始まり
ここは、とある森の中の小さな診療所です。院長の優先生と、休暇中の優先生のお兄さん、大学院生のアキ、ルナ、モナ、コスズの4人で切り盛りをしています。
この診療所には、老若男女さまざまな患者さんがやってきます。
ある日のことでした。この村一番の建築屋のアルバイト中の大樹が、血相を変えて飛び込んできました。
「優、美香が青空ツリーから、落ちて、動けなくなった。早急に来てくれ。」大樹の泡手振りに、優は瞬時に頭を整理しました。
現場に駆けつけると、友達の沙里、友紀が見守っていました。美香は、頭部を強打して気絶をしていたので、すぐさま診療所に運び込まれました。つくころには、まともに会話ができるほどに回復しました。優は、沙里、友紀にそのときの様子を聞きました。
「美香ちゃんが、木からおちるまえは、なにをしてた?」
すると、沙里が
「原基の帽子が引っかかっていたから、美香ちゃんがとるって言い出して、、、」
「窓の外に体を乗り出して、枠に足をかけたから、美香ちゃんそのまま突風にあおられて、落ちて行ってしまったの。」
二人の話を聞いた優は、美香の症状を探り始めました。
(高いところから落ちて強打しているから重症か?でも、もしかすると軽症で済むかもしれない。)
考えているそこへ、ルナが美香が目を覚ましたと伝えに来ました。病室に行くと美香は、本を読んでいました。
「美香ちゃん、具合はどう?」
「だいぶ楽になりなりました。」
「あたまは、打たなかった?」
「クライミングをやっていたので、、、」
原因が分かった優は、美香ちゃんを退院させました。