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実験


ゴゴゴゴゴ…


バリバリバリ…


キュオォォン…


今、喫茶店の中が凄い事になってます。何故なら、前回2位、今回2位、今回1位の3人が集結して、闘技場で力を解放しているからです。


…お店…大丈夫かな…



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ちょっと前。



「お邪魔するわよ」

「入るぜ〜」

「お久しぶりで〜す。」


今日は3人で喫茶店に来ました。2人共結構近くに住んでたみたい。


…んで、まぁ2人がここに来た訳なんだけど…


僕の力の検証+リベンジ…らしいですよ。


「さて…取り敢えず一回戦ってみますか。」

「おう!」

「え〜…せっかく来たんだからゲームやりません?あ、そうだ。格闘ゲームやりましょうよ。僕強いですよ?」

「…後でね。」

「よし!じゃあやるか!」


…ぐすん。なんでそうなるの?しかもこの配置って…2対1じゃんか。僕1人じゃん。ふざけてるでしょ?


「さて…全力で行くわよ!」

「おう!」


「仕方ないなぁ…」


まぁ、この2人を同時に倒せば真司が褒めてくれるかもしれないし…そしたらきっとなでなでとか…もしかしたらギュッてしてくれるかもしれない…!


えへへ…頑張っちゃおうかな…


「…なんで1人でニヤニヤしてるのかしら…?」

「…知らん」


むふふ…そうと決まったらぱっぱと片付けるよ!


…っておい。逃げ場がねーんですけど?


我に帰って2人の方を見ようとしたら…一面炎と雷に覆い尽くされてました。…どうするのさ…これ…


ぱしゅん


…霧って便利。さて、どこで再構築しようか…


「…どこからくるか分からないわよ!注意して!」

「言われなくても!」


…どこでしようかな…ていうか、別にしなくてもイケるよね。


げしっ!


「痛っ!?」

「どうした!」


「…殴られた…」

「なんだと?」


ザ・手だけ戻してパンチ。わざわざ全身戻さなくても…これでいけるね。


ばしっ!ごすっ!


「痛い!痛っ!?なんで私ばっかり!?」


…胸についてる二つの山が気に入らない。後、男を殴ると僕の手が痛いし熱いし。


「そこだぁ!」


炎がレーザーのように夜の手を貫こうとする…が



ばしゅん。


貫かれる前に手を霧にしたため、まったくダメージは与えられない。



…無意味だって分からないのかなぁ…


ピースピース。いぇい!


「…バカにされてるわね…」

「されてるなぁ…」


おや、バカにしてるなんて心外な…


「はぁ…全然通用しないわね…」

「だな。」


あれ。なんか諦めムード…まぁこんなに実力差あったら仕方ないかな。


「…もういいわ。やっぱり貴女は規格外ね。」

「…もういいの?」

「ええ。貴女はもしかしたら日本どころか世界最強かも…」

「そうだな。」


ふっふーん。当然なのです!


「それは違いますよ〜」


「おお?光じゃん…どしたの?ていうか、僕が最強じゃないってなんで?」

「あら…この子より強い人がいるのかしら?」

「居ますよ。」


「…なんだと?…誰だ?」


全く…光は何を言ってるんだろうね?僕より強い人なんて居る訳が


「どうぞっ!」


「…よう夜。青山から人に迷惑をかけてるって聞いたんだが…?」


あ…あばばばばっ!?真司っ!?な…なんでここに…


「冗談でしょ?その人からは魔力を全く感じないわよ?」

「筋肉はあるっぽいが…杉下に勝てるとは…って凄い汗!?」


「し…真司!違うんだよ!僕は誰にも迷惑かけてないよ!罠だ!罠なんだっ!光が僕を陥れるために仕組んだ罠なんだっ!?」


こ…ここでやられるとは思わないけど…!な、なんとか回避しなくてはっ!


「…そうなのか?」


「そうっ!そうなの!だからお願い!お仕置きはやめてぇ!」




「…凄い焦りようね…そんなに強いの…?あの人は。」

「いいえ。私より弱いですよ?」

「…じゃあなんであんなに焦ってるんだ?」


「…あれですよ。夜は佐々木君に手が出せないですから。」

「…なんで?」


「…これです。」


光は両手でハートマークを作る。


「…なるほど。」

「なるほどな。」


「…本人は認めようとしませんけどねー。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…ぐすっ。もうお嫁にいけない…」

「…何もしてねぇだろうが…誤解を生みそうな発言はやめろ。」


「夜。大丈夫?」

「ひ〜か〜り〜…」


ゴゴゴゴって効果音を出してみる。威圧っ!


「きゃー。こわーい。佐々木君助けてー」

「…夜?」


…むぐぅ…真司を使うのはズルいよ…



「…さてと…杉下さん。次は色々と実験をしたいのだけど…いいかしら?」


「人体実験なんて嫌に決まって…喜んで受けさせて頂きます。」


今なんか凄い殺気を感じた…


「あらそう…じゃあこっち来てくれるかしら」


「…真司も来て!そんでもって僕のそばに居て見守ってて!」

「…そんな事必要か?」


「…だって…実験なんてなんか怖いじゃん…」

「はいはい。」



「…一体私はどんな風に思われてるのかしら…」

「そのままだろ。…あいたっ!?」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「じゃあまずは水を出してみてくれるかしら?」

「はーい。」


ジャァァァ…


「次は…風」

「へーい。」


ビュゥゥゥ…


「土は?」


ゴゴゴゴ…


「…本当になんでもできるのね…」

「もちろんです。」


「……あなた本当に魔物なの…?」

「…へ?」

「明らかに魔物とは能力が違い過ぎる…むしろ、神とか…そういうのに近い気がするわよ?」

「…神?僕が?…ふふん。」


凄くない?僕が神だって…ってあれ?神って実在してるの?


「神様って現世にいるんですか?」

「えぇ、居るわよ…ピンからキリまでね。」


へ〜…でも血を吸う神様なんて居ないよね…やっぱ僕は吸血鬼だと思うんだ。


「ん〜…でも、僕は吸血鬼ですよ。血も吸いますしね。」

「そうなの…じゃあその力は一体…」


「…なんかブツブツ言い始めちゃったんですけど?」

「…あいつああなると長いんだ…もう帰っていいぞ。」

「…あ、そうですか…じゃあ僕達はこれで失礼します…真司!帰ろー!」


「…あ、そうだ…真司?だったか?ちょっとこっちこい。」

「…え?…はい。」


「お前…あいつの事大切にしてやれよ?」

「…えぇ。もちろんですよ。」

「…あいつ、お前の事好きだぞ?多分」

「あいつが俺を?…あはは、流石にないですよ」

「…そうか…」




…何話してるんだろう…なんか楽しそうだな…真司〜。僕以外と話さなくていいんだぞ〜?…むぅ…さみしいじゃないか…あ、戻ってきた。


「何話してたの〜?」

「…まぁ、知らなくていい事だ。」


むぅ…僕に隠し事なんてよくないよ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ふんす。」


「…なんで俺に抱きつくんだ…」

「真司が僕に隠し事するのが悪いの!だから罰なのっ!」

「そうかい…」


「…撫でて。」

「はぁ…仕方ないな…」


なでなで


えへへ…


「僕真司に撫でられるの大好き…」

「…俺は?」

「もちろん真司も大好きだよっ!」


…別に告白とか、そういう意味合いじゃないよ?誤解しないでね。…してもいいけどさ。


「…そうか…」


「ふふふ…照れてるの?」

「まぁな。」


…珍しい…真司が照れるなんて…


「んふふ〜レアな真司見れたよ…」


「(くそ…変に意識しちまうじゃねぇか…)」


…あれ?無視?無視ですか?泣くよ?


「真司〜し〜ん〜じ〜?おーい?」

「うおお!?近ぇよ!?」


ドン!


驚いた拍子に真司は夜を突き飛ばした。


「…痛た…酷いよ真司!僕を突き飛ばすなんて…邪魔なら邪魔って言えばいいじゃないか…突き飛ばされたら…流石に傷つく…よ…?」

「すまん。びっくりしてな…そんな泣きそうな顔するなよ…」

「だってぇ…」

「俺がお前を嫌いになる訳ないだろ?…ほれ。こっち来い」


「…わーい!」


今日は真司堪能フルコースで行くぞっ!


「…調子に乗ったら…ヤるからな?」

「ヤる!?ヤるって何っ!?」


…やっぱりCくらいでやめとこう…

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