殴りまくる。

 または穴を掘り、モンスターの下まで掘り進め土の中から奇襲し、引きずり込む。


 この作戦の要は、先に発見するということなのでボーナスポイントを4使って気配察知と気配隠蔽を習得し、両方ともレベル2に上がっている。


 この作戦が上手くいったおかげで、ダメージは全然喰らわないから連戦しても大丈夫だしな。


 あれ?これならもっと敵が強くても全然イケんじゃね?いっちゃう?いっちゃう?

 時間は午後1時過ぎか、携帯食料を食べて、もっと西まで行ってみちゃうか!


 携帯食料を食べて、更に西に向かって歩き始めた。


 しばらくすると空気が変わった気がした。何事かと思い周りを見ると、アッサムも警戒していれるようだった。これはまずいと思い引き返そうとしたその時、


「アオーーーン‼︎」


 という遠吠えが何処からか聞こえたて来た。すると三方から、10匹以上のワイルドドッグが迫って来ていた。慌てて逃げようとするが、何故か透明な壁に阻まれて逃げる事が出来なかった。


 いきなりこれかよ!これだけの数に囲まれてたら流石に落とし穴も、地面からの奇襲も使えないな!


 三方から突っ込んで来るワイルドドッグに対して、ハルトとアッサムは右側から来ているワイルドドッグに向かって行く。

 ハルトはファイヤーボールと火魔法がレベル3に上がった時に習得した、ファイヤーショットで応戦し、アッサムは爪撃や体当たりで敵の数を減らしていくが、


「アオーーーン‼︎」


 という遠吠えが再び響いてきた、すると折角減らした数以上のワイルドドッグが再び何処からか集まって来た。


 くそ!次から次へと一体何処からこんなに湧いて来るんだよ!?


 20匹以上にもなった、ワイルドドッグの群に囲まれてハルトとアッサムは必死に抵抗していた。


「とにかく1匹ずつでも始末して、この状況をなんとかするぞ!」


 ハルトとアッサムはなんとか包囲網を突破しようとするが、徐々にダメージは蓄積し最後は背後から首を噛まれHPバーが砕け散った。







「あ〜調子に乗り過ぎたな」


 クルストの街の中央広場に死に戻ったハルトは、1人で噴水近くのベンチに座っていた。


 そんなハルトにアナウンスが流れる。


『今回初めての死亡なので、デスペナルティは発生しません。

 次回死亡した際は、ステータスが一時的に半減し、所持金半減、所持アイテムの一部消失となります。

 又、死亡したモンスターはゲーム内時間で48時間経過するまで再召喚不可となります』


 今回は1回目の死に戻りって事でデスペナルティは無かったか、助かったな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ