表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/141

最強は誰だ


おー。光も結構強いねぇ。


しかし…随分人数居るんだなぁ…次の番まで暇で暇で…


「ちょっといいかしら?」


ふぁぁ…眠い…


「あの…ちょっと?」

「え?あ?僕ですか?…なんでしょう?」


えっと…この人は…そうそう。前回2位の人だ。


「貴女…属性は何?…あいつの炎と私の雷…両方使える魔力も規格外だけど…2つの属性を融合できる人なんて見たことないわ。」


…あー。属性…そういや1人1属性とかなんとか…?いやでも、僕何属性なんだろ?銀?銀なの?


「…すいません。ちょっとわかんないですね…」

「分からない…?」

「はい。…僕、思った事は大体出来ちゃうんですよね。だから、属性とか考えた事も無いんです。」

「…思った事が…?そんなデタラメな力が…」


デタラメって…酷くない?


「…今度また話しましょう。…色々聞きたい事があるわ。…これ、連絡先。」

「あ、はい…」


…こんな感じで女の人のメアドを貰うとは思いませんでした。


あ、やべ。光の見てなか…もう終わってるや…勝ってるね…


「…お疲れ様です。」

「なんで敬語…わかった。見てなかったんでしょ。」

「…中々鋭いでごぜーますね。」

「やっぱ見てなかったのね…」


メアド登録しとこ…『2位の人』でいいか。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


はい!やってまいりました2試合目!前回大会での優勝者と対決です!


…え?早くないかって?…なんでか知らないけど僕の相手になるはずだった人が次々棄権しちゃって…不戦勝で決勝なんだよ!なんで!?


…光はあの後負けちゃいました。服を破かれつつ負けてました。


「お前の力は分かってるからな…全力でいかせてもらうぞ!」

「じゃあ僕は手加減してあげよう!さぁかかってこい!」


挑発は戦闘の基本です。これ本当。


「うおお!」


ゴォォォ!


うわぁ…霧になってても熱が…前の人の火炎放射とは格が違うな…


「…あちち…そりゃ!」


銀の槍が4本飛んで行く…が。


ドロ…


「…溶けたっ!?」

「そんなもんか?」


えー。物をオートで溶かしちゃうとかどういう事よ…そんなチートがあってたまるか!

オートなチートでショートなロストか!何言ってんだ僕は!


「でやぁ!」


おお。炎が剣みたいに…


ぱしゅん。


まぁ、効かないですけど。ところでさ、木、林、森ってなるんだから、火、炎の後に火が3つある漢字があってもいいと思わない?読み方は『かえん』とかどう?今も『火炎』だし、ぴったりだよね。


…あ、すっかり話がずれちゃったね。ごめんね。…えっと…


「ふざけやがって…」


いやぁぁ!?超絶になんか怒ってらっしゃるぅ!?僕なんか悪い事した!?


「なんでお前は真面目に戦わないんだ!」


…あ、そういう事ね…


「…あー。それはですねぇ…言っちゃうとあれなんですけど…僕の体って非常に持久力が無い上に燃費が悪くてですねぇ…バンバンやると魔力がすぐ無くなってしまうんですよね…」


来る前に真司に血を貰い忘れたし。その上一回戦で魔力めっちゃ使ったし。


「…じゃあ今は全力じゃないって事か?」

「まーそうなりますね…いや、全力でやってもいいんですけど…」

「…是非頼むよ。」


「光ー!僕の事おぶって帰ってくれるー!?」

「OKよ!」


…よし。じゃあ本気出しますか…


脱ぎ脱ぎ。


「おい!?何故服を脱ぐ!?」

「これには深い訳が…あ、すいません。これ持っててもらえます?」

「え?あ。はい…」


さて、久々にやるぞ…


四つん這いになってっと…霧で隠してるとはいえ全裸で四つん這いとかやらしい。真司以外にはあんま見せたくない姿だよ。





『アンノウン…モンスタァァ!!』



ゴルガァァァ!!


「…なんっじゃこりゃ…デタラメにも程があるだろ…」


ズシィィン…


バキィ!


鋭い爪が襲いかってくる、全力でなんとか躱す。しかし、外れた爪は床を砕き、破片が顔へと飛んでくる。


「ぐおっ!?あっぶねぇ…」


ゴォォ!


尻尾が轟音を響かせながら振り下ろされる


ズダァァン!


「…こりゃ、一撃でもくらったら即死だな…」


目線の先には粉々になった床が。


「うおお!」


ゴォォ!ボン!


「ガァァァ!」


確かに当たった筈の炎はあっという間にかき消された。


「…こりゃ、やばいかもな…」


力の差がありすぎる。俺たちの技を真似した時から魔力の量が半端ないと思ってたが…ここまでとは!


「地獄の業火よ!」


…俺が使える中で1番の威力をもつ技。これで何度も勝ってきた…が。目の前のこいつにはダメージを与えられるかも怪しいところだ…だが!俺は諦めない!


ゴォォォォォ!


「グガォォ!?」


効いてる…!いけるか!?


バシュン!


「ガァァ!」


当たった。と思った、ダメージを与えた、与える事ができた、と思った…確かに当たったし、ダメージも与えた。だが、そこで慢心するべきではなかったのだ。


隙ができたその一瞬を()()は見逃さなかった。その時既に鋭い爪がすぐ横に迫っていて…


…気づいた時には、俺の頭と体は繋がってはいなかった。


…首を切られても3秒程意識があるって本当なんだな。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…ちょっとショッキングね…」

「ギロチンってあんな感じなんですかねぇ…」


うん。夜がめちゃくちゃ強いのは分かった。けどあれいつ戻るんだろ?…あ、戻った。





「…ふぅ…あ、服持っていて下さってありがとうございました。」

「ひぃっ!?…い…いえ。」


ひぃっ!?って聞こえたのは気の所為?


「…お前は凄いな…名前は?」

「杉下です。」

「杉下か…またやろうぜ。次は勝つ」

「よろしく。」


…ところで。決勝戦で僕が勝ったってことは僕優勝じゃない?やったー!日本最強だー!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…賞品しょぼい…」

「本来賞品目当てでくる訳じゃないから…」


…サイダーの缶のやつ3本て…まぁ、サイダー好きですけども?


因みに僕はなんとか自分の足で歩いてます…血を寄越せぇぇ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…という訳で優勝してきました!後血を下さい」


「おう。お疲れ様。撫でてやろうか?」


ふっ…なでなでなど…


「して下さい。疲れたんで入念にお願いします。」

「はいよ。」


はふぅ…♪やっぱり真司のなでなで最強…♪


うにゅ。なんかメールきてるや…あ、2位の人からだ。


『烈がメアドを欲しいと言ってるのだけど…いいかしら?』


烈…あぁ、元1位の人ね。


『いいですよ』


ていうかあの2人面識あっピロリーン。早いなっ!


『よろしくな!日本最強の王者さん!』

『それやめて下さい』


むかつくからこの人は『元1位の人(笑)』で登録してやる。


「…誰とメールしてんだ?」

「真司は知らない人…あっ!違うよ!?真司の親友じゃなくなったとか、そういうのじゃないからね!?僕の1番の親友は真司だけだよ!?」

「誰もそんな事聞いてねぇよ…」


…だって誤解とかされたら困るじゃん…真司が1番なんだからね!






















《杉下夜の優勝につき、自動的に『佐々木真司』が日本最強に確定しました。》


力関係は、夜は真司に弱く、真司は他の魔物より弱く、他の魔物は夜より弱い。という感じです。3すくみに見えますが、夜は自分より真司を優先するので夜は真司の使い魔みたいにカウントされます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ