新年の悪ふざけ
勢いで書いた内容の無い真司が可哀想な話です。
お年玉ほくほく。…10万くらいになったね…親戚の相手は疲れたけど…まぁその価値はあったかな?
…いつまでお年玉もらえるのかな〜…お年玉なくなると僕の収入源がなくなっちゃうんだけどな〜…バイトとかしようかな?僕だって出来ない年齢ではないよね…?でもバイトすると真司と過ごす時間が〜…うーん?短期バイトとかあるのかな?
…まぁいっか。いざとなったら魔力で…いや、それはダメかなぁ…
「真司〜お年玉いくら貰った〜?」
「ん?あぁ、まだ開けてない」
「へ〜?お?この可愛らしいのは真司のお母さんからかな?」
「あぁ。」
ほー?中々厚みがあるじゃないですか…この厚みって事は…4千円とかかな?ふふ。ちょっと覗いちゃえ…
「…ネコババすんなよ?」
「今僕はお金持ちなんだよ…千円や二千円で…」
…うん?諭吉さん?…1万円が入ってるとは…とんだ引っ掛けだったね…で次は…
あれ?諭吉さん…?え?ちょ、ちょっと待って…?他のはっ!?
…諭吉さん×3っ!?
「し…真司っ…5、5万円入ってたよ…!?1人から5万円ってどういうことっ!?」
「おー。今年は少ないかもな。何故か母さんからはいつも5〜10万円が入ってるんだよ。」
「じっ…10万!?それおかしいよぅ!1人からの金額じゃないよ!?」
「…かもな。…だから金が貯まってなぁ…」
…だから羽振りがいいのか!くっそう!
「僕も10万欲しいっ!」
「夜ちゃんがこの家の子になれば夜ちゃんにもあげるわよぉ?」
「母さん!?いきなり出てくんな!」
「なる!なります!」
「そんな事で決めるな!お前の両親どうすんだ!?」
「でも養子縁組とかよく分からないから…真司と結婚してもらう事になるんだけど…いいかしら?」
「良い訳あるか!?」
「します!結婚します!」
「断れよっ!?」
「決まりねぇ…後は真司が18歳になるのを待つだけね…」
「真司っ!僕と結婚しよう!」
「10万で買収されるなよ!結婚式とかにかかる費用の方が絶対高いぞ!?」
「私が払うから大丈夫よぉ」
「ほら!問題ないよ!結婚しよう!子供は何人欲しい!?」
「気が早えよ!?」
「父さんも協力するぞ!」
「出てくんな!」
「お義父さんと呼ばせて頂きますっ!」
「お義父さん…いい響きだ…」
「呼ぶな!呼ばすな!帰れ!」
「じゃあ私は継母かしら?」
「なんか違くねぇかそれ…」
<許さん!許さんぞぉぉ!
<私は賛成よ!
「なんか聞こえたっ!?」
「お父さん…僕達は愛し合ってるんです!」
<娘を…幸せにしてやってくれ…
「なんで聞こえるんだ!なんでやり取りしてんだ!なんのやり取りしてんだぁぁ!」
「ほら!なんの問題もなくなったよ!結婚しよう真司!誓いのキスしよう!」
「だからやめろっての!」
「2人に幸あれ…アーメン」
「父さん教会の人じゃないだろ!?」
「夜ちゃん…よく似合ってるわ…」
「ありがとうございます…皆さんのおかげで…ううっ…」
「泣くな!こんな訳の分からんので泣くな!」
「新婦からの手紙です」
「お父さん…お母さん…僕は…僕は…あなた達2人の間に生まれて…本当に幸せでした…っ!」
<ゔぁぁぁ!
<夜…綺麗よっ!
「では、指輪の交換です」
「持ってねぇよ!」
「こんな所に前真司に買ってもらった指輪がっ!ほら、僕の左手の薬指にはめてよ…」
「なんでだよっ!?」
「では…誓いのキスを…」
「…はいっ…」
「やめろ!おい!俺の話を聞けっ!」
「待ちなさいっ!この泥棒猫!真司は私の物よ!」
「青山!?どっから出てきた!?」
「光…友達の君だろうと真司は渡せない…っ!僕達は愛し合ってるんだ!」
「真司っ!一体どっちを取るの!」
「…どうしろってんだ…」
「真司、今こそ男を見せる時だ…」
「小林!?お前まで…!」
「どっちを選んでもいいけど、後悔しないようにね!」
「本田さんっ!こいつら止めてくれ!」
「我が息子が二股をかけるような奴だったなんて…」
「お母さん悲しいわぁ…」
「誤解だ!そんな目で見るな!」
<貴様ぁぁ!殺してやるっ!殺してやるぞぉ!
<あなた落ち着いて!夜は真司君の事を愛してるのよ!?
「修羅場がっ!」
「真司…まっ…まさか僕を捨てたりしないよね…っ!?」
「真司は夜より私の方が好きよね!?」
「…もう…どうにでもしてくれ…俺は疲れた…」
ガクッ。
崩れ落ちた真司の肩に父親がそっと手を置く。
「…真司。お前へ親としての最後の言葉だ…そうやって問題に立ち向かう事を諦めちゃあいけない…結婚するって事は途轍もない責任を負うんだ…その事をしっかりと自覚しなさい…」
「…父さん…」
「さあっ!どっちを選ぶの!?」
「僕だよね!?僕に決まってるよね!?あんなに好きだって言ってくれたじゃないか!?」
「あぁもう!やめろ!この茶番!めんどくせぇ!」
「茶番…茶番なんて酷いっ!僕は真剣に真司とっ…うわぁぁん!」
「おいこらどこに行く!?」
「…ふっ…仕方ないわね…行ってあげなさい…夜には貴方が必要なのよ。」
「青山…お前はいったいどんな立場なんだ…」
「さぁ!行くんだ真司!男を見せてこい!」
「頑張って…!」
「くそ!行けばいいんだろ行けば!」
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「…夜?どこにいるんだ?」
「…ぐすっ…ひっく…」
「夜…すまなかった…」
「…真司っ…真司は…僕の事好きだよね…?」
「……あぁ。お前は…俺にとって…とても大切な人だ…」
「…そんな…そんな曖昧な言葉じゃやだっ!…ちゃんと好きって…言っ…て…?」
「…分かった…好きだぞ。夜」
パンパンパン!
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
<<おめでとう!
「真司、新婚旅行はどこにするのかしらぁ?お金ならいくらでも出すわよぉ〜」
「まだ終わらないのか!?」
「ねぇ真司…そのっ…しょっ…初夜は…いつにするっ…?」
「何言ってんだお前!?」
「私孫は2人欲しいわねぇ…男女1人ずつ…」
「それは賛成だな。」
「勝手に話を進めるなっ!?」
<孫…きっと可愛くなるな。
<えぇ…あの2人の…愛の結晶ですもの…
「よし!じゃあ邪魔者は退散するかな!」
「そうね…ねぇ公太…私達も…」
「ははは…」
「…やっと…帰った…か…」
「ね…ねぇっ!誰もいなくなったし…ね?」
「お前まだ続けんの!?」
「真司っ!」
ガバッ!…ギュ。
「…僕…真司に会えて本当に良かったよ…」
「まぁ、それは俺もだが…」
「不束者ですが…これからも…末長くよろしく…ね?」
「あぁ…」
HAPPY END『ありがとう。よろしくね』
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「…はぁ〜。疲れたなぁ…」
「1番疲れたのは俺だ…なんだったんだよあれ…青山とか小林とか来たぞ…」
「あぁそれはね…ほら、これ。」
「なんだ…?『2人のハッピーエンド』?著者…橘…」
「うん。折角だからこれで遊んでみよう!と思って…皆に協力頼んだんだ〜」
「…橘には後で話を聞くとして…夜。お仕置きだからな?」
「え?ちょ…まだ下に真司のご両親が…?」
「…お前が声出さなければすむ話だ…さーて。ひとーつ!」
「いだいっ!?」
結局こうなるのぉっ!?
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…ふぅ…疲れたしお尻痛いけど楽しかったなぁ…えへへ…ちょっと途中からマジになっちゃった…真司と会えて良かったってのは本当だもんね。
真司と結婚かぁ…うーん…真司とは男どうしだっ!ていう気持ちはあるけど…いつかしなきゃいけないなら真司が…っていう気持ちもないことはないんだよねぇ…
まぁいっか!細かい事は気にしません!
でも5万はもらい過ぎだよね…今度一緒にどっか行って奢らせようっと…
書いてて楽しかったので反省も後悔もしてません…