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病み上がり


36.5度…治った!…真司の看病のおかげかな…?もう少し甘えてたかったけど…まぁいいか!真司の所遊びに行こ!きっともう移さないよね…



「真司!治ったよ!全快だよ!」

「おお?そうか。良かったな…看病した甲斐があったな…」

「だから…もう激しいプレイも大丈夫ですよ…ご主人様…」


・・・・・・・・


…あれ?滑ったかな?ツッコミがこない…


「…ヒトノコトオチョクッテルトブットバスゾ!」


………っ!?!?!?


「……………真司が…ボケる…な…んて…」


信じられないものを見た…


「…もう2度とやらん…」


…ボケは僕の仕事じゃないか…きっとあれだ…僕はまだ風邪が治ってなくて…頭が朦朧として…て…?


あ…やばい…倒れ…る…


バタン!


「お、おい!?大丈夫か…!?」


「あれは幻覚だ幻聴だ幻想だ妄想だ…そうだきっと僕はまだ部屋の布団で風邪が治らずに寝込んでるんだきっとそうだだって真司があんな事言うわけないし真司はツッコミ担当だし、あんなどっかの仮面の正義の味方みたいなセリフ言うわけない…」

「俺はツッコミ担当じゃないぞ…お前がボケるから仕方なくだな…ていうかそんなにショックか!?」


「…真司…真司は…ツッコミなんだよ…それは世界の真理なんだ…」

「そんな真理があってたまるか!?」

「そんな真司がボケるなど…ありえないのです…」

「…別に俺がボケたっていいだろ…」

「ダメだ…ダメなんだ…真司…君は…ツッコ…ミ…」


ガクッ


「おい!?こんなくだらない事で気絶すんな!死ぬな!そんな遺言聞きたくねぇからな!?」


…そう…それでこそ真司だ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「……はっ!…夢か…!」

「…夢じゃねぇよ…」


「…え?じゃあさっきのは…」

「現実だ。」


クラリ…


「おい!?また倒れるなよ!?どんだけショックなんだよ!?」

「…金魚が『ワンニャンパラダイス!うぇー!』って鳴いた時くらい…」

「なんだその例えは…」


…でもあれだな。あんな真司貴重だよね…録音しておけばよかったかな…真司ボイスのコレクションの中に加えれば良かったかな…


「…というか、俺があんな事言ったのはお前が変な事口走ったからなんだからな?反省しろよ?」

「…僕なんか言ったっけ?」

「激しいプレイがなんとかとか。」

「あぁ…それか。大丈夫!僕の本心だよ!僕の事めちゃくちゃにしてもいいよ!」

「…お前もそんなキャラじゃなかっただろうが…襲われたらどうすんだ…」

「だって〜…真司はそんな事しないって信じてるからね。僕がこんな冗談言えるのは真司だけだよ。」


ま〜襲われたって僕は負けないし…それに…真司に襲われるならそれはそれで…きせーじじつってやつだし…えへへ。


「何気持ち悪い顔してんだ?」

「気持ち悪っ!?酷い!可愛いでしょ?ほれほれ。」


にぱー。


「…まぁな…」

「お?テレてるテレてる…」

「…病み上がりだから我慢してたが…」


…あ、やばい。後に続くセリフが何となく…


「我慢できる真司様の理性は素晴らしいと思います!…ではそういう事でっ!?」

「ダメだ」


わーい。すっごい簡潔で分かりやすくて絶望的〜☆


逃げなくてはっ!本当にめちゃくちゃにされてしまうっ!戻れない所まで堕とされる!


ガシッ。


「覚悟はいいか?」

「いやあのその…………優しく…して下さい…」

「善処しよう。」


うふふ…もう諦めました…僕の目からハイライトがログアウトしました…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


びくんびくん。


「…あひゅぅ…」

「…悪かったからそのびくびくしてんのを辞めろ…」


「…びくんびくん。」

「声で言うな…」


『びくんびくん。』

「書けばいいって訳でもない」


【びくんびくん】

「こいつ直接テレパシーで…!」


「…うへへ…真司に汚されてしまいました…」

「汚したって…いや別に…」


「…こ…これは真司に責任を取ってもらうしか…っ!」

「…なんかお前変だぞ…?どうしたんだ?」

「えっ?…変?そう?いつも通りの僕じゃない?」

「……いや。違う。俺には分かる」


…分かられちゃうかぁ…


「…別に大した事じゃないよ。…ただ。風邪引いて、真司に看病された時に…近くに人が居るっていいなって…ずっと真司が近くに居てくれたらいいのになー…って」


くすん。ちょっと寂しかったんです。…別に僕は1人でも平気だけど…でも風邪引くと気が弱くなるじゃん?…そういう事だもん。


「…寂しくなって…近くにいて欲しくて…その方法が…既成事実って…」

「ぬぐっ…」


「…アホめ。」


ぽかっ。


…痛い…


「…まったく…それはあれか?俺と結婚したいとか、そういう事か?」

「けけけけけけ結婚っていや別にそういうわけじゃっ!」

「だって…既成事実なんだろ?…そういう事じゃないか」


そ…そうか…既成事実っていうのは結婚する為の


…あばばばばば!


「ち…違うんですー!誤解なんですー!ずっと一緒にいたいってだけだ結婚とかそういう事じゃなかったのです!帰りますぅぅ!」


脱兎!うぇぇぇん!恥ずかしぃぃ!




「…からかい甲斐のある奴だ…」




「…うー…顔熱いよー…」


…あれ?なんで恥ずかしいんだ?あそこでこうガツンと真司なんかと結婚するわけないだろ!って言えば…


…ダメだな…


…うぅ…ずっと一緒にいれるなら結婚もいいなって思っちゃう僕がいやー!

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