106話 交流会
「うーん、結局あの後は失敗しまくりでトータルの成功率は3割~4割ぐらいか。錬金術を頑張るなら器用も上げないとなぁ。器用も上げるとなったら最早全部上げたいステータスだな。はぁー、レベル上げ頑張るかぁ」
Mポーションの材料が無くなったので、残っている材料で作れるだけ味付きポーションを作ったのだった。それにより水魔法のレベルが1、錬金術のレベルが2上がったのだった。
「さて、昼まで後少し時間があるしレベル上げでもしてくるかな」
中央広場へと移動して砂漠のオアシスへと飛んでレベル上げを開始した。今回召喚したのはゴブスケ、カルマ、プリン、アック、黒風だ。
……
…………
『ハルトのレベルが上がりました。任意のステータスを2つ上げて下さい』
ふぅ、今のは危なかった。リトルスコーピオンとビッグスコーピオンが大量に出てきた上に途中からサンドワームまで出てきたからな。マップ中央付近だからモンスターの数が多くて1戦1戦が大変だけど、その分レベル上げには最適かもしれないな。今回は器用と敏捷を上げとこう。
『ボーナスポイントを2ポイント獲得しました』
『職業レベルが上がりました』
『鑑定のレベルが上がりました』
『杖のレベルが上がりました』
『蹴脚のレベルが上がりました』
『水魔法のレベルが上がりました』
『土魔法のレベルが上がりました』
『光魔法のレベルが上がりました』
『闇魔法のレベルが上がりました』
『召喚魔法のレベルが上がりました』
『気配察知のレベルが上がりました』
『耐暑のレベルが上がりました』
Mポーションが作れる様になったから魔法使いまくってたお陰で魔法スキルのレベル上がりまくりだな!でもこれで漸く不味い方のは使い切ったから後は美味しいのを飲むだけだぜ!
『ゴブスケのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』
ゴブスケはこのまま避けタンクとして頑張ってもらおう。だからゴブスケは敏捷を上げとこう。
『カルマのレベルが上がりました。任意のステータスを2つ上げて下さい』
カルマのレベルが上がったか。カルマは精神と敏捷を上げとこう。
『プリンのレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』
最近プリンには魔法ばっかりだな。でも、ここではそれが1番だからなぁ。プリンは魔力を上げとこう。
『アックのレベルが上がりました任意のステータスを1つ上げて下さい』
アックは俺とプリンがお世話になってます。アックは器用を上げとこう。
『黒風のレベルが上がりました。任意のステータスを1つ上げて下さい』
黒風は元のレベルが低かったからここに来てからレベル上がりまくりだな。この短時間でもうレベル9になったか。黒風は筋力を上げとこう。
「ふぅ、今回はここまでにしとくか。昼からは交流会だしな」
解体を終えたハルトはオアシスへと戻り、召魔を送還してログアウトして行った。
ログイン
ログインして直ぐにクルストへと飛んだハルトはマーリンとミーニャの2人を待っていた。
「今日は交流会の為に午前中にやる事を全部終わらせる的な事を言ってたから直ぐに来るかな?っと噂をすれば、おーい!こっちこっち!」
広場に現れた2人に手を振って呼びかける。
「お待たせ!」
「お待たせしましたぁー」
「じゃあ行こうか」
「場所は分かってるの?」
「ああ、なんでも従魔牧場でやるらしいぞ?」
「なるほどね!確かにそこなら皆の従魔頑張って全部見れるね!」
「皆さんの可愛い従魔楽しみですぅー!」
「じゃあ移動するぞ」
2人を連れて従魔牧場へと移動し、建物へと入って行く。今回は受付をする必要はないのだが交流会をさせて貰うので受付のお姉さんに挨拶をして従魔牧場へと繋がっている扉を開ける。
するとそこには既に結構な数のプレイヤーが居た。
「流石は人気職だ、人数が多いな」
などと牧場内のプレイヤーを眺めていると。
2人の従魔が2人に駆け寄って来た。まぁ、ハヤブサは飛んで来た訳だけど。
「ニャーコ!ガルフ!」
「ラッキ〜、ラブ太〜」
2人が寄って来た従魔を撫でていると、1人のプレイヤーが声をかけてきた。
「こんにちは、初めてまして。初めて見るけど2陣の人達かな?」
「私達はそうですけど、あっちのお兄は違います」
「どうも」
マーリンに指を指されたので頭を軽く下げて挨拶をする。
「こんにちは、2陣の人達も来てくれて嬉しいよ。俺は一応主催者の1人でジョセフって言います」
「マーリンです」
「ミーニャですぅ」
「俺はハルトって言います」
「よろしくね。2人の従魔は良く懐いているね。2人がちゃんとしたテイマーだっていうのが良く分かるよ。……ところでハルト君の従魔は何処かな?ハルト君が来てるのに寄って来てないって事は……」
少し目を細めてハルトを見ている。どうやらハルトに従魔が寄って来ないので悪質テイマーと勘違いしている様だ。
「あ、俺はテイマーじゃ……」
そう俺が訂正しかけた時に。
「ハルト君いらっしゃい!早い時間から来てくれたのね!」
声をかけて来てくれたのは俺を誘ってくれたアイリーンさんだった。
「アイリーンさんの知り合いですか?」
「そうよ。今回の特別ゲストに私が誘ったの」
「彼が特別ゲストですか?」
 




