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2話 ステータスチェック

 

 光が収まるとそこは石畳みで出来たサッカーコート並の大きさの広場にいた。その広場の中央には噴水がありその周辺にはいくつかベンチがあった。ハルトはその噴水の近くに立って居た。

 そして、手には50センチ位の杖を持ち、ローブを纏っていた。

 ローブの下は、普通のTシャツとズボンと靴を履いていた。


 うわー、すごいな!本物にしか思えないな!これがゲームの中なんて信じられない!


 VRゲームを初体験したハルトは、その現実の様な感覚に驚いていた。


 まだ配信してすぐなのに、結構人が多いんだな。働いている人は出勤前にログインしてるのかな?


 時間を確認するとゲーム内時間で、1月1日午前8時32分となっていた。ゲーム内の時間経過は、現実の1日がゲーム内では2日になるので、配信が開始された午前4時からは、まだ16分しか経っていない事になる。にも関わらず既に100人以上のプレイヤーがログインしていて、まだ続々とログインして来ていた。


 ちなみにプレイヤーかは頭の上にある逆三角形のマークで判別する事が出来る。プレイヤーなら緑色、NPCなら黄色、討伐対象なら赤色である。


 ここじゃ邪魔になりそうだし、ちょっと移動してまずはステータスの確認でもしておくか。


 ハルトは広場の中央付近から移動して端の方までやって来て、ステータスの確認をしようとしたがステータス画面の表示方法が分からなかった。


 ステータスの確認方法はメニューから選択し、みる方法とステータス確認と念じる事で見る方法がある。


 だかあまり調べずにゲームをやった方が楽しめると思ったハルトは、あまり調べずにゲームを始めてしまった。


 どうやったらステータスが見れるんだろう?メニューみたいなのがあれば分かりやすいんだけどな。メニュー!メニューよ出ろ!


 ハルトがメニューと言ったり念じたりしていると、目の前にメニュー画面が現れた。そして、メニューの中にステータスの欄と1番下にヘルプの文字を見つける。ハルトは最初に躓き過ぎるのもなと思いヘルプを見る事にした。


 ヘルプには、極々初歩的な事が書かれていて、ステータス画面の呼び出し方や、召喚モンスターの呼び出し方、その他チュートリアルの様な物まであったので、それも確認していく。


 メニューから見る以外にもステータス画面を出す方法があるんだな。ちょっとやってみるか。


(ステータス確認)


 プレイヤー名 / ハルト Lv1

 職業 / サモナー Lv1

 ステータス

 HP 25/25

 MP 65/65

 体力 5

 魔力 13

 筋力 4

 精神 11

 器用 10

 敏捷 7


 スキル

 鑑定Lv1 杖Lv1 火魔法Lv1 召喚魔法Lv1

 採取Lv1 錬金術Lv1


 装備

 初心者の杖 初心者のローブ


 所持金 3000G

 ボーナスポイント 10


 おー!これが俺のステータスか!サモナーだから魔法がメインって事だな。初心者のローブが、今着ている黒のローブで、初心者の杖が右手に持っている杖の事だな。それ以外の物はデフォルトって事だな。それじゃあ次は召喚モンスターの確認だな。


 新しく召喚モンスターを呼び出す時は【サモン・モンスター】と呪文を唱え新規召喚リストからモンスターを選択し召喚する。1度召喚したモンスターは【サモン・○○○】と召喚したモンスターの名前を言わなければならない。そして、召喚する際にはMPを消費する。MPが足りない場合は召喚出来ない。


「サモン・モンスター」


 そう呪文を唱えた直後、目の前にリストが現れた。リストには???とキャンセルの2つだけだった。ハルトは???を選択するとYES/NOと出て来たのでYESを押した。するとMPを消費すると共にハルトの目の前にモンスターが召喚され、現れたのは‥‥‥


「キュイ!」


「土竜?」


 目の前に現れたのは全身茶色、全長は1メートル、両手両足に鋭い爪、つぶらな瞳と小さな尻尾を持つ二足歩行の土竜モグラだった。


『召喚モンスターの名前を入力して下さい』


「まさかのモグラとは流石に予想してなかったわ。まぁ、とにかく名前を付けるか。お前の名前は……そうだな、アッサムだ。よろしくな」


 そう言ってハルトはアッサムの頭を撫でてやる。

 アッサムは嬉しそうに目を細め「キュー」と鳴きながら右手をあげた。


「じゃあアッサムのステータスを確認するぞ」


 名前 アッサム Lv1

 種族 モグラ二等兵

 ステータス

 HP 75/75

 MP 20/20

 体力 15

 魔力 4

 筋力 13

 精神 3

 器用 9

 敏捷 6


 スキル

 爪撃 体当り 穴掘り 採掘 暗視


 装備

 なし


 前に出て戦うタイプって感じだな。後ろで戦う俺と相性は良さそうだな。次はインベントリ?って言うのか?の中に何か初期アイテムが入っているかの確認だな。


 インベントリとはゲームでは手に入れたアイテムなどを入れておく場所のことをインベントリと言うらしい。


 インベントリの中にはポーション×5、携帯食料×5、解体ナイフ、簡易テント(残り使用回数5)が入っていた。


 大体確認し終わったかな?たしかヘルプを見た感じだと最初は冒険者ギルドに行った方がいいんだったよな。冒険者ギルドはクルストの街で1番大きい建物らしいど、多分あれかな?


 この広場からは大通りが東西南北に向かって伸びていた。冒険者ギルドと思われる建物は西通りの方にあった。

 よく見ると周りのプレイヤーもおそらくステータスの確認をしていたのだろうがそれが終わると西通りに向かって歩き出していた。

 ハルトも冒険者ギルドに向かうべく西通りを歩き進めていく。


 西通りに少し入った所からは西区に区分されている。西区は商業区とも呼ばれ武器屋、防具屋、道具屋、薬屋等様々な店舗がひしめきあっていた。


 何故商業区と呼ばれる様になったか、それは冒険者ギルドがあったからである。冒険者が魔物の素材や薬草を冒険者ギルドに買い取りしてもらい、買い取った物を様々な店に卸すのだが、近い方が買い取り易くいい素材が手に入り易いので冒険者ギルドの周りに集まってきたのであった。


 周りの店を見ながら歩いて行くと冒険者ギルドに辿り着いた。冒険者ギルドはとても大きく外観は高級ホテルの様な5階建ての建物だった。


 お、何人か俺と一緒でモンスターを連れている人がいるな。あの人達もサモナーかな?それともテイマーかな?


 ハルトの視線の先にはモンスターを連れた2人組の女性がいた。


 2人共身長は160センチぐらいで1人は水色の髪のショートヘアでウサギを連れている。もう1人は黒髪で背中の真ん中まであるロングヘアでキツネを連れていた。


 ウサギとキツネか、あーいう可愛い系のモンスターもいいなぁ。ある程度強くなったら可愛いのも召喚しても良いかもな。


 そう思っていると、2人の女性はギルドの中に入って行った。


 おっと、俺もギルドに入らないとな。


 ハルトも2人の後を追うかの様に、ギルドの中に入って行った。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 物理攻撃力と物理防御力は筋力で一括? 近接職は上げるステ少なくて楽やなぁ
[一言] 何故かモグラ二等兵というところに可愛さを感じる
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