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冬休み


ふぅ…学校終わった…


そして!今からは!…冬休みだっ!わーい。長期休暇だー!


むふふ…宿題はちょっと出たけど、そんな事はどうでもいいもんね!取り敢えず真司の所行こうっと。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「真司〜♪ってあれ?まだ帰ってきてないのか…」


折角僕がきてあげたとゆーのに…仕方ない!真司のベッドの中で待ってよう。


…いやね?別に眠いとかそういう訳じゃないんですよ?でもさ、その人の匂いのする布団にくるまってるとさ…幸せじゃん?その人に包まれるって感じするじゃん?わかるでしょ?


…つまり、僕が真司の布団にくるまっててもなんの問題も無い。という訳だよ。


…ふふ…いつも真司がここで寝てるのか…



ガチャ


あ、帰ってきた!


「…うお!?夜!…なんでこんな所に…」

「遊びに来たら真司が居なかったから…」


「だからってなんで布団に入ってるんだよ…」

「真司に包まれたかったから!」

「意味が分からん…」


ふ…分からない人には分からないんですよ…この幸せはね!…でもまぁ、そろそろ出るか…真司も来たし…


「真司!今日から冬休みだよ!」

「そうだな。」


「そして明後日は…クリスマスなんだよ!真司はプレゼント何がいい?」


「う〜む…特に欲しい物ないなぁ…」


えぇ〜…真司が言ってくれないと僕もおねだりし辛いんだけどなぁ…


「えっとね…なんでもいいよ?…因みに僕はゲームが欲しいよ。」

「…ゲームを買えって事だな。…あぁそうだ」


…なんか真司の顔が『にやり』っていう擬音が物凄く相応しい感じになった…嫌な予感が…


「『私がプレゼントです!』ってやつやってほしいな。」

「…はぃ?」


…このおバカさんは何を言い出すんでしょうか。確かに男のロマンかもしれませんが。僕はそういうのに耐性があるので別に引いたりしませんが。…限度ってものがあるんじゃないでしょうか。


「…へんたい。」

「…やっぱりダメか…そうだよな…仕方ないよな…すまん。なんでもない…」


あ、あれ!?なんかかなりガチで傷ついてる…!?


「…はぁ…夢だったんだがなぁ…」


「わ…分かった!やる!やるよ!だから元気出して!?ねっ?」


「ありがとう…」

「ううん。真司のためだもん…!」


「因みに服装は全裸にリボンがいいんだが…」

「え…」


…さ、流石にそれは…いくら真司相手とはいえ…ちょっと無理が…


「…ダメか…」

「そっ…そんな事ないよ!?大丈夫!僕やるよ!」


仕方ないんだ。だって…真司悲しそうなんだもん…僕元男だしね!男の欲望はよくわかってるつもりだから…できるだけ叶えてあげないと…


「(…チョロいな。)」


「…あ、そういえば成績どうだった?」


…僕はオール5でした。流石僕。


「……思い出させないでくれ…」


「わぁぁ!?ご、ごめんね!?泣かないで!?」

「泣いてねーよ…」


うぅ〜…なんか真司を悲しくしてばっかだよぉ…


「…ケ、ケーキ楽しみだね!真司甘いもの好きでしょ?」

「…普通だな…」


…あ、あれ?おかしいな…?そういえば僕真司の好きな物知らない…?


「…僕は好きだよ?」

「普段のを見てりゃ大体の奴は分かると思うぞ?」

「あれ…そんなに分かりやすい?」

「あぁ。目がもう違うな。好き嫌いがよく分かるよ。」


…ちょっと恥ずかしいかもしれない。


「…真司はサンタさん信じてる?」

「いや、信じてる訳ないだろ?サンタが親なのって常識じゃないか?」

「やっぱりね…」


…ふふん。僕がその常識をぶち破ってあげるよ!僕にできない事はないんだよ…その気になればクリスマスの夜に全世界の子供達の所にサンタコスでプレゼントを配る事だって可能なのさ!


…疲れるからやんないけど。


つまり!僕が真司にサンタさんとしてプレゼントを渡すんだよ…真司のびっくりする姿が目に浮かぶようだね…


「…そういえばさ、真司。真司って他の奴らとクリスマスパーティーやったりするの?」

「…奴らって…友達の事か?…いや、やんないぞ。」


「へぇ…♪」

「…なんで嬉しそうなんだよ…」


だって…他の奴らとクリスマスパーティーやるなんて言ったらそいつらは『原因不明の病』で参加できなくなっちゃうからね。でも真司はやらないのか…そうかそうか♪


「じゃあ僕がちょっと遊びに来てあげるよ!…多分真司とクリスマスパーティーするって言えばお母さんも許してくれると思うし!」


お父さんは…帰ってくるのかな?多分こないよねぇ…


「いや、来なくていいぞ?別に寂しい訳でもないし…」

「寂しいって目が言ってるんだよ!僕は来るからね!」


…聖なる夜を二人きりで一緒に過ごすとかちょっと恋人みたいだよね…


あれ。なんかちょっとドキドキするや…


「…まぁとにかく!僕のプレゼントは用意しといてよね。」

「おう。お前も忘れんなよ」


…全裸リボン…うぅん…恥ずかしい…下着姿より恥ずかしいかも…?


いや、でも真司の為だもんね…!僕頑張るよ!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


…こ…こんな感じ…かなっ…?


これ…凄い恥ずかしい…!痴女みたい…露出狂って言われても多分言い返せない…!


こ…これを…真司に…?


ボン!


あ…ああぁぁぁ…恥ずかしいよぉ…!顔が熱い…!けど…やるって言っちゃったし…!


…うぁぁぁ…あんな約束しなければよかったぁぁ…でも真司悲しそうだったし…叶えてあげなきゃ…!



「ぼ…僕がプレゼント…だよ…っ♪」



あぅぅ…1人でも恥ずかしいのに…これを…これを真司に言わにゃいと…


うぅぅ…恥ずかしいよ〜…\\\

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