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17話 ギルドの上階

 ゴーレムを倒すと、ゴブリンの時と同じ様にゴーレムから光の球が飛んで来てハルトの胸に吸い込まれて行った。


『剣技のレベルが上がりました』

『火魔法のレベルが上がりました』


 まああれだけやればスキルも上がるか。


 あーしんどかった。ようやく終わった。しかしコイツ初期モンスがモグラのアッサムじゃ無かったら今の時点で仲間にするのは無理ゲーだったな。


 倒れて動かなくなったゴーレムに解体ナイフを突き立てるとアイテムがドロップした。


【素材アイテム】

 鉄鉱石 品質C レア度2

 鉄鉱石。鉄がふんだんに含まれており、精錬すると鉄が抽出出来る。


 お、鉄鉱石か。しかもレア度2なんて初めて手にしてたな。ちょっとは苦労した甲斐があったかな。


 ドロップした鉄鉱石を拾ったハルトは夕飯の時間が迫っていたが、後コボルト2匹で依頼達成という事もあり、依頼を達成してから帰る事にした。


 それほど時間が掛からずに、丁度2匹でいるコボルトを発見したハルトは1匹をアッサムが、もう1匹をハルトとゴブスケで対応する事にしたのだが、MPが切れている事を忘れていたハルトがコボルトに1発貰った以外は順調に戦闘は終わったのだった。


 あー、ビックリした。MPが切れていたのを忘れてたわ。


 危ない危ないとGPOでは汗をかかないはずなのに思わず額の汗を拭う様な仕草をしたのだった。


 とにかくこれで依頼は完了だな。後問題はドロップだけど‥‥今のところコボルトからは何も落ちてないから期待は出来ないんだよな。


 期待をせずに解体ナイフを突き立てると、1匹からはあるアイテムをドロップしたのだった。


【素材アイテム】

 魔石の欠片 品質D レア度1

 魔力が結晶化した石の欠片。


 魔石の欠片か。ドロップもゴブリンと同じだったのか。ゴブリンの時は結構簡単にドロップしたのは実は運が良かったのかもしれないな。


 ドロップした魔石の欠片を拾って、ハルトはクルストの街へと帰還したのだった。


 クルストの街までやって来たが、今回も依頼達成報告は後回しに、一旦夕飯を食べる為にログアウトするのだった。


 ログアウト





 ふぅー、何とか討伐依頼は終わらせる事が出来たな。明日は学校だし、今日はギルドで依頼達成報告だけして早めに寝ようかな。母さんにも「学校生活に影響するならゲーム禁止」って言われてるし。


 冬馬は夕飯とお風呂を済ませて再びGPOにログインして行く。





 ログイン


 ログインしたハルトは早速ギルドに向かった。そして、依頼の達成報告と野蟻の顎の納品を済ませると。


「おめでとう御座います。今回の依頼達成でハルト様のランクが3に昇格致しました。ランク3に昇格致しましたので、ギルドの上階への立ち入りが許可されます。ハルト様はサモナーですので、4階への立ち入りが許可されます。何階への立ち入りが許可されているかは、ギルドカードをご覧下さい」


 そう言われてギルドカードを見てみると、そこには4Fと書かれていた。これで4階への立ち入りが許可されたという事なのだろう。


「上階にはそこの魔法陣から行く事が可能です」


 今日はもうこれで終わろうかなと思っていたが、上に行けるようになったのならこれは行くしかないなと思い、魔法陣に乗ると視界が一瞬で変わり、さっきとは違う場所に来ていた。


 そこは、1階とは違い人があまり居らずカウンターも少なかった。それでも数人程モンスターを連れたプレイヤーの姿が見えた。


 やっぱりもう何人かは上に来てたんだな。まあ間違いなくサモナーじゃなくテイマーだろうけど。


 ハルトは辺りを観察しているとカウンターの上にはテイマー、サモナーと別々に書かれたプレートがあった。受け付けからしてテイマーとサモナーは別々に受けられるようだ。


 早速ハルトはサモナー用のカウンターに向かうと既に居た人達が驚いた様な感じになったが、話しかけて来る気配は無いようだ。


「ようこそ。ここはサモナー専用の窓口、召魔窓口だ。因みに向こうのテイマー専用窓口は、従魔窓口だから間違え無い様にな」


 そう笑いながら話しかけて来たのは、カウンターに居た40代後半ぐらいで髭をたっぷり生やしたワイルドなギルド職員の男性だった。


「ここの窓口ではどういう事が出来るんですか?」


「この召魔窓口では、そこに貼ってあるサモナー用のクエストの報告やモンスターの魂を融合させる魂融合が出来る。後は情報の売買とかだな」


「魂融合?何ですかそれは?」


「ああ、それを説明するのは俺じゃなくてそれ専門のヤツが居るからソイツに聞いてくれ」


 そう言って着いて来いと言わんばかりに歩いて行き、1つの扉の前までやって来た。


「中に人が居るから詳しい説明はソイツに聞いてくれ」


 そう言われてハルトは扉を開けて中に入って行った。

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