1日目
すや…すやぁ…?
あれ。なんかあったかい…しかももちもちしてる。…もちもち…?
「ふにゃ!」
ぽよん。むにん。
「…なにこれ…」
「私の膝。ついでに言うと今夜がぶつかったのは私の胸」
「なんで僕は光に膝枕されてるの?この乳袋め。」
「…寝てる時にもたれかかってきたからしてあげたのよ。…後、乳袋って何よ!」
乳袋は乳袋だよね。光に膝枕されるとか男子だったら狂喜乱舞してるね。…う〜ん…もっちもち…
「光、後何時間?」
「後1時間くらいね。」
「あれ。結構寝たと思ったのに。…光の膝枕もちもちだね。」
「もちもち…!?太ってるって事…?」
「ううん。もちもち。何というかこう…丁度いい弾力だよ」
「褒められてるの?」
「褒めてる。もちもちもちもち。」
「なんか褒められてない気がするんだけど…」
「褒めてるよ…もうちょっとこのままでいい?」
「いいわよ。ゆっくり寝なさい」
…真司とは違う暖かさが…これが母性ってやつか…でも真司の時とは違ってドキドキしないなぁ…
さてと。寝よっと
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「夜〜起きなさい〜着いたわよ〜?」
「…あ、うん。」
お〜。目を覚ましたらそこは雪国であったよ!わ〜…真っ白…よし!出よう…ってあれ?どこに何を運べばいいんだろう?
「光…何すればいいの?」
「説明聞いてなかった…寝てたわね。荷物をまずロビーに運んで、その後部屋に別れるらしいわよ?」
「へ〜…僕何号室?」
「私と一緒で204号室よ」
「へー。」
よいしょ。こらしょ。…せい!
ふぅ…後はこれを204号室に運べばいいんだね…うぅ…結構重い…
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「今日は何するの?スキー?」
「今日は…何もないわね。自由時間。」
…スキー教室で、スキーをしないってどういう事…?
「…じゃあ寝る。」
「夜は寝過ぎ。」
だって他にする事ないし…!はっ!
「まくら投げしよう!」
「他の人達に迷惑でしょうが…」
「…他の人達…まだいないじゃん…」
他に誰がくるんだろう?
「…光…鍵締めとかない?」
「ばか。」
ぽかっ
「ふぇぇぇん!光がぶったぁぁ!」
「こら!うるさいうるさい。」
ガチャ
…はっ。あれは…本田さん!橘さん!あとなんか名前知らない人!よし!
「本田さぁぁん!光が虐めるぅ!」
「光。ダメだよ?小さい子虐めちゃ。」
「小さい子っ!?」
「ごめんね。夜ちゃん。」
…ちゃん付けされた…ぐすんぐすん。
「…ところで光。あの人だれ?」
「……なんでクラスメートの名前覚えてないの?伊東さんよ。」
イトウ?魚の一種だっけ?
「よろしく。」
「よろしく。」
…なんか冷たそうな人だなぁ…くすん。
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ぽすぽすぽす。ぽふぽふぽふ。
「夜。枕で私殴るのやめてくれない?」
「暇っ!なんでこんなに自由時間長いのっ!」
「知らないわよ…」
お昼ご飯まで自由時間でさらにそっからお風呂まで自由時間ってどういうことだよ!スキー全然しないじゃん!
「まくら投げしようよ〜…」
「めんどくさい…」
「橘さぁ〜ん…」
「…ごめんなさい」
…皆が虐める!はっ!そうか。皆夜やりたいんだね。…じゃあ何しようかな…
「…でも暇だよ光〜」
「分かるけど…よし。カードゲームやろうか?」
「やる。」
…ふふふ…僕は強いぞ〜
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「…くすん。もういい。」
…僕大富豪のルール知らないもん…知らないやつをやれなんて酷いや…ダウトとかスピードとかにしようよ…
「…拗ねないでって…」
「大丈夫です!始めてにしては上手かったですよ!」
「そうそう!」
「えぇ。センスがあるわよ」
「…もう一回やる。」
「そうこなくっちゃ。」
「…杉下さんって残念な人なの…?」
「頭いいし、いざという時は頼りになるんだけど…」
「普段が…」
…何を話してるんだろうか?
ああっ!?負けたっ!
「にゅー!ワンモア!」
「はいはい。」
次は負けぬ!
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「そろそろお風呂ですよ〜」
んにゅ?もうそんな時間か…
「…何か皆荷物多くない?」
「夜が少ないのよ…」
プリントに書いてある通りに持ってきたのに…
まぁいいか!さて、お風呂に突入しますよ…今の僕ならお風呂程度余裕だよ!ちゃっちゃか済ませて戻ってまくら投げするよ!