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監禁(予行練習)


うーん。これもアウト…


「夜。質問があるんだが?」

「…質問がある時は手を挙げなさい。」


「…挙がらんのだが?」

「足でもいいよ?」


「…挙がらんのだが!」


あれもダメこれも無理…全く。そんなんじゃ大人になった時苦労すると思うな。僕は


「じゃあいいよ…質問どうぞ?」


許しちゃうのは僕が優しいから!


「なんで俺はこんな状態なんだ?」


「なんだそんな事か…タメるからどんな質問かと思ったよ…そんなの簡単じゃん。






監禁中だからだよ♪」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「そういう事じゃない!そういう事を聞いてるんじゃない!それは『晩ご飯何?』って聞かれて『食物。』って答えるような物だ!」


「…例えが分かりづらいよ…僕は解るけどね!…じゃあどういう答えがいいの。」


んーこれじゃないなぁ…


「…俺が手足をベッドに鎖で縛り付けられてる理由を聞きたい」

「あー。それはね。ほら。僕前やったヤンデレ診断でヤンデレ度高かったじゃない?」

「そうだな。」


んー…これでもないな…


「だから…監禁しようかな♪って」

「意味が分からん!なんでそうなるんだ!」

「だってヤンデレって言ったら監禁でしょ?…あ、トイレとかだったら言ってね。解くから」


後…万が一の時の予行練習とか…ね。


「おう…で、お前はなんでスマホを弄ってるんだ?」


「…これからどうすればいいのかなーって…」

「は?」


「…監禁するのはいいんだけど…そこからどうすればいいのか分からないんだよね。」

「……だから調べてると?」

「…うん。…因みに調べた中で1番多いのは性的な事をするっていうことなんだけど…したい?」


「…俺らは学生だぞ?」

「そうなんだよね〜…初めてはもっとロマンチックにがいいよね!」

「…お前…やるのか?」


あ…そうか。僕女だった…


「やんないかもしれない…という事で性的な事は却下なんですよ。」

「そうだな。」



「……他にする事ないんだよ!ネットなんて役立たずだっ!」

「じゃあ解け!」


「…やだよ。その鎖出すのにも魔力使ってるんだから…その分は楽しまなきゃ」


…それに、折角真司を独り占めしてる訳ですし…?


「だからやけに赤黒い色なのかこれ…」


う〜ん…何すればいいんだろ…


あ、そうだ!


「…これ持ってっと」


「…ナイフ!?そんなもんどうすんだ!?」


こうやって持って…


「野郎ぶっ殺してやぁぁぁ!」

「鉄パイプで腹貫くぞコラ!」


…酷い…


「………」


すりすりすり。


頬ずり頬ずり。


「…楽しいか?」

「結構…」


ぎゅっ。


「……楽しいか?」

「う〜ん…僕抱きつくより抱きしめられる方が好きかも…離さないけど。」

「離せ…」


真司エネルギーを補給中だから仕方ないね。

…真司に僕の匂いを移して他の奴等が寄り付かないようにしてるっていうのもある!


「……ふみゃ。」

「猫みたいな声出したな…今」


ん〜。いい匂い…んふふ…


「…なぁ。トイレ行きたいんだが。」

「…やだー。」

「お前っ…」


「漏らしてしまえ!」

「お前にも掛かるぞ?いいのか?」


「……………嫌…かな?」

「なんで考えた上に疑問形なんだ?そういう趣味があるのか?」

「真司以外のなんかお断りだっ!」


「…まぁいい。トイレ行かせろ。」

「やだ」



「……この鎖解かないんだったら俺は今後お前を徹底的に無視する」


パリィィン!


「ごめんなさいっ!すいませんでした!無視しないで下さい…っ!嫌いにならないでぇ…っ」

「うおお…泣くな泣くな。冗談だから…」


…冗談にも限度があると思います…


「じゃ、トイレ行ってくるから…」


はぁ…冗談で良かった…もし真司に嫌われたら…嫌われるぐらいなら…っ!


それこそ…監禁して…僕だけを見させて…!僕だけの物にぃ…!


「おう。戻ったぞ」

「……逃がさない…」


「…おい?どうした?」

「……あ。なんでもないよ…ほら!戻って戻って!」


「…まだやるのか…」

「僕が真司に飽きるわけないじゃないか!」


ジャラジャラジャラジャラ…


「(…ん?これなんか脆くないか?)」


パリン!


……え?


「ちょちょ…なんで割れたの!?」

「いや…なんか脆くなってたから…」


脆く!?吸血鬼状態の僕でも千切れない鎖だよ…?


「ワンモア!」


ジャラジャラジャラ!


ギリギリギリギリ…


うん。千切れない千切れない


「…まだやるのか?」

「何度言ったら分かるのさ…」


でも、何すればいいのか分からないのも事実なんだよねぇ…



ぎゅー!


「痛いんだが…」

「いいの!」


…このまま寝ちゃえ…くすん。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「夜。新しい仲間よ」


おー。小林君with本田さん。


「よかったね。受け入れてもらえたんだ。」

「あぁ。」


「…あれ!?驚かないの!?」

「だってー。ここに行けば?って言ったの僕だしー」


「…正確には佐々木君…だけどね。」


言い返せない。その通りだもの…


「まぁ、これからよろしくね!」

「よろしく。シルバー仮面さん」


「…そういうのいくない…」


「…?シルバー仮面ってなに?」

「気にするな!」



「…言ってないんですか?」

「実はね。」


「ちょっと〜?何の話よ?」

「僕も魔物だって話。」


「ふ〜ん…うん?」

「じゃあ僕帰るね〜」


「え?ちょっと!待って!待ちなさいっ!」


やだー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「…聞かれなかったから答えなかった。それだけです。」


「…ふーん?で…どういう感じなの?姿とか…」


ふふふ。見せる時がくるとは…


「シルバーアップ!」


パリィィン…


「…どや?因みに種族は吸血鬼!」


「…かなり強力な種族じゃないの…」


あぁ、そういえば名前付いてるのは強いんだっけ?


「血はどうしてるの?」

「真司からもらってる!」


「なるほどね。…じゃあこれからは気兼ねなく手合わせできるわね!」

「…ふふ。僕強いよ〜?」


…結構楽しみかも…バラして良かったかもね

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