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まさかハムスターっぽい動物がお守りをするとは....

 私はいきなりなにを言われているのかよくわからなかった。マスター?!殺す?!頭がてんやわんやになっているところ、私はある異変に気づいた。いつの間にか私の左手首と右小指にリングがはめてあったのだ。「これ、あなたがやったの?」と咄嗟に聞くと「あぁ、それは”約束の証”それがあればあなたはいつでも私を呼べるし私すぐにあなたのもとに行ける。」ほぉと聞いていると「んじゃ私は近くの店でラーメン食べてくる。」と言って彼女は律儀に玄関から「お邪魔しました。」と言って出ていった。


 私は数秒フリーズしたあと、あの少女が言っていたことを確認しようと思ってリングをいじるが、「これどうやって扱うの?」と言ったら玄関の扉をノックする音がした。なんだろうと思って開けてみたら彼女のポケットから顔を覗かしていたハムスターっぽい動物が居た。そうハムスターは「マスター、あんたにそのリングの使い方教えるの忘れてたぜ」となんとまぁスラスラとしゃべり始める。しかも結構なイケボだ。「あぁ俺はチケ、さっき契約したあいつのお守りをしてるもんだ」「は、はぁ」と私はため息をつくように反応した。私は世界は広いなとそのとき思ったさ。なんせこのハムスターっぽい動物があの子のお守りとは、二人はどういう関係なんだろう.... 少し考えているとチケが大声で「おい!聞いてんのかマスター!」と怒鳴るもので私は右人差し指を口にあてて「シーッそんな大声で叫ぶとご近所さんの迷惑でしょ。一応ここアパートなんだから」と言うと、「そのことなら心配するな、俺の声はマスターとあいつにしか聞こえねぇよ」


 私は少し驚いた後一つ聞いた「そういうばあの子の名前はなんていうの?」そうするとあって感じで答えてくれた「そうだったそうだった。あいつの名前はな、”奈美恵ナミエ”だ」「へぇ、奈美恵ちゃん....」そう私が呟いた瞬間、いきなり玄関前に少女が現れた「呼んだマスター?」そう言ったのは先ほどラーメンを食べに行った奈美恵ちゃん、しかも食べてるラーメンの器ごともって来ている。「どこから現れたの?」と聞くと「この建物の下から飛んできた」というもんだから私は驚きながらもう一つ筆問した「え、飛んだっていうのはジャンプしたってこと?あとそのラーメン....」「あ、このラーメンは食べてたラーメン屋のものだよ」というもんだから私は奈美恵ちゃんにげんこつを一発、「いた」と頭を抑えながらしゃがむ奈美恵ちゃんを見つつ、これどうしようと考えてた私の心を読んだかのようにチケが「あぁ大丈夫だ。こいつがいつも言っている店の店主さんは優しくてよ、いつもこうだから怒りもしねぇよ。ちゃんといつも返すしな」そう聞いて少しホッとした私は「早く返してきなさい、あとあんたらって家あんの?」と聞いたら奈美恵ちゃん「いえ?なにそれ」というのだから私はあることわざを口から出した「前途多難....」

 

 家に戻っていた奈美恵ちゃんは結構汚れていたので私とお風呂に入った。その中でいろいろと聞いてみたところ、どうやら奈美恵ちゃんは世間知らずにも程があるっていうぐらいの天然ちゃんで、チケがいろいろとしていてくれていたみたいだ。さすがってところだよなぁ、あのハムスター。お風呂を出た後、奈美恵ちゃんはぐっすり寝てしまった。その横でチケも寝ている。どうやらいつの間にか風呂に入られていたらしい。「気づかなかった....」私は書いていた自分の自殺に関するノートも閉じて自分のベッドに行った。「今日は疲れたな」そう呟いたのを最後に気を失うように私は寝た。


 次の日の朝、奈美恵ちゃんが勢いよく私に跳びかかってきた。私はダメージのあまり起きてしまった。「マスター起きて。朝だよ、お腹空いた」と、寝ている私に言いなさるので「今10時だよ?今日は休日だし、ラーメンでも食べに行きな」こういって私はまた寝つこうとしたら「いやだ、うち、マスターと食べたい」と言ってくれる。「あのね、私あなたのせいで...」セリフを言おうとした瞬間あのかわいい顔がこちらを見ている。私は顔を赤くしてしまい両手で顔を隠した。「どうしたのマスター、なにか体調でも悪いの?」と言ってくるもんで「自覚を持て!!!!」と私は言ったが、彼女は首をかしげるばかりであった。

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