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球技大会


テッテッテー♬テッテッテテー♬

ガチャ!


本当なんなんだこの目覚まし…


もぐもぐ…今日は特に何もないかな?うん、しかし眠いなぁ…


「いってきまーす」


「おーい!夜〜」

「あ、光…」


うーん。今日もこっちに居るって事はやっぱり家こっちなのかな?


「今日球技大会だって!」

「…?」


…球技大会?何それ?


「なんか、全クラスでトーナメント式でバスケやるらしいよ」

「全クラスって…4つしかないじゃん。」

「ま、まぁそれはそれとして…頑張ろうね?」

「やだ。眠い」

「そんな事言わずにさぁ…」


バスケとか疲れるじゃん。光に任せればいいよね。大体僕は背が低いんだぞ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「はい!それでは球技大会スタートです。まず1試合目は2組対4組!」


2組っていうと、真司のクラスだね…でも男女別だから真司とはやれないのか…残念。


「よし!行くよ!」

「おー!」


「頑張れー」


僕が出るのは後半だけだもんねー前半で皆が点取ってくれれば楽できるんだい。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「はい交代!」


…5対3って…どうしてどっちも3ポイント入ってるの?


ま、このまま点数キープすれば勝てるんだし、パス回しでもしてれば…


「攻めるよ〜!まだまだ行こう!」

「OK!」


…とはいかないんだよなぁこれが…なんでわざわざ疲れるような戦い方をするかね?勝てればいいじゃん。疲れず勝てるならそれが1番じゃん。パス回ししようよ…


「パス!」


うわバカこっちに渡すな!…仕方ない…


ドリブルドリブル…動かないけど。

おお、なんか沢山来た


「よっと。」

「おっと。」

「わーいわーい」


どうしたどうしたー?僕は全然前にも後ろにも行ってないぞー?ドリブルしてるだけだぞー?


「せいっ」

「そいっ!」


「…こらー!夜遊ぶなぁ!」

「スポーツなんだから楽しもうよ…」


ということで、光にボールをパスして僕はディフェンスに戻ります。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


はい、結果は7対3で4組の勝ちです。やったね!


「よ〜る〜…なんであんた動かないのよ〜」

「疲れるから?」

「こいつは…」


あ、次男子だ…真司と自分のクラスどっち応援しようかな…


ダンダンダン…シュ!パス!


…なんか小林君と真司のマンツーマンみたいになってるんですけど。ていうか、真司がバスケも出来た事は知ってるけど、小林君もできるんだね…文芸部なんかに入らなければよかったのに。


結果は4対6。真司のクラスの勝ちだね。男子残念。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


やって来ました決勝戦。4組対1組!


「絶対勝つぞ〜!」

「おー!」

「おー。」


…まぁ例のごとく僕は後半しか出ない訳ですが。


6対4か、まぁこのままでも勝てるね


「おい、夜」

「あれ、真司じゃん。どしたの?」

「お前があまりにもやる気無いからな…ちょっとやる気を出してやろうと思って」

「…えー…」

「お前が後半で10点以上取れたら、日曜日に町でなんか奢ってやるよ」

「本当?…10点かぁ…」

「どうだ?」

「よし、頑張ってみようかな」

「よしよし…じゃ、怪しまれるから俺はもう戻るな」

「はいよー」


…ふっふっふ…燃えてきた!10点どころか20点くらい取ってやる!


「交代!」


「いくよー!」


シュッ!


「はいカット!」

「…え?」


「からのシュート!」


シュッ…ポス。


「…え?」

「…もうゴールしたの?」


後4回!


「前出て!」

「パス!」


「甘い!」

「さっきまであっちに居たのに!?」


…言っとくけど、別に吸血鬼の力とか使ってないからね。


ドリブルドリブル…シュート!


ドン!パスン。


「…ちょ…どうしたの夜…いきなり本気だして…」

「別に?」


後3回!


ダンダンダン…


僕を抜こうなんて3ヶ月位早い!


「パス!」

「だから甘いってば。」


ドリブルで抜くと見せかけてパスか。他の人なら通用したかもね。


シャッ!ドン!ポス。


後2回…


「手も足も出ないんだけど…」

「強過ぎ…」


相手が悪かったな…僕は今かなり本気だ!


「うぅ…出番が無い…」

「夜があんな本気になるなんて…何があったの?」


シュッ!ポスン


後1回だ!


「くっ…」


成る程、ロングパスか、確かに僕は背が低いから取れないけど…まぁ、隙だらけだよね。


「いただきー!」

「えっ?」


せい!


ぽすっ!


10点取ったぞ!見たか真司!



「(マジで取るとは思わなかった…何要求されるんだろうか…)」



「…もういいや、光、パスー」

「やっと出番…」


ピピー!


「16対4で4組の優勝!」



ふふふ…日曜日楽しみ…何買って貰おうかな〜ゲームソフトかなー。



「夜、最後どうしたの?なんであんなに本気出したの?」

「ふふふ…秘密♪」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


部活〜♬部活〜♬楽しい部活〜♬


「杉下さん、凄かったですね。今日の球技大会。」

「ありがとう。小林君も凄かったよ」

「あんな短時間で10点も入れるなんて…どうしたらああなるんですか?」


「ん〜…お金の力?いや、友情の力?」

「は、はぁ…?」

「うんまぁ…そういう事だよ」

「そうですか…」


「(よくわからんが…あの活躍のせいで、今日は一段と多そうだ…)」


友情の力とか、言ってて凄い恥ずかしくなった…まぁいいか、日曜日楽しみ〜!

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