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103話 オアシス

「レベル20で進化って事は次に進化に近いのはレベル17のヨナギで、その次がレベル16のゴブスケとミュエルか。ヨナギはともかくミュエルは洞窟か夜しかレベル上げが出来ないからちゃんと考えないとな」


 ステータス操作を終えて今後の方針を考えながら再びマップ中央を目指して歩きだした。

 その後も現れるモンスターを倒しながら進んで行く道中である物が目に入った。


「アレはサボテンか?」


 サボテンを発見したので近付くと採取出来る事が分かったので採取してみる事にした。


【素材アイテム】

 仙人掌 品質C レア度2

 砂漠に生えているサボテン。薬の材料にされる事が多く、食べる事も可能。


「薬の材料になるのか。だったら見かけたら錬金術用に採取して行かないとな。食べる事も可能にって美味しくは無いのかな?確かサボテンのステーキがあるって聞いた事があるけど味は想像が出来ないな。これもサソリのハサミと一緒にリョウさんに丸投げしとこ」


 採取で手に入れたサボテンをインベントリへと仕舞う。


 「それにしても今まで見かけなかったサボテンが見れるようになったのはマップの中央に近くなったからか?中央まであと少し、何とか日が暮れる前には辿り着きたいな」


 その後もモンスターの討伐と採取をしながら歩き続け、漸くワープポイントがありそうな場所が目に入ってきた。


 「木が立ってて水がある様に見えるな。砂漠に水場といえばオアシスか。ワープポイントはあそこにありそうだな」


 しかし、もう少しでオアシスという所で日が暮れて辺りが暗くなってしまった。


 「あともう少しなんだけどなぁ。でもここで無理して死に戻るのは嫌だからな。メンバーを入れ替えるか」


 ゴブスケとプリンを送還してヨナギとミュエルを召喚する。


 「オアシスでバトルがある可能性もあるからMポーションでMPも回復しておくか。……ふぅ、これで良し。後は明かりをつけてっと、ライト」


 ライトで辺りを照らし慎重に進み始める。すると。


「む、やっぱり夜はコイツらか」


 スケルトン Lv21

 状態 アクティブ


 スケルトンファイター Lv5

 状態 アクティブ


 スケルトンアーチャー Lv2

 状態 アクティブ


「スケルトンのレベルが21?20で進化じゃ無いのか?それともモンスターで出てくる場合は20で進化するとは限らないってだけか?それと新しい上位種が出て来てるな。アイツもミュエルの進化先って事だろうな。遠距離攻撃は頼もしそうだな。でも、今は敵として出てくる分には鬱陶しいから!セイクリッドボール!」


 アンデッド系に効果のある光魔法でスケルトンアーチャーを攻撃する。


「カルマはアーチャーを先に狙ってくれ!他のメンバーでスケルトンとファイターを攻撃するぞ!」


 カルマがアーチャーに向かって駆け出すと、スケルトンとスケルトンファイターがそれを遮ろうと動きだした。


「ヨナギ!ファイターに魔法で攻撃してくれ!セイクリッドボール!」


 ヨナギにファイターを攻撃してもらい、俺がスケルトンに攻撃してカルマの邪魔をするのを防ぎ、その注意をこちらに向ける事に成功した。


 スケルトンアーチャーはカルマが、スケルトンファイターはアッサムとミュエルが、スケルトンはハルトとヨナギとアックがそれぞれ相手をした。

 スケルトンアーチャーは出来るだけカルマを近付けさせまいと弓を打って来るが、カルマは飛んでくる矢を剣で叩き落としながら進み、接近してからはスケルトンアーチャーを圧倒しあっさりと倒してしまう。


 スケルトンファイターを相手しているアッサムとミュエルはミュエルがスケルトンファイターと正面に立ち、盾で防いでから剣で攻撃していた。相手が格上のスケルトンファイターなので時折押され気味になるがスケルトンファイターの気が完全にミュエルに向くとヨコから強烈な一撃を加える為、戦闘を有利に運ぶとそのままスケルトンファイターを倒しきる。


 スケルトンにはアックが正面に立ち攻撃を受けつつも今回は反撃もしている。ハルトはいつものスケルトンなのでその立ち回りも慣れたものなので前線に立ち、アックと共に攻撃をしていく。ヨナギは上空から安全に魔法を使って攻撃し、こうしてスケルトンを倒したのだった。


『光魔法のレベルが上がりました』


「終わったか。種類の違う3匹だったけど、3匹だけなら特に苦戦はしなさそうだな。解体結果は……お!今回は魔石が2個も取れた!何に使うか分からないけど魔石って色んなのに使うイメージだからあって困る事はないだろう。オアシスまで後少し、時間もあれだから走って行くか」


 その後はモンスターに出会う事無くオアシスの手前まで来る事が出来た。


 「洞窟のパターンだと戦闘があってワープポイントの解放って感じだからな。準備は整えておかないと」


 HPとMPを回復させ、オアシスへと足を踏み入れて行く。


 「何処から来るか分からないからな……。気配察知では何も無い様に思うんだが………。何かあるとしたら水場か?」


 そのまま何も無く水場まで辿り着く。


『オアシスに到着したのでワープポイントを登録しました』


 「……何も無いパターンもあるのか。回復させ損じゃねぇか……。折角回復させたのは勿体ないけど今日はもう時間が無いからログアウトするしか無いか」


 こうしてハルトは項垂れたまま召魔を送還し、ログアウトして行った。

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