表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/141

新年の悪ふざけ

勢いで書いた内容の無い真司が可哀想な話です。


お年玉ほくほく。…10万くらいになったね…親戚の相手は疲れたけど…まぁその価値はあったかな?


…いつまでお年玉もらえるのかな〜…お年玉なくなると僕の収入源がなくなっちゃうんだけどな〜…バイトとかしようかな?僕だって出来ない年齢ではないよね…?でもバイトすると真司と過ごす時間が〜…うーん?短期バイトとかあるのかな?


…まぁいっか。いざとなったら魔力で…いや、それはダメかなぁ…




「真司〜お年玉いくら貰った〜?」

「ん?あぁ、まだ開けてない」

「へ〜?お?この可愛らしいのは真司のお母さんからかな?」

「あぁ。」


ほー?中々厚みがあるじゃないですか…この厚みって事は…4千円とかかな?ふふ。ちょっと覗いちゃえ…


「…ネコババすんなよ?」

「今僕はお金持ちなんだよ…千円や二千円で…」


…うん?諭吉さん?…1万円が入ってるとは…とんだ引っ掛けだったね…で次は…


あれ?諭吉さん…?え?ちょ、ちょっと待って…?他のはっ!?


…諭吉さん×3っ!?


「し…真司っ…5、5万円入ってたよ…!?1人から5万円ってどういうことっ!?」

「おー。今年は少ないかもな。何故か母さんからはいつも5〜10万円が入ってるんだよ。」


「じっ…10万!?それおかしいよぅ!1人からの金額じゃないよ!?」

「…かもな。…だから金が貯まってなぁ…」


…だから羽振りがいいのか!くっそう!


「僕も10万欲しいっ!」

「夜ちゃんがこの家の子になれば夜ちゃんにもあげるわよぉ?」

「母さん!?いきなり出てくんな!」

「なる!なります!」

「そんな事で決めるな!お前の両親どうすんだ!?」


「でも養子縁組とかよく分からないから…真司と結婚してもらう事になるんだけど…いいかしら?」

「良い訳あるか!?」

「します!結婚します!」

「断れよっ!?」

「決まりねぇ…後は真司が18歳になるのを待つだけね…」

「真司っ!僕と結婚しよう!」

「10万で買収されるなよ!結婚式とかにかかる費用の方が絶対高いぞ!?」

「私が払うから大丈夫よぉ」

「ほら!問題ないよ!結婚しよう!子供は何人欲しい!?」

「気が早えよ!?」


「父さんも協力するぞ!」

「出てくんな!」

「お義父さんと呼ばせて頂きますっ!」

「お義父さん…いい響きだ…」

「呼ぶな!呼ばすな!帰れ!」


「じゃあ私は継母かしら?」

「なんか違くねぇかそれ…」


<許さん!許さんぞぉぉ!

<私は賛成よ!


「なんか聞こえたっ!?」

「お父さん…僕達は愛し合ってるんです!」


<娘を…幸せにしてやってくれ…


「なんで聞こえるんだ!なんでやり取りしてんだ!なんのやり取りしてんだぁぁ!」


「ほら!なんの問題もなくなったよ!結婚しよう真司!誓いのキスしよう!」

「だからやめろっての!」


「2人に幸あれ…アーメン」

「父さん教会の人じゃないだろ!?」

「夜ちゃん…よく似合ってるわ…」

「ありがとうございます…皆さんのおかげで…ううっ…」

「泣くな!こんな訳の分からんので泣くな!」

「新婦からの手紙です」


「お父さん…お母さん…僕は…僕は…あなた達2人の間に生まれて…本当に幸せでした…っ!」


<ゔぁぁぁ!

<夜…綺麗よっ!


「では、指輪の交換です」

「持ってねぇよ!」

「こんな所に前真司に買ってもらった指輪がっ!ほら、僕の左手の薬指にはめてよ…」

「なんでだよっ!?」


「では…誓いのキスを…」

「…はいっ…」

「やめろ!おい!俺の話を聞けっ!」


「待ちなさいっ!この泥棒猫!真司は私の物よ!」

「青山!?どっから出てきた!?」

「光…友達の君だろうと真司は渡せない…っ!僕達は愛し合ってるんだ!」

「真司っ!一体どっちを取るの!」


「…どうしろってんだ…」

「真司、今こそ男を見せる時だ…」

「小林!?お前まで…!」

「どっちを選んでもいいけど、後悔しないようにね!」

「本田さんっ!こいつら止めてくれ!」


「我が息子が二股をかけるような奴だったなんて…」

「お母さん悲しいわぁ…」

「誤解だ!そんな目で見るな!」


<貴様ぁぁ!殺してやるっ!殺してやるぞぉ!

<あなた落ち着いて!夜は真司君の事を愛してるのよ!?


「修羅場がっ!」

「真司…まっ…まさか僕を捨てたりしないよね…っ!?」

「真司は夜より私の方が好きよね!?」


「…もう…どうにでもしてくれ…俺は疲れた…」


ガクッ。


崩れ落ちた真司の肩に父親がそっと手を置く。


「…真司。お前へ親としての最後の言葉だ…そうやって問題に立ち向かう事を諦めちゃあいけない…結婚するって事は途轍もない責任を負うんだ…その事をしっかりと自覚しなさい…」

「…父さん…」


「さあっ!どっちを選ぶの!?」

「僕だよね!?僕に決まってるよね!?あんなに好きだって言ってくれたじゃないか!?」


「あぁもう!やめろ!この茶番!めんどくせぇ!」

「茶番…茶番なんて酷いっ!僕は真剣に真司とっ…うわぁぁん!」


「おいこらどこに行く!?」

「…ふっ…仕方ないわね…行ってあげなさい…夜には貴方が必要なのよ。」

「青山…お前はいったいどんな立場なんだ…」

「さぁ!行くんだ真司!男を見せてこい!」

「頑張って…!」


「くそ!行けばいいんだろ行けば!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…夜?どこにいるんだ?」

「…ぐすっ…ひっく…」

「夜…すまなかった…」

「…真司っ…真司は…僕の事好きだよね…?」

「……あぁ。お前は…俺にとって…とても大切な人だ…」


「…そんな…そんな曖昧な言葉じゃやだっ!…ちゃんと好きって…言っ…て…?」

「…分かった…好きだぞ。夜」


パンパンパン!


「おめでとう!」

「おめでとう!」

「おめでとう!」


<<おめでとう!


「真司、新婚旅行はどこにするのかしらぁ?お金ならいくらでも出すわよぉ〜」

「まだ終わらないのか!?」

「ねぇ真司…そのっ…しょっ…初夜は…いつにするっ…?」

「何言ってんだお前!?」


「私孫は2人欲しいわねぇ…男女1人ずつ…」

「それは賛成だな。」


「勝手に話を進めるなっ!?」


<孫…きっと可愛くなるな。

<えぇ…あの2人の…愛の結晶ですもの…


「よし!じゃあ邪魔者は退散するかな!」

「そうね…ねぇ公太…私達も…」

「ははは…」


「…やっと…帰った…か…」

「ね…ねぇっ!誰もいなくなったし…ね?」

「お前まだ続けんの!?」


「真司っ!」


ガバッ!…ギュ。


「…僕…真司に会えて本当に良かったよ…」

「まぁ、それは俺もだが…」

「不束者ですが…これからも…末長くよろしく…ね?」

「あぁ…」



HAPPY END『ありがとう。よろしくね』



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「…はぁ〜。疲れたなぁ…」

「1番疲れたのは俺だ…なんだったんだよあれ…青山とか小林とか来たぞ…」

「あぁそれはね…ほら、これ。」


「なんだ…?『2人のハッピーエンド』?著者…橘…」

「うん。折角だからこれで遊んでみよう!と思って…皆に協力頼んだんだ〜」

「…橘には後で話を聞くとして…夜。お仕置きだからな?」

「え?ちょ…まだ下に真司のご両親が…?」


「…お前が声出さなければすむ話だ…さーて。ひとーつ!」

「いだいっ!?」


結局こうなるのぉっ!?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



…ふぅ…疲れたしお尻痛いけど楽しかったなぁ…えへへ…ちょっと途中からマジになっちゃった…真司と会えて良かったってのは本当だもんね。


真司と結婚かぁ…うーん…真司とは男どうしだっ!ていう気持ちはあるけど…いつかしなきゃいけないなら真司が…っていう気持ちもないことはないんだよねぇ…


まぁいっか!細かい事は気にしません!


でも5万はもらい過ぎだよね…今度一緒にどっか行って奢らせようっと…


書いてて楽しかったので反省も後悔もしてません…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ