130話 タスクボア
「ふぅ、意外と早く到着しましたね」
「そうでござるな。掲示板とかの話ではもっと苦労したって話が多かったでござるが、その辺は流石ハルト殿でござるな」
そう、迷いの森の攻略を始めた俺達だったが意外と早くワープポイントのある広場へと到着したのだ。出てくるモンスターにはまだ完全には慣れてはいなかったけど、普段はもっとレベルの高いモンスターと戦っているお陰で余裕を持って戦闘を進められたからだ。
途中、茶助さんのレベルも上がって茶助さんも喜んでたな。俺達の方は俺の土魔法と気配察知が1つ上がっただけだったけどね。
「ここのワープポイントでは戦闘は無かったですね。もしかしたらあるかもと思ったんですけど」
「そうなのでござるか?うーん、もしかしたら戦闘があるのは最初に到達したプレイヤーだけかもしれないでござるな。ここにはもう既に何組かのパーティが到達したって話は聞くでござるからな」
「あー、確かに。戦闘があって勝ったらワープポイントを使用可能にしたって言ってボーナスポイントを貰えましたね。2ポイント」
「ボーナスポイントが貰えるのはデカいでござるな。それ狙いで進むプレイヤーも居そうでござるから、その話が広がれば今後はもっと攻略スピードが上がりそうでござるな。さて、ワープポイントに登録も終わったでござるが、ここからどうするでござる?もう探索は終わるでござるか?」
「うーん、そうですね。ワープポイントに着く頃にはお昼になっていて、茶助さんが良ければ昼食を挟んで昼からも探索をしたかったんですけど。早く着きすぎてお昼までもう少し時間があるんですよねぇ」
「そうでござるな。暗くなるまでもう少し時間があるから今から昼にするには少し時間が勿体ない気もするでござるな」
「とりあえず暗くなるまで探索してみますか?」
「拙者は構わんでござるよ。今日は何の予定も無いでござるから昼からもハルト殿と御一緒したいでござる」
「ありがとうございます。それじゃあ、昼までもう少しこの先を探索してみますか。出来たら今日中に4マス目までの道が分かれば良いんですけど」
「も、もうこの先の4マス目を見てるでござるか……。流石でござるな」
なんか驚いてるけど俺としてはシーフの茶助さんが居る内に4マス目までの道筋を確立しておきたいだけなんだけどなぁ。
「まぁ、そういう事で少しこの先に進んでみますか」
暗くなる前に少しだけでもとマップを埋めておくことにし、暗くなり始めるとワープポイントまで戻った。戻るのは正解とは違う道を選ぶとワープポイントのある広場の前に戻されるので簡単に戻れた。そして昼食と休憩の為にログインする時間を茶助さんと打ち合わせてログアウトした。
ログイン
「んー!良し!このぐらいの明るさなら問題無いだろう」
伸びをしながら辺りを見ていると茶助さんがログインしてきた。
「おっと、ハルト殿お待たせしたでござるな」
「俺も今ログインしたばかりなんで待ってないですよ」
というやり取りを行っている中、他のプレイヤーもここへと現れ始めたので迷いの森へと進んで行った。
「ふむ、こっちはもう進んでいるでござるからこっちかこっちの道でござるが、どっちを行くでござる?」
「うーん、こっちに行きますか」
「分かったでござる」
と言う風に茶助が書く地図を見ながら進んでいると。
「ん?あれは初めて見るモンスターだな。でもアレってもしかして」
タスクボア Lv17
状態 アクティブ
やっぱりか!前に小次郎さんが言ってたタスクボアか!小次郎さんの武器の素材になってるって言ってたな。それに肉が美味いとも。中々出会えないレアモンスターらしいからここは是非とも仕留めないとな!
「おお!コレが噂のタスクボアでござるか!立派な牙でござるが大きさは普通のイノシシより少し大きめでござるか。ハルト殿、タスクボアと戦った事は?」
「いえ、無いですね。なので是非とも倒しましょう!」
気合いを入れてタスクボアを睨んでいるとフゴーッ!フゴーッ!と鳴き声を上げながらコチラに向かって突っ込んできた。
「真っ直ぐ突っ込んでくるから俺がアースウォールを使う!アースウォールにぶつかってタスクボアが止まったら全員で攻撃するぞ!アースウォール!」
「承知!」
ドゴンッ!と凄い音と共にアースウォールが崩される。しかし、タスクボアも無事では済まなかったのかHPも減り、その突進も止まりフラフラしていた。
「今だ!アースショット!」
アースウォールにぶち当たり、フラフラしていたタスクボアに一斉攻撃を避ける事は出来ず、タスクボアのHPバーを全て削り切る事に成功した。
「結構アッサリ倒せましたね」
「今の戦法はかなり良かったでござるな。クランメンバーと来る時も土魔法持ちを連れて来た方が良さそうでござるな。ウチのクランだと何時になるか分からんでござるが。それにタスクボアに遭遇するとなると更に先になりそうでござるな」
「茶助さんのクランの人達は攻略にあんまり興味はないんですか?」
「拙者のクランは“とりあえず頑張り隊”と言ってボチボチやっていくクランでござる。ゲームに詳しくない人も居るでござるからとりあえず色んな事を楽しもうってクランでござるから皆のんびりやっているでござるよ」
「そんなクランもあるんですね、っと。お、タスクボアからのドロップは牙とお肉ですね」
茶助さんと会話しながらタスクボアを解体した結果、ドロップしたのは牙豬の牙と牙豬の肉だった。
プレイヤー名 / ハルト Lv22
職業 / ハイサモナー Lv3
ステータス
HP 55/55
MP 130/130+25
体力 11
魔力 26+5
筋力 7
精神 14+5
器用 12
敏捷 9
スキル
鑑定Lv30 剣Lv19 杖Lv30 蹴脚Lv19 火魔法Lv20 水魔法Lv15 風魔法Lv22 土魔法Lv9 光魔法Lv19 闇魔法Lv7 爆破魔法Lv5 召喚魔法Lv22 気配察知Lv19 気配隠蔽Lv6 騎乗Lv1 採取Lv7 採掘Lv10 伐採Lv5 釣りLv4 錬金術Lv13 耐暑Lv15
称号 【魔法の探求者】【初級冒険者】
装備
魔力の杖 狼の牙剣
召喚士のマント 大蠍の鎧 小蠍の籠手 砂蚯蚓のブーツ 狼皮のベルト
名前 アッサム Lv2
種族 モグラ一等兵
ステータス
HP 100/100
MP 20/20
体力 22
魔力 5
筋力 23
精神 4
器用 10
敏捷 13
スキル
爪撃 体当り 奇襲 穴掘り 土魔法 土操作 採掘 暗視
装備
茶熊の鋭爪
赤いバンダナ 砂蚯蚓の皮のマント
名前 ゴブスケ Lv1
種族 ゴブリンシーフ
ステータス
HP 55/55
MP 45/45
体力 11
魔力 9
筋力 12
精神 8
器用 11
敏捷 24
スキル
剣 棍 強撃 農耕 採取
装備
狼の牙剣
大蠍の鎧 小蠍の籠手 砂蚯蚓の皮のブーツ
名前 カルマ Lv7
種族 強欲なブラックデーモン
ステータス
HP 110/110
MP 145/145
体力 22
魔力 30
筋力 20
精神 27
器用 15
敏捷 18
スキル
剣 火魔法 土魔法 闇魔法 飛行 HP自然回復上昇(小) MP自然回復上昇(中) 状態異常耐性 気配察知 暗視 闇同化
装備
強欲なツルギ
漆黒のスーツ
名前 ヨナギ Lv19
種族 コウモリ
ステータス
HP 50/50
MP 60/60
体力 10
魔力 12
筋力 6
精神 14
器用 8
敏捷 18
スキル
体当たり 吸血 飛行 暗視 風魔法
装備
なし
名前 ミュエル Lv17
種族 スケルトン
ステータス
HP 85/85
MP 30/30
体力 17
魔力 6
筋力 16
精神 8
器用 9
敏捷 10
スキル
剣 盾 HP自然回復上昇(微) 暗視 日光弱体化
装備
狼の牙剣 大蠍の盾
大蠍の鎧 小蠍の籠手 砂蚯蚓の皮のブーツ
名前 プリン Lv17
種族 スライム
ステータス
HP 65/65
MP 65/65
体力 13
魔力 13
筋力 6
精神 11
器用 15
敏捷 8
スキル
体当たり 消化吸収 物理耐性(大) 奇襲 熱感知 水魔法
装備
なし
名前 アック Lv19
種族 ゴーレム
ステータス
HP 125/125
MP 10/10
体力 25
魔力 2
筋力 20
精神 3
器用 9
敏捷 10
スキル
大振り 不動 斬撃耐性(小) 気配隠蔽
装備
なし
名前 黒風 Lv12
種族 ブラックホース
ステータス
HP 65/65
MP 30/30
体力 13
魔力 6
筋力 11
精神 5
器用 10
敏捷 17
スキル
突進 噛みつき 蹴脚 騎乗者ステータスアップ(小)
装備
茶熊の鞍




