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起床〜スキー


…もにゅもにゅ…もにゅもにゅ?


…あ、もう朝かな…?早く着替えて学校行かなくちゃ…うぅ…寒いなぁ…


いや、それよりもにゅもにゅってなんだろ?

目を開けるとそこには…


「……何これ?」


…あれ?僕の布団の中に人が居るよ…?真司じゃないし…誰?なんか柔らかいなぁ…


もぞもぞ…


光だ!?なんで光が僕の部屋に…?




あ。そうだそうだ。思い出した。ここ僕の部屋じゃないや。ホテルだった。で、僕は光と一緒に寝たから前に光が居てもおかしくない。と。うん、把握OK。


把握した所で…起きようかな?それとも二度寝しようかな…?誰も起きてないって事は結構早い時間って事だよね?どっかに時計がある筈なんだけど…


あったあった。…3時25分。全然朝じゃない。むしろ深夜。二度寝するのが普通な時間。

道理で暗いと思ったよ。よし、二度寝しよう。しかし…いつもこんな時間に目覚める事なんてないのに…やっぱ気分が昂ぶってるのかなぁ?


まぁいいや。寝よ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ぷにぷに


…ぷにぷに?


…あぁ、夜か…結局一緒に寝たんだっけ…随分気持ち良さそうに寝てるわね…なんというかこう…何かをくすぐられる寝顔ね…佐々木君はいつもこんなのを見てるのね…よく耐えられてるわね…


しかしこの顔…それにこの頬っぺた…


むにー。


おお、伸びる伸びる


「…に…」


…おっとっと。起こしちゃ可哀想か…でも…本当あれよね。昨日のでも分かったけど、夜って佐々木君にメロメロよね…どうして付き合わないのかしら…こんな可愛いんだからすぐに付き合えそうなのに…


多分二人とも度胸が無いのね。…今度、何か仕掛けてみようかしら…ふふふ…


さて、もうひと眠りしますか。スキーやんなきゃだしね。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ジリリリ!


「…むにゅ…」


…もう朝か…っていうか、なんかほっぺ痛い。なんで?僕なんかしたっけ…?


まぁいいか。えっと…これから朝ごはんまでの間に布団畳まなきゃなんだよね…後歯磨きしたり顔洗ったり…うぅ。寒くて布団から出たくない…


よし。行くぞ、こういうのはメリハリが大切!


「3…2…1…GO…っ!?」


ガシッ!


…あ、あれ…?なんか捕まった感が…?


「…折角だからもうちょっと寝てましょうよ…」


光か…人が折角覚悟を決めたのになんて事を…!


じゃないよ。そっちもかなり辛いけど今問題なのは光に抱きつかれてる事だよ。


…確かにまだ時間はあるし、寝る事に問題はないです。えぇ…問題なのは抱きつかれてるって方だよ。寝てたから光ブラ着けてないし…色々当たるし…くっそう。僕も母性が欲しい。


…よし、もういい。諦めた。こういう風にさらっと諦められるようになると人生が楽になるよね。強さは手に入らないだろうけど。


はぁ…真司に会いたい…ギュッてしてほしい…僕は疲れたよ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…お二人さん。起きて下さい〜」

「あ、橘さん…助けて〜…レズな光に食べられちゃあべし。」

「朝っぱらから何言ってるのよ…!さっさと起きるわよ」


…まくらで殴るのはよくないと思います。いや、僕も散々殴ったけど、なんか光のには覇気がこもってるんだよね…


「ほら、光、夜。行くよ〜」

「にゃ〜!待ってー!」


今日の朝ごはんは何かなー?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ご飯美味しかったです。…さて、ようやく…スキーなのですよ!雪も降ってるし絶好のスキー日和!


「光と同じ班か…光はスキーやった事ある?」

「あるわよ。結構うまいんだから」


へ〜。ていうか、普通こういうのって上手い人順とかで分けない?ごちゃまぜだよね?


「今日から二日間、皆さんのインストラクターを務めます、山中といいます。よろしくお願いします」



「よろしくお願いしまーす」


「まずはスキー板の付け方ですが…」


基本の説明からかぁ…滑れるのは結構後になりそうだよ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ひゃっふー!」

「ちょ!?夜!早い早い!」


基本動作が色々あるし、板二枚じゃ不安定で全然バランス取れないよ!覚える事も多いし!…なんて思ってましたが…



慣れた!もう足を揃えて滑るのもできるよ!


「いえい!」

「上達スピードが凄まじいですね…びっくりです」

「この子…天然チートなんです。」


何でもかんでも天然チートで済ますのって良くないと思うんだよね。まーでも僕がチート並みに強いって言うのは否定出来ないけどね!…さて、次は…


「ぬわーー!?」


…ぬわーって何…?こんな所まで聞こえてくるなんて…あ、真司だ…あんな所で滑って…って危ない!衝動する!



ブォン!


「…セーフ」

「何が?」

「いや、何でもない」


ふぅ…ゴーグルのおかげで目が蒼くなってもバレないね…いい事だ…


あ、ぬわーって叫んだ人はぶつかっちゃったのか…悪いね。僕の力は君の為にあるんじゃないんだ。ぶつかったのも自己責任だと思うんだよね…


でもありがとう。君のおかげで真司を守る事ができた。君のぬわーは忘れない!



さてと!もっともっと滑って雪を堪能するよ!…ソリとかもやってみたいなぁ…いや、やらせてもらえないけど。



やっぱり沢山滑るには高い所からだよね…でもそれにはリフト乗らないとなんだよなぁ…リフト怖いよ…ステッキとか落としそうで。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…ふぅ。なんとかとうちゃ…うおっとっと…!」


危ない危ない。転ぶ所だった。


さてと、どんどん滑っていこうかね!真司に僕がどれくらい滑れたのか報告して褒めてもらわなきゃ!


…そういえば真司ってどのくらい滑れるんだろう?さっきぶつかりかけてたし、そんなに上手くないと思うんだけど…?


「夜!どこまで行くの!?」


…しまった。真司の事考えてたらリフト乗り場通り過ぎてた…


…まぁ、そろそろ時間だしいいか。戻っちゃお。


…次は…お昼ご飯か!

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