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すいません。遅れました。

ここ数日間熱が出まして、ちょっとやばかったです。


一応、残酷っぽいシーンはありますので、そこは注意してください。一応保険として言っておきます。



◆◇◆◇


森の中はそこまで暗くなかった。ただ、周りに生い茂る木々が障害物となって視界はかなり悪いですが。


私よりも体格の大きい白天は森の中だと動きづらいかと思って帰還させようとしましたが、意外と森の中でも上手く動けるようなので、召喚したままにしています。


私は奇襲を察知しやすくするために【火魔法】を外して、【気配察知】をセットしています。

何故【火魔法】を外すのかって?なんとなく森に燃え移りそうな気がしたからです。

ゲームなので無いとは思いますが、リアルを追及するとなると実際に燃え移りそうですから。

まあ、念の為です。



「キャン!」

「うん。わかってるわ。」


少し森を進むと白天が前方の方に向けて警戒を含んだ声で鳴きました。

私の【気配察知】にも反応があります。

どうやら漸く魔物と遭遇できたようです。意外と少ないのでしょうか?


「ゴギャッ!」


そう変な声で叫びながら茂みから現れたのは、緑色の肌に気持ち悪い顔をした身長100センチほどの人型の魔物。

ゴブリン……でしたっけ?多分そんな感じだと思います。あ、表示を見てみるとゴブリンって書いてありました。こういうゲームだと定番……だって聞いたことあります。


現れたのは5匹のゴブリンの群れでした。

私は様子見の為にまずは回避に専念することにしました。


数分戦ってわかったことは、このゴブリン……連携が上手い。

草原のウルフたちには見習ってほしいくらいです。

ステータス的にウルフとは大差はありませんが、5匹による連携で隙がほとんど見当たりません。

一匹が攻撃し、躱されたらその間を縫うようにもう一匹が、それもさらに躱したらさらにもう一匹が・・・という事を10分ほど続けたでしょうか?

既に白天には後ろで待機してもらっています。周辺の警戒をしてもらう為です。

なんで参戦させないのかって?それは勿論私が楽しむためです!

ゴブリンは中々いいですね。ステータスは大して高くなくとも連携でそれを埋める、いやそれを上回っています。恐らくこのゴブリンたち5匹とウルフたち5匹が戦ってもゴブリンたちが勝つでしょう。


「でもまあ、圧倒的な力・・・・・の前では無意味だけど。」


ずっと回避していたお陰で少しは昔の勘を取り戻せましたし、そろそろこちらからも行きましょう。


攻撃してきたゴブリンの木製の剣を刀で切断し、隙を見せた瞬間首を刎ねます。まず一匹。

次に私が攻撃してきたところを狙ったゴブリンの一撃を躱し勢いを利用してもう一匹の方に投げ飛ばします。

そしたら背後から隙を狙っていたゴブリンに【風魔法 Lv1】で使用可能の魔法、《ウィンドアロー》を発動させる。どうやらこのゲームの魔法はある程度軌道だとかが自由に出来るようなので、狙うはゴブリンの人間で言えば心臓がある位置を狙う。

その一撃でゴブリンは死にはしなかったが、気絶状態になったので放置。

次は私が魔法を発動している間に距離を詰めてきたゴブリンの両手首を切断、した後上半身と下半身が別れるように斬る。これで二匹。

私が投げ飛ばしたゴブリンとそれに当たったゴブリンはどうやら当たり所が悪かったらしく、ふらふらしている。なのでそのまま喉を切り裂く。これで合計四匹。

後は気絶している奴の喉を切って終わりです。


「ふぅ。」


このゴブリンたちはかなり楽しめました。これは積極的に戦っていきたいです。

それに白天にも戦闘経験を積ませたいので、ゴブリンは見つけ次第こちらから仕掛ける方針にしましょう。




◆◇◆◇


私は今非常に腹が立っています。

ここの魔物なんですが、初めに会ったゴブリンはとても良かったのです。楽しかったですから。

でも次に出てきた奴はダメです。

名前はコンフュージョンモス。混乱の状態異常になる鱗粉を撒き散らしてくる直径50センチほどの蛾です。


私は虫が特別嫌いと言うわけではありません。好きでもありませんが。

でも蛾、こいつだけはだめです。駄目なのです。

しかもいきなり現れたので慌てて【風魔法 Lv3】で習得した片方の広範囲攻撃魔法の《ストーム》を使ってしまったのです。《ストーム》は範囲、攻撃力ともに優れてはいるのですが、かなり派手で魔物の注目を浴びやすい欠点があります。

そのせいで周辺にいる魔物が集まってきてしまったのです。


さらに、その集まってきた魔物の殆どが虫型。

別に虫が嫌いな人でも顔を顰めるレベルですよ。


その後コンフュージョンモスの50匹ほどの大群を見た後から記憶が飛んでいます。


気が付いたら私の周りの木々はなぎ倒され、災害が起こったかのような有様になっています。


「ゲームの中でも木が普通に倒れたりアイテムとして入手できるのね~。」


アイテムボックスを見てみると、そこには《木材》として倒れた木も回収できていました。

魔物の素材?いくつか三桁に突入しているのを見て、見るのを辞めました。特に蛾の素材なんて触りたくないです。


白天も頑張っていたようで【白狐召喚】のレベルも9まで上がっていました。

私も色々レベルアップしていました。


LV16

HP:278 MP:444

Str:55

Vit:18

Int:55

Min:18

Agi:55

Dex:38


セットスキル:【刀 LV9】【水魔法 LV6】【風魔法 LV7】【光魔法 LV6】【回避 LV9】【気配察知 LV6】

補助スキル:【身体強化 LV7】【軽業 Lv1】(New!)

保有スキル:【蹴り LV1】【拳 LV1】【火魔法 LV3】【危険察知 Lv1】(New!)


専用スキル:【夜目 LV1】【付与魔法 LV5】【白狐召喚 LV9】


称号(New!):【虫の殺戮者】(効果:虫型の魔物へのダメージが1.2倍になる。)



称号ってものも獲得しましたし、スキルレベルも上がっているので草原の方で確認したい所なんですが、いつの間にか時刻は午後7時。辺りは真っ暗になっています。


ここで一旦ログアウトしたいので、《帰還の羽》を使って町まで戻りましょう。

《帰還の羽》は一度訪れたことのある街にすぐに帰れる便利なアイテムです。

値段は900ユニと高いですが、あれば便利なものですし今の私はそれなりにお金は持っているので問題無いのです。


《帰還の羽》は召喚獣などは戻しておかないといけないので白天は帰還させます。

《帰還の羽》の使用方法は手に持って町の名前を言うだけです。


「ファストの町へ。」


視界が一瞬ぶれたかと思うと次の瞬間にはファストの町の噴水の広場にいました。


「さて、今日の夕飯は何にしようかしら?」


私は夕飯のメニューを考えながらログアウトしました。




狐の鳴き声って難しくないですか?

あの、犬と猫の間の鳴き声に作者は聞こえたんですが・・・。

ちょっと上手く表現出来なかった感じがします。

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