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147話 フリーワークスの屋台

 という訳でやってきました困った時のフリーワークスのお店。

 だったんだが、ヤヨイさん達も既にイベントマップに行っていると店番していた人から聞いた。

 しかも、ヤヨイさん達は屋台を出す方として参加する為に行っているとの事だ。確かにプレイヤーも屋台を出す事が出来るって書いてあったけど動きが早いな。流石フリーワークス。


 という事で再びイベントマップへと戻ってきて探そうとしたが、イベントマップはそれなりの広さがあるので3人別れて探す事にした。見つけたらメールで報せる様にと言って探し始めて数分でマーリンからメールがあった。流石に手分けして探すと見つかるの早いな。


 俺は手に持っていたタコ焼きを完食してメールのあった場所へと向かった。ん?買い食いしてるって?……まあこれだけいい匂いしてたら……ね?


 メールのあった場所へ行くと既にマーリンとミーニャちゃんは合流していた様で、フリーワークスの人達と楽しそうに喋っていた。


「どうも、お邪魔します」


「ハルト君いらっしゃい」


「よお!ハルト!久しぶりだな!」


 ヤヨイさんとロバートさんが挨拶してくれた。それにしても久しぶりか。最近ログイン時間を減らしてた時は、1人でちょこちょことやってた程度だったからな。リアルな時間では4、5日程度だけどゲーム内の時間では倍だからな。ロバートさんはゲームにインしてる時間が長くて余計にそう思ったのかもしれないな。


「ヤヨイさんこんにちは。ロバートさんもお久しぶりです。それにしても、もうお店を出してるなんて早いですね」


「ふふっ、商人は早さが命だからね。と言ってもまだ完璧に準備が整ってる訳じゃ無いんだけどね」


「そうなんですか?もう普通に出店って感じですけど」


「出店って感じではあるけど、お祭りの屋台って感じでは無いだろ?だからもっとお祭り感のある物を売りたいなって話してたんだよ。ハルトはなんかいい案ねぇか?」


「お、俺ですか?生産職の皆さんより良い案が出るとは思いませんけど、そうですね。食べ物系は素材が無いから厳しいとして、俺が見て回った範囲ではお面とか浴衣とかを身に着けている人が居なかったので、それがあればもっとお祭り感は出るかなぁと。あ、でもそれも素材が問題になるか」


「お面と浴衣か。浴衣なら見た目程度なら何とかなるか?」


「そうね。アレなら作れそうね」


 ヤヨイさんとロバートさんの会話からするとどうやら浴衣は作れそうみたいだな。あれ?でも、前に茶助さんが布系の素材はまだ見つかってないって言ってなかったっけ?


「えっーと、布系の素材って見つかったんですか?」


「あら?ハルト君はダンジョンの話は知ってる?あ、ハルト君が見つけた方とは違うダンジョンの方ね」


「もう1つ見つかったって話は聞いてますね」


「そのダンジョンなんだがな。ハルトが見つけた方とは違って所謂フィールド型ってやつでな。その2層目が森になってて、そこにフォレストスパイダーとビッグキャタピラーってモンスターが出てきてな。それのドロップ品に糸が出てくるんだわ。それを加工すりゃ布になるんだよ」


「まだ見つかって時間もそんなに経ってないし、レア度も低いから防御力なんかはあんまり無いから、まだ見た目だけって感じなのよね。それでも1部のプレイヤーは凄く喜んでたけど」


 1部のプレイヤーか、絶対茶助さんも含まれてるだろうな。なんせあの格好だったものな。


「特に茶助なんかはめっちゃはしゃいでたな。時代がキターーーってな。あまりのはしゃぎっぷりに周りは引いてたがな」


 あ、やっぱりな。その光景が易々と想像出来るわ。


「そうね。まぁ、今までの格好が格好だったからね。初期装備の服を黒く染めて店売りのターバンで顔を隠して、それで忍者はねぇ」


 えらい言われようだな。それにしても。


「染める?装備を染める事なんて出来るんですか?」


「ええ。でもまだ布ぐらいしか染められないし色もそんなに多くはないわね。ハルト君も染色の材料になりそうなのがあったら是非ウチによろしくね」


「材料っていうのは草とか花ですか?」


「そういうのもあるしモンスターの素材からも染料になるのもあるわ」


「分かりました。見かけたら持ってきますね」


「ありがとう。もし浴衣が作れたらイベントが終わった後もお洒落装備として需要ありそうね。これはイベント後に他の服も作ったらうれるかしら?後は、お面ね。お面は木材で何とかなるかしら?プラスチックみたいなのは今後もあるかは分からないし」


「一応木材で出来るかどうかためしてみるか。加工出来るやつに声掛けてくるわ」


 そう言ってワープポイントの方へと走って行った。多分クルストの本店へと向かったんだろう。


「ねぇねぇお兄、ここに来た目的忘れてない?」


「あっ、そうだった」

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