そして私の片想いは、終わりを告げる。
「はぁ……。」
今日で三回目のため息。(別に数えてるわけじゃないけど)家のソファーによりかかって(というかソファー?ソファ?どっち?)ため息をつく。
どうしよう……。
その時、家の電話が鳴った。お母さんだろうな。どうせ買い物しすぎて持ちきれないからスーパーまで来て、みたいな。(そういう時に限って車を使ってない。)
「冬香―。ちょっとスーパーまで来てくれない?」
10分後。私はスーパーの前にいる。そしてその前には荷物を抱えたお母さん。馬鹿じゃないの。
と思ったら。それは私の想像であって現実はいいほうにも悪いほうにも想像を裏切る。
というわけで。ネタバレしよう。(あれ?ネタバレかなぁ?まあいいや。)
「春?どうしてここに?」
そう、私の目の前には春がいた。
「いや……。冬香のお袋を見かけて電話かけてたからちょっと頼んでさ、お前にちょっとでいいから合わせてくれって。名前名乗って。いやーでも冬香が家で俺をネタにして話してくれてて助かったよ。」
「そうじゃなくて……。何でここにいるの?(そもそもなんでお袋って呼び方するの?)」
「いや……。何でもない。」
その時。
「ほらー春―。さっさと言っちゃいなさいよー。」
そこにいたのは美由紀だった。
「美由紀……ちゃん?」
「その疑問形やめてくれない?」
「美由紀……何でここに?」
「いやー貴重な告白シーンが見れそうだったから。」
「……え?」
どういうこと?
「つまり、春は冬香が好きだったってこと。」
え……。きづかなかった。
「はぁ。言われちゃったのなら仕方ない。冬香、お前が好きだ。」
両想いの始まり、でした。
結論。
お金がなくてもいい恋ができる。by冬香
この長い題名の短編を読んで下さり、ありがとうございます!
この小説……いい恋ってどんなのだろうなー、恋の苦労ってどんなのだろうなー(相手が自分を好きになってくれるかという不安のこと)みたいなことを考えながら……。
嘘です。完全なる嘘です。完璧に嘘です。嘘です。もう一度言います。嘘です。
と長ったらしい挨拶をしました、灯室焔です。このたびは恋はお店……(長いので省略)を読んで下さりありがとうございます。
この小説……いい恋ってどんなのだろうなー、恋の苦労ってどんな……
「あのなあ、いい加減同じこと何回も言うな」
おお怖い。声が聞こえてきそうです。
なのでここらで終わりにします。