新しいお店には気を付けてね!(前編)
最近リアルが忙しくってこっちできませんでした!ゲームしてたりリア友とごはん食べたり旅行に行ったりと忙しかったので!忙しかったので!!今回はTwitterであるストーリーを見て「なんでこういう感じにしない!」と少しのイラ立ちのもと作っています\( 'ω')/
奈美恵は抑止力だ。そのおかげでこの通り今まで架空のものだと思っていたビーム〇ーベルを突き付けられ脅迫を受けているのだから。
「今日の晩御飯は新しくできた味噌ラーメン専門店に行く!決定!」奈美恵は私にビー〇サーベルを突き付けて涙目で怒鳴る。私もそうしたいのだが今までの頼りのツナの補助金がなくなって〇GOにも課金できないほどだってのに、そんな新しくできたラーメン店に行ったらそれが最後の晩餐になってしまう!会社も有給くれないしボーナスもないしで正直限界が近いってのにくっそぉ.....「チケだ。説明しよう!この世界にはスティロイドを正式に保持してることを認められると補助金が送られる。しかも一発で合格すれば莫大な額が送られる。会社勤務の合間に必死こいて勉強し、一発合格を勝ち取ったマスターはその金で家を直したり飯を食べたり交通費をまかなったりしていたが、3ヶ月に一度のスティロイドの検査のときに向こう側にもわからない"モノ"が奈美恵から見つかったもんだから、奈美恵を持つようになった経緯とか奈美恵の機能とかを詳細に向こうに教えなかったとかで一か月の補助金没収処分にされてご乱心なんだよ」
この際もうこれが最後の晩餐でも構わない。まぁ最悪三杯のところに住まわせてもらうさ、処分期間終了まであと一週間だしね!会社の給料日は2週間後だけどね泣
そこの店に入ったら芳醇な味噌の香りがする。きっとスープのものなんだけど、なんだろ店の席はほぼ満席なのに静かすぎる、一応見渡したけど「私語厳禁」の張り紙はなかった。奇妙なほど静かでラーメンを食べている人の目はまさに銃を突きつけられているかのように緊張した目をしていた。唇が少しやけど気味なのにとなりに置物のように置いてある水には目もくれず麺をすすっていた。
こんな空気の中奈美恵とチケは意気揚々とメニューを探すが、メニューがないことに気づく。なんなら机の上はなにもない。文字道理なにも、塵一つない、少し待つと犬のようなたれ耳の小さなスティロイドがラーメンを持ってきた。見た目はかわいいし、背丈も奈美恵と近い。耳と同じたれ目のこの子はラーメンを机に置くと「ムフー」と自信気になにかに納得して調理場に戻っていった。持ってきたラーメンは少しスープの色が濃い味噌ラーメン、何の変哲もない。なぜあんなに周りの人ががっつくのかわからないほどに普通。お腹も減ったし、最後の晩餐がこのラーメンなら悪くないと思いながらラーメンとともに持ってこられた箸をもって食べようとしたとき、チケが私の手を抑えた。
そう抑えたのだ。私の意志に関係なく箸を持った手が動き、私の意志に関係なく準備を整えた私の口があった。チケが私の手を抑えてる間に奈美恵が箸を取り上げ私の体が私のモノになった。「なんだこれ・・・」とつぶやいたそのとき、さっきのスティロイドが私たちが座っている机の前に来ていた。「あなた、原罪ね。会いたかったわ」