表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/148

101話 砂漠を進もう

 ベール村は同じ村でもソヨ村は海に面して居たので潮の匂いがしたが、このベール村ではクルストにあった魔物牧場の様な匂いがした。


 「ねぇ、お兄っていつも召魔の皆を村に入った時は戻してるの?」


 「別に戻す必要は無いと思うんだけどなんとなくな。従魔と違ってモフモフじゃないからビックリさせるといけないと思って」


 「でもぉサモナーにはこんなモンスターがいるよぉって宣伝になると思いますよぉ?」


 「……それもそうだね。今度からは連れて歩いてみようかな」


 2人と会話をしつつベール村を歩いて行く。


「ソヨ村とはまた違った雰囲気の長閑な村だなー。でも1番違うのは…」


 今回のベール村では他のプレイヤーの姿が何人か見られたのだ。


「北の森でも攻略してたしこっちでもされてておかしくはないか」


 他のプレイヤーの事を気にしつつも、ベール村に着いたハルト達が先ず向かったのは村の中央にある広場だった。


「中央広場に行ってワープポイントっていうのを登録すれば何時でもここに来られる様になるぞ」


「へー、便利なんだね」


「ああ、特に東西南北の2マス目にはワープポイントのある村とかがあるから行っといた方が良いな」


「そうなんですねぇ」


 2人に説明しているうちに広場へと到着する。


『ベール村の中央広場に到着したのでワープポイントを登録しました』

『2マス目の全てのワープポイントの登録を確認したので称号【初級冒険者】を獲得しました』


 あれ?称号獲れちゃった。レアだと思ってたけど以外と取りやすいのかな?それにしても初級冒険者って……。今までは駆け出しだったって事かな?2マス目から漸く本番って意味なのか?

 そういえば称号には効果があったよな。この称号にはどんな効果があるのかな?


【初級冒険者】

 2マス目にある東西南北の全ての施設のワープポイントを登録した者に贈られる称号。

 ボーナスポイント+2


 ボーナスポイントを2貰えるだけか。まぁ、全部の2マス目に行くだけで良いんだからないつかは皆手に入れる物だしそんなものかな?


 「お兄?お兄!」


 「な、何だ?」


 「何だじゃ無いよ。急にステータス画面弄ってどうしたの?」


 「ごめん、ごめん。称号獲れたから確認してたんだよ」


 「称号ですかぁ?GPOではぁまだお1人しか持っていないという?」


 「あ、その1人も俺ね」


 「お兄は1番を目指してるの?」


 「特に1番を目指してる訳じゃ無いけどな。自分のやりたい事をやりたい様にやってるだけで。まぁ、運が良かったのは認めるけど。それに今回の称号も前回の称号も条件さえ分かれば簡単な部類だぞ?」


 「そうなんですかぁ?」


 「そのうち称号持ちは増えて来るはずだよ。それよりもう大分暗くなってきたし、お昼も近いから一旦ログアウトしようか」


 「そうだね。じゃあ私達は従魔牧場に預けに行って来るね」


 「午後からはぁ、宿題もしたいので遅くなるかもしれませんしねぇ」


 そう言って2人はクルストへとワープして行った。それを見送ったハルトはログアウトして行ったのだった。




 ログイン


 ちょっとログインするのが遅れたか。真梨がリビングで勉強するもんだから、なんか俺もやらなくちゃってなっちゃうんだよね。


「昼からは昨日の続きをしようかな。出来たら今日は砂漠のワープポイントを発見したいところだな」


 今日の目標を決めつつ、ワープポイントを使い洞窟広場2へと飛んで行く。


「ライト」


 明かりをつけて召魔を召喚する。今回召喚したのはアッサム、ゴブスケ、カルマ、プリン、アックだ。

 召魔を召喚して砂漠まで移動をして、昨日と同じ様に砂漠に出入りして耐暑スキルのレベルを上げていく。そして、何度目かの戦闘の後。


『鑑定のレベルが上がりました』

『水魔法のレベルが上がりました』

『耐暑のレベルが上がりました』

『プリンのレベルが上がりました』


 サソリとの戦い方も大分慣れてきたな。ビッグスコーピオンが2匹出てきた時は焦ったけど水魔法が効きやすいってわかったのが大きかったな。プリンに水魔法があって助かった。プリンは筋力を上げとこう。


『アックのレベルが上がりました』


 リトルスコーピオンも早く倒せばそんなに数が増えないって分かったし最初に出てきたやつを早く倒せばそんなに苦労はしなかったな。アックは敏捷を上げとこう。


「さてと、これで耐暑が9になったか。10になったらこの砂漠を進もうって思ってたけど9でも大丈夫そうだな。まだ暑いは暑いけど連戦出来ないって程じゃあ無いし。良し!ワープポイント目指して進んでみるか!多分今までの経験から行ってマップの中央辺りに何かある筈だ。先ずはそこを目指してみよう」


 今までの経験則を元にマップ中央を目指して進んで行く。道中で現れるモンスターは外縁部と同じでリトルスコーピオンとビッグスコーピオンがほとんどだったが。


「これは……デカイな」


 砂の下から姿を現したのは砂から出ている部分だけでも3メートルはありそうな大きなワームだった。


 サンドワーム Lv22

 状態 アクティブ


「しかもレベルも高めだな。あの口から見えるギザギザの歯で噛まれたら簡単に死に戻りしそうだな。初見だし気を付けて戦わないとな!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ