113話 装備制作依頼
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「昨日は楽しかったなー、ん?メール来てるな。相手はヤヨイさんか、何なに?『ハルト君から追加購入したい物があるので都合の良い時間を教えて下さい』か」
フレンド欄を見るとヤヨイさんが今ログインしてるのが分かる。なら今からお邪魔してみようか。
北通りにやって来て屋台へと近付いて行くと何時も通り確保され屋台の裏へと通された。何か言葉だけでみると拉致されてカツアゲされそうな状況だな。実際にお金を貰うのは俺の方なんだが。
「いらっしゃい、ハルト君。メール見てくれた」
「はい。追加購入したい物があるとか?」
「そうなのよ。昨日テイマーの人達が来てね。サソリの爪とサンドワームのお肉を買って行ってくれたのよ。でもサソリの爪はともかくサンドワームのお肉はあまり買い取らなかったでしょ?だから直ぐに売り切れて次の入荷はいつになるかの問い合わせが多いのよ…」
「昨日、一昨日とテイマーの皆さんと交流会をやってまして、その食事の時にサソリの爪とサンドワームの肉を提供したのが原因ですかね?」
あー、どうやら昨日の打ち上げの後にテイマーの皆さんが早速買いに行ったということか。あの人数で欲しいってなったらそりゃ足りなくなるわな。
「ああ、それでまだ宣伝してないのにあの人達が来たのね。でも、サンドワームのお肉まで欲しいって人が多かったけどアレも美味しいって人気があったの?」
「サンドワームの肉の方は従魔に人気があったんですよ。だから従魔用に買う人が多かったんじゃないですかね?」
「へぇー、プレイヤーがダメでも従魔って手があったのね。それは盲点だったわね。でも、今までハルト君の召魔達は食べて無かったの?」
「俺は今まで外では料理なんかした事無いですからね。外では携帯食料ばかり食べてたので皆食べ物に興味を示した事は無かったんですよ。でも今回の交流会で食べ物の美味しさを知ったんでこれからはおねだりされるかもしれないですね」
アックは食べなかったが黒風も野菜を食べていたのでこれからは野菜や調理された食べ物をインベントリに入れとく必要がありそうだな。
「それで追加でサソリの爪とサンドワームのお肉を買い取りたいんだけど大丈夫かしら?」
「この前買い取って貰った後に砂漠でレベル上げしたんで大量にありますよ」
「砂漠でレベル上げね……。またレベルが離されそうね」
何か苦笑いしてるけど、それは触れないでおいた方が吉だな。それよりも。
「サソリの爪とサンドワームの肉は全部売っても大丈夫ですね。俺には料理スキルは無いんで持っててもしょうが無いですしね。それよりもコレを使って装備を作って貰いたいんですよ」
そう言って俺は小蠍の甲殻、大蠍の甲殻、砂蚯蚓の皮を出した。先日買い取っては貰ったが良く考えたら今装備してる狼皮の装備よりも絶対性能が良いのが出来ると思うんだよね。
「そうねぇ。作るのは何が良いのかしら?」
「そうですねぇ」
作るのは俺とアッサムとゴブスケ、それにミュエルの分かな?何が作れるのかは見てもらった方が早いかな?召喚っと。
「俺と3人の分を作って貰いたいんですけど。何が作れますかね?」
「今装備しているのをあたらしくするって感じで良いかしら?それだと、鎧と籠手、ブーツにマント。後は盾なんか作れると思うわ」
「それでお願いします。これで足りますかね?」
テーブルの上に素材を置いていく。
「これだけあれば大丈夫よ。万が一足りなくても前回買い取った分があるからそこから出すわ。もちろんお金が余分に掛かっちゃうけどね」
最後にウインクしながら言われたよ。まぁ、多少掛かってもお金なら充分あるし良いだろう。
「分かりました」
「それじゃあ小次郎に言って今日から取り掛かって貰うわ。既に何個か作ってるから多少は早く仕上がると思うわ。それでもこの量なら3、4日かかると思うから出来たらまたメールするわね」
既に何個か作っていたのか。そりゃそうかヤヨイさん達だって買い取ったらそのままって訳じゃないもんな。買い取ったらそれを加工して売らなきゃ商売にならないしお金が出ていくだけだしな。それにしても…。
「今日から俺のに取り掛かってもらっても大丈夫なんですか?他に注文とか無いんですか?」
俺が心配してる事を言うと。
「大丈夫よ!前にも言ったと思うけどハルト君の制作依頼なら優先しても問題無いのよ」
「あー、そう言えばそんな事言ってましたね。本気だったんですね」
「そりゃそうよ。1番のお得意様だもの。ハルト君のお陰で鉄鉱石もモンスターの素材も武器や防具になって売れまくってるわよ。その恩恵を受けてるんだから文句なんか言わせないわよ?」
本気度が凄いな……。嬉しいけど恨む人とかも出てきそうで怖いな……。その辺は任せるしかないか。
今日は装備の注文を終えてレベル上げをしてその日1日を終えた。




