100話 ベール村
ハルトがステータス操作を終えて2人の方を見ると2人はまだステータス操作を終えていないのか2人で話しながら手を動かしていた。そこにハルトは近付いて行く。
「2人共どうだー?」
「お兄もうちょっと待って!一気に上がったから忙しいの!」
「あ、はい」
マーリンに怒られたので大人しく待つことにした。ただ待つだけなのもあれなので、召魔の皆に手伝って貰ってモンスターを解体し始めた。
「ワイルドラビットも結構居たなー。俺達は最初に範囲攻撃をしたきりワイルドラビットの相手はしてなかったけど、あの2人にはいい経験になったかな?」
「いい経験になったかなじゃないよ!」
「痛っ!」
そんな事を言っていたらマーリンに後ろから頭をはたかれてしまった。まぁ、ゲーム内だから本当には痛くは無いんだけどどうにも瞬間的に痛っ!って言っちゃうよね。
「でもスキルやレベルが色々上がっただろ?」
「うっ、まぁ、上がったけど……」
「じゃあ、結果オーライじゃね。気にしたら負けだ!」
「そんな訳無いでしょ!私達はまだ始めて3日目って言ったでしょ!もっとこう段階って物があるでしょ!なんでいきなりボスと戦ってあんなにいっぱいのウサギちゃんに囲まれなきゃいけないのよ!」
「流石に私もぉ、マーリンちゃんの言う通りかとぉ」
「気にしたら負けだ!」
「うっさい!」
また頭をはたかれてしまった。兄の頭をそんなにはたくんじゃありません!
「ともかく先に進もうか。2人共MP無いけど大丈夫?MPポーション飲む?」
「要らない!」
「遠慮しときますぅ」
「おいおい、そんなんじゃこの先辛くなるかもしれないぞ?」
「お兄が美味しいMポーション作ってくれたら問題解決!だから大丈夫!」
「いや、俺生産系じゃ無いんだけど?」
「ふふふぅ、お兄さん頑張ってぇ〜」
「……明日レシピ聞いてみるわ。あとはボスの解体だけだからそっちのを解体頼む」
ジャイアントワイルドラビットに解体ナイフを突き立ててアイテムをゲットする。ハルト頑張って手に入れたのは野兎の皮2つと野兎の肉1つだった。
「普通のワイルドラビットとドロップする物は同じか。そっちはどうだった?」
「こっちは野兎の肉1つと野兎の腱っていうのが出たよ」
「野兎の腱?初めて見るやつだな。もしかしたらレアドロかもしれないぞ」
「へー、そうなんですねぇ。そういえばぁアイテムはどうやって分けますかぁ?」
「多分このまま南に行けば2マス目の真ん中辺りに村とか街とかがあると思うからそこで決めようか。俺は基本的には3人なんだから3等分で良いと思うんだけど」
「それはいけないですぅ。お兄さんがボスを2匹共倒してるんですからぁ多く貰って貰わないといけないですよぉ?」
「まぁ、落ち着ける所に着いてからちゃんと話し合おうか。準備は良いかな?では出発ー」
2人共出発するのに問題無いとの事なので南に向かって歩きだし、2マス目に突入して行く。
「ここから2マス目に入るぞー。モンスターのレベルが上がったり種類が増えたり数が増えたりするから注意するんだぞー」
2人に注意を促して進んで行く。少し進むとウサギが3匹出てきた。
「ワイルドラビット……じゃ無いな。頭にツノが生えてる」
ツノウサギ Lv6
状態 アクティブ
テイマー
「ツノウサギっていうのか。残念サモナーじゃなくてテイマーか。本当にテイマーにはモフモフ系が多いよな」
そう残念がっていると。
「「キャーッ!!」」
何事だ!と後ろの2人を振り返ると。
「「可愛い(ですぅ)!!」」
2人して黄色い声を上げていた。思わずズッコケそうになるが気を取り直してツノウサギの方に向き直る。
「2人共明日までテイムするのは我慢するんだろ?さ、早く戦闘態勢に入った入った」
「むぅー」
そう言ってツノウサギ3匹のうち1匹をマーリン達に任せて俺達で2匹倒す事にした。戦闘?勿論瞬殺でした。今の面子ならこの辺のモンスターでも苦戦はしないだろうね。あの2人は可愛いからって若干攻撃を躊躇ってる様な感じだが2人の従魔はがんがん攻めてるな。ツノウサギ1匹だけなら従魔だけでも対応出来そうなのが救いだな。お、オオカミがガブッとして終わったな。
「はい、お疲れさん。そっちのは解体お願いね」
ツノウサギに解体すると角兎の皮と角兎の角が手に入った。
「こっちは角兎の肉だったよー」
「という事はツノウサギはワイルドラビットと同じ様に皮と肉がドロップする他に角が手に入るって訳か。それより2人共可愛いからって油断してると痛い目に会うから今のうちに慣れといた方が良いと思うぞ?」
「「はーい」」
その後も出てくるモンスターを倒しながら南へと進んで行く。途中で新しく出たモンスターはツノウサギの他にはジャイアントグラスホッパーという巨大なバッタだけどった。他は1マス目と変わらないモンスターだけだった。
「お?見えて来たぞ」
「ホントだ!」
「あれは村ですかねぇ?」
辺りが薄暗くなってきた時に村と思われる場所が見えて来たので3人は足早にそこへと向かって行く。
「すいません。ここはなんていう所ですか?」
「ここはベール村だよ」
辿り着いて人が居たのでここはなんという場所なのか尋ねてみると、ここはベールの村という名前の村だった。
プレイヤー名 / ハルト Lv21
職業 / ハイサモナー Lv2
ステータス
HP 55/55
MP 130/130+25
体力 11
魔力 26+5
筋力 7
精神 14+5
器用 11
敏捷 8
スキル
鑑定Lv25 剣Lv19 杖Lv24 蹴脚Lv16 火魔法Lv16 水魔法Lv6 風魔法Lv20 土魔法Lv6 光魔法Lv16 闇魔法Lv6 召喚魔法Lv21 気配察知Lv15 気配隠蔽Lv6 騎乗Lv1 採取Lv7 採掘Lv10 伐採Lv5 釣りLv4 錬金術Lv11 耐暑Lv7
称号 【魔法の探求者】
装備
魔力の杖 狼の牙剣
召喚士のマント 狼皮の鎧 狼皮の籠手 狼皮のブーツ 狼皮のベルト
所持金 154300G
ボーナスポイント 12
ギルドランク4
剣技 スラッシュ 防御斬り
杖 精神集中 瞑想
蹴脚 回し蹴り
火魔法 ファイヤーボール ファイヤーショット ファイヤーアロー ファイヤーウォール アタックアップ
水魔法 ウォーター ウォーターボール
風魔法 ウィンドボール ウィンドエッジ フォールウィンド ストームエッジ スピードアップ
土魔法 アースボール アースショット
光魔法 ライト ヒール セイクリッドボール キュアポイズン ハイヒール
闇魔法 ノクトビジョン ダークボール
召喚魔法 モンスターヒール 同時召喚5 召喚枠残り1
名前 アッサム Lv19
種族 モグラ二等兵
ステータス
HP 100/100
MP 20/20
体力 20
魔力 4
筋力 21
精神 3
器用 9
敏捷 11
スキル
爪撃 体当り 奇襲 穴掘り 土操作 採掘 暗視
装備
狼の鋭爪
赤いバンダナ 狼の毛皮マント
名前 ゴブスケ Lv15
種族 ゴブリン
ステータス
HP 55/55
MP 45/45
体力 11
魔力 9
筋力 12
精神 8
器用 8
敏捷 16
スキル
剣 棍 強撃 農耕 採取
装備
狼の牙剣
狼皮の鎧 狼皮の籠手 狼皮のブーツ
名前 カルマ Lv5
種族 強欲なブラックデーモン
ステータス
HP 105/105
MP 140/140
体力 21
魔力 29
筋力 20
精神 26
器用 15
敏捷 17
スキル
剣 火魔法 土魔法 闇魔法 飛行 HP自然回復上昇(小) MP自然回復上昇(中) 状態異常耐性 気配察知 暗視 闇同化
装備
強欲なツルギ
漆黒のスーツ
名前 ヨナギ Lv17
種族 コウモリ
ステータス
HP 50/50
MP 60/60
体力 10
魔力 12
筋力 6
精神 12
器用 8
敏捷 18
スキル
体当たり 吸血 飛行 暗視 風魔法
装備
なし
名前 ミュエル Lv16
種族 スケルトン
ステータス
HP 85/85
MP 30/30
体力 17
魔力 6
筋力 15
精神 8
器用 9
敏捷 10
スキル
剣 盾 HP自然回復上昇(微) 暗視 日光弱体化
装備
狼の牙剣 狼皮の盾
狼皮の鎧 狼皮の籠手 狼皮のブーツ
名前 プリン Lv12
種族 スライム
ステータス
HP 60/60
MP 60/60
体力 12
魔力 12
筋力 4
精神 10
器用 15
敏捷 8
スキル
体当たり 消化吸収 物理耐性(大) 奇襲 熱感知 水魔法
装備
なし
名前 アック Lv13
種族 ゴーレム
ステータス
HP 110/110
MP 10/10
体力 22
魔力 2
筋力 20
精神 3
器用 8
敏捷 8
スキル
大振り 不動 斬撃耐性(小) 気配隠蔽
装備
なし
名前 黒風 Lv5
種族 ブラックホース
ステータス
HP 50/50
MP 30/30
体力 10
魔力 6
筋力 10
精神 4
器用 10
敏捷 14
スキル
突進 噛みつき 蹴脚 騎乗者ステータスアップ(小)
装備
なし




