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16話 ゴーレム

 その後もあちこちをぶらぶらしていると辺りはすっかり明るくなっていて、ハルトは荒野の入り口に来ていた。


 夜は結構良い時間だったな。やっぱりサモナーが嫌われてたのはショックだったけど、それはこれから俺が巻き返していけば良いだけだしな。


 アッサムとゴブスケを召喚し、荒野を歩いて行く。


 今日中にコボルトの討伐依頼は終わらせたい所だから、コボルトをメインに狩るとするか。


 コボルトをメインに狩り、ワイルドアントも合間に狩っていき、コボルトが後2匹という所まできた。その間ハルトのレベルは7になりスキルもいくつか上がり、アッサムとゴブスケも1つレベルを上げていた。


 楽勝で依頼は今日中に終わりそうだな。その後の事も何をするか考えておいた方がいいかもな。


 そうハルトがフラグっぽいものを立てた所で異変が起きた。


「うわっ!なんだ!」


 驚いて思わず声を出してしまったハルトの目に映っていたのは、岩だと思っていた物が急に動き出したのだった。


 ゴーレム Lv7

 状態 アクティブ

 サモナー


 ゴーレム!しかもレベルも結構高い!荒野にいるのはコボルトとワイルドアントだけじゃ無かったのか。


 動き出した岩はゴーレムだった。立ち上がったその大きさは3メートルを超える程の巨体だった。ハルトは一瞬逃げようかとも思ったが、鑑定をして気が変わった。そうサモナーの文字を見つけたからだ。


 もしかしたら荒野ではレアなモンスターかもしれないからここで仲間にしない手は無いな。


「アッサムは落し穴を掘ってくれ!アイツの下半身が埋まるくらいデカイ奴を頼む!ゴブスケと俺はその間アイツの注意を引くぞ」


 アッサムが穴を掘り始たのと同時にハルトとゴブスケがゴーレムに近づき注意を引いていく。


 ゴーレムは近くの2人を攻撃し始めたが、その攻撃は遅く、当たれば大ダメージを受けるのは間違いなしなのだが避けるのはそう難しくは無かった。


 これなら倒すだけならそう難しくは無いな。問題は仲間にするのに俺がHPを5割削らないといけないって事か。


 ゴーレムの注意を引きながらそう考えていると「キュ!」と言う声が聞こえてきた。ハルトがその声の方をチラッと見ると、アッサムがこっちに向かって手を振っていた。


「ゴブスケ!一旦引いてアッサムの所までコイツを誘導するぞ。落し穴に落ちないように注意しろよ」


 ゴブスケと共にゴーレムから離れ過ぎずにアッサムの元まで誘導して行く。


「俺達じゃ落し穴の細かい場所が分からないから、最後の微調整はアッサムがやってくれ」


 それを聞いたアッサムがゴーレムに近づいて行き、ゴーレムを落し穴に誘導して行くと。


 ズドン!という音と共にゴーレムの下半身が地面に埋まっていく。


 良し。上手くいったな。


「まずは全員でHPを半分まで削るぞ」


 地面に下半身を埋めたゴーレムに近づいて攻撃をするが中々HPを削れずにいた。


 コイツ結構硬いな。アッサムの一撃でも1割も削れないのか。


 1番筋力の高いアッサムの攻撃でもHPゲージは1割も削れずハルト、ゴブスケに至ってはゲージが少し動いた?ぐらいのダメージしか与えられなかった。


 下半身が地面に埋まったゴーレムだが、そこから抜け出そうとはせずに埋まっていない腕で周りを攻撃していた。


 危な!攻撃に集中し過ぎるとゴーレムの攻撃が当たりそうになるな。ゴーレムの攻撃を意識しつつ攻撃を加えていかないと。


 しばらくして、ゴーレムのHPを5割と少しぐらい残る程度まで削る事が出来た。


「こっから先は俺1人でやるから、お前たちは周りに他のモンスターが来ないか警戒していてくれ」


 アッサムとゴブスケに離れてもらい、1人で攻撃を加えていく。そして30分程経ったが‥‥


 くそ!中々ゲージが減っていかないな。しかも1人だからゴーレムの攻撃が全部こっちに集中するから余計に攻撃し辛いし。ゴブスケだけでも呼んでゴーレムの気を引いて貰うか。


「ゴブスケ!こっちに来てゴーレムの気を引いといてくれ!」


 ゴブスケに気を引いてもらいながら、ハルトはゴーレムの後へと回り込んだ。そして今度は魔法も使いながらダメージを与えていったのだった。


 お!魔法は大分効きが良いな。ゴーレムは物理攻撃には強いけど魔法には弱いのかもしれないな。


 魔法も使う事により、先程よりはペースが上がったが、それでもゲージの減りは遅く、先にハルトのMPの方が尽きてしまったのだった。


 MP切れか!こうなったら後は切って切って切りまくるしか無い!


 MPが尽きてから2時間が経過してようやくゴーレムのHPバーを削り切り、ゴーレムを倒す事が出来たのだった。

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