138話 アックの進化
「アタックアップ!スピードアップ!」
アッサムにスピードアップをカルマにアタックアップを掛けて被ダメを抑えて与ダメが増える様にした。
「アースウォール!」
そして流石にミノタウロスの攻撃をアックだけで受け切るのは無理なのでアースウォールを使いアックを少しでも休ませるのと回復する時間を稼ぐ。
「ハイヒール!」
そしてMPが少くなったらMポーションで回復。それを繰り返す事で漸くミノタウロスのHPを半分まで減らす事が出来た。
「やっと半分か。ここまでは順調だな。それにHPが半分になってもミノタウロスの攻撃パターンは変わらないか」
イベントで戦ったレッドアントクイーンは途中で行動パターンが変わったからな。ミノタウロスも変わらないとは言いきれないから注意しないとな。
行動パターンが変わらない現状で1番気を付けなきゃいけない攻撃は突進だな。なんたってアックの後ろの俺とプリンを狙ってくるからな。アックの後ろから魔法で攻撃してくるのが鬱陶しいんだろうな。
他の攻撃も当たればかなりのHPを持っていかれるが俺とプリン以外なら一撃死は免れる。だから直ぐに回復させれば問題は無い。まだまだMポーションもあるしな。
なんて考えてる間にミノタウロスのHPが残り3割に。
「ん?これは来たか?」
「グモォォォォ!!」
ミノタウロスの目が赤くなってるな。恐らく行動パターンに変化があるはずだから注意しないとな。
HPが減って変化したのは攻撃した際の隙が短くなった。これによって与えられるダメージが稼ぎにくくなった。それと受けるダメージが明らかにアップした。前線で戦ってる仲間のHP管理を間違えたら直ぐに死に戻りしそうだな。気を付けねば。
それに新たな攻撃もしてくるようになった。斧を両手で持って回転してくるのだ。回転されると近付いて攻撃出来ないから魔法攻撃じゃないと攻撃出来なくなる。1度アッサムが攻撃しようとして近付いて弾き飛ばされ瀕死になった時は焦ったね。うん。その後はミノタウロスが回転したら絶対近付かないようにさせたからね。
でも回転攻撃の後は他の攻撃より攻撃あとの隙がでかいから狙い目でもあった。目でも回してたのかな?
行動パターンが変化する前よりも慎重に動き、ダメージ効率も下がったが遂にミノタウロスのHPバーを全て削り切る事が出来た。
「グ…モォ…」
「やっと終わったかぁ……。ボスとはいえ1体だっから何とか誰1人死なずに倒せたな」
『ハルトのレベルが上がりました。任意のステータスを2つ上げて下さい』
『ボーナスポイントを2ポイント獲得しました』
『職業レベルが上がりました』
『鑑定のレベルが上がりました』
『杖のレベルが上がりました』
『火魔法のレベルが上がりました』
『風魔法のレベルが上がりました』
『土魔法のレベルが上がりました』
『光魔法のレベルが上がりました』
『召喚魔法のレベルが上がりました』
「おお!流石ボス!経験値美味!お陰で俺のレベルが久々に上がったぜ!上げるステータスはやっぱ魔法系だな。魔力と精神を上げとこう」
『アッサムのレベルが上がりました。任意のステータスを2つ上げて下さい』
『アッサムの爪撃が強爪撃へ変化しました』
『アッサムが振動探知を取得しました』
「アッサムは意外と早かったな。まあ、アッサムは最初の召魔だから一緒に戦うのが多かったしな。それと新しいスキルを覚えたか。強爪撃は爪撃の強化版だとして、振動探知か。あー、これがもうちょっと前にあったらモグラ二等兵に土に潜られても探知出来たのにな。まあ、今度から楽になると思えば良いか。土に潜るモンスターが他にも居るだろうしな。アッサムのステータスは体力と筋力を上げとくか」
『アックのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』
『アックの進化が可能になりました』
「良し!狙い通りアックの進化が来たな!アックの進化先は……1つはやっぱりアイアンゴーレムか。物理攻撃に強かったからなぁ。アレが味方になるかと思うと頼もしいな。で、もう1つの方は……マッドゴーレム?泥で出来たゴーレムって事か?逆に柔らかくなって……いや、柔らかいからこそ物理攻撃に強いのか?うーん、これはどっちにしようか迷うな……。とりあえずステータスは体力を上げとこう」
散々迷ったけどこっちにしよう!ポチッとな。
進化ボタンを押して光が収まったアックは。
名前 アック Lv1
種族 アイアンゴーレム
ステータス
HP 109/145
MP 10/10
体力 29
魔力 2
筋力 23
精神 3
器用 9
敏捷 10
スキル
大振り 不動 斬撃耐性(小) 気配隠蔽
装備
なし
「やっぱり1度見てるアイアンゴーレムの方が安定しそうだもんな。今までの強化版だし。上がったステータスは体力と筋力が3ずつか。スキルに変化が無いけどレベルが上がらないと変わらないのか?もしかしてアッサムと同じでレベル3か?これは他の召魔のレベルが上がらないと分からないか。まあ、何にせよこれからも頼むぞ!アック!」
俺がそう言うとアックこちらを見て頷いてくれた。




