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21話 森

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 《運営からお知らせが1件あります》


 運営からのお知らせは統計データだった。ハルトはサモナーが何人増えたか気になったので統計データを見てみる事にした。


 さてと、サモナーは何人増えてるかな?増えてない可能性もあるけど。


 1番多い職業はやはりファイターで、前回と同様だった。テイマーも少し増えていた。


 稼働数が上がってるからほとんどの職業の人数が増えてるな。さて、サモナーは‥‥‥1人?‥‥‥え?減ってね?


 前回10人だった筈なのに今回は1人、つまりハルトのみになっていた。


 マジか!確かキャラのリメイクってリセマラ出来ないように1日のログイン不可があった筈。それを考慮してもサモナーは嫌だったのか‥‥。


 何はともあれサモナーは自分1人になってしまった。今後のサモナーの未来は自分に掛かっているのでは?と少しだけプレッシャーを感じてしまうが、そこは前日にカルマを召喚出来ていたのでどうにかなるかもという思いもあった。


 まあ、なるようにしかならないかな。気にし過ぎるのはやめとこう。こつこつやっていけばいつかは良い結果が出るだろう。


 それよりレベル上げはどこでやろうかな。


 早々に意識を切り替え、とりあえずの目標である3体同時召喚が可能になるであろうと予想されるレベル10まで上げる為の場所をどこにするかで悩んでいた。


 荒野でワイルドアントの群れを相手にするか、1番難度が高いっていう森に行ってみるか、うーんどっちがいいのやら。


 森に行った事が無いから今日は森に行ってみるか。


 そう決断し、クルストから行ける最後のフィールドの森に行くことにした。道中ヤヨイさんの屋台を見てみたが、知らない人だったので声を掛けずにそのまま通り過ぎたのだった。


 北門の外に出て森の入り口あたりでハルトはカルマを召喚し、森へと足を踏み入れて行く。


 森にいるのはオオカミとワイルドラットだったな。ゴーレムの例があるからそれ以外にもいる可能性も考えておかないとな。


 森に足を踏み入れて数分、数匹のモンスターと遭遇した。


 オオカミ Lv5

 状態 アクティブ

 テイマー


 体格はワイルドドッグより少し大きいぐらいだが、その牙と爪は明らかにオオカミの方が鋭かった。


 オオカミか。討伐依頼で名前を見た時から仲間に出来るとは思っていたけど、テイマーの方だったか。仲間に出来たらモフれると思ったのに。残念。


 出てきたオオカミは‥‥4匹か?木が邪魔でよく見えないし、気配察知もまだレベルが低くて正確じゃないからよくわからないな。


 とにかくカルマに任せとけば良いか。


「カルマ、全部任せた」


 丸投げ。言い訳をするならカルマを召喚するのにMPをかなり使ってしまったし、一緒に戦おうとしてもカルマの動きについていけないから足手まといになるだけだ。だったら最初から丸投げの方が良い。


 狩りは直ぐに終わった。カルマに襲いかかったオオカミは一撃で死に、ハルトを狙ったオオカミもカルマの放った土魔法のストーンバレットで仕留めていた。


 あー、やっぱり強いな。全部一撃か。俺のレベルがもうちょっと上がったら、もっと先に行ってもいいかもしれないな。


『ハルトのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』


 ここはもうちょっとMPが欲しいから魔力を上げとくか。


『ボーナスポイントを2ポイント獲得しました』

『職業レベルが上がりました』

『召喚魔法のレベルが上がりました』


 うん、俺は戦ってないからスキルのレベルは上がらないな。レベルを上げたらスキルレベルを上げる様にしないとな。


 オオカミは全部で4匹いた様で、解体ナイフを突き立てドロップアイテムを回収していく。


 これじゃあ敵が増えてくるとドロップアイテムを回収する時間の方がかかる様になってくるな。その時はみんなに倒したモンスターを運んできて貰えばある程度は時間の短縮になるか。


 ドロップアイテムを回収し、更に森を進んで行く。


 すると今度は小さな魔物の群れに遭遇した。


 ワイルドラット Lv3

 状態 アクティブ


 モンスターとしては小さいけど、ネズミとしては大きいな。前にドブネズミを見た事があるけど、あれと同じくらいか?ドブネズミってちょっとした子猫ぐらいあるから初めて見た時はビビったな。それにしても‥‥。


 木の上などに10匹ぐらいのワイルドラットがこちらを警戒していた。


 今までで1番数が多いな。いや、死に戻った時の方が多かったか。まあ、あれは何か特殊な感じだったから、普通の状態なら今回が1番多いな。


「カルマ。今回も任せる」


 やっぱり丸投げである。


 カルマはワイルドラットに向けてストーンバレットを放っていく。たまに避ける個体もいたが、そんなヤツには2発、3発と放つ事で問題無く対処し、すぐに全滅させていた。


 あー、木の上のヤツとか回収しにくいな。カルマにも回収手伝って貰うか。


「カルマ。木の上のワイルドラットをこっちに集めてくれ」


 ぺこりと一礼して、カルマは空を飛び木の上のワイルドラットを集めて回って行く。


 そういえばカルマは空を飛べたんだっだな。

 これなら回収も楽でいいな。


 すべてのワイルドラットからドロップアイテムを回収し終えて、ハルトは一息ついていた。


 カルマのMPもそんなに減ってないし、これなら狩りを続けても全然大丈夫そうだな。


 一応あまり奥まで行かず、時折採取をしつつ夕飯までずっと森で狩りを続けたハルトであった。


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