シルバー戦隊(却下)
ぶーかーつー。本当はさっさと帰って真司の所行きたいんだけど…真司も部活だしね…同じ部活にすれば良かった…サッカー部だから無理か…
あ、小林君…ってあれ?なんか顔アザだらけだな…どうしたんだろ?
「…杉下さん…いや、シルバー仮面…さん…」
あ、昼聞くと結構恥ずかしい!
「…なんだい小林君…組織は抜けられたのかな?」
「…やっぱ杉下さんだったのか…あぁ、抜けられたよ」
「それは良かった…なんでそんな痣だらけなの?」
「…組織から抜ける為の条件っていうのがだな…上司と殴り合って勝つって事なんだよ。…なんとか勝ててな」
「ぶふっ!?」
え?何その組織?なんで殴り合うの!?
「…本田さんも?」
「いや、女子は野球拳だ。」
「…勝ったの?」
「あぁ。」
「相手は男?」
「女だ」
「……どうなったら負けなの?」
「衣服が無くなったらだ。」
…煩悩だらけじゃねぇか聖職者ぁぁ!?
「…意外とアットホームで楽しい組織だったんだよ…」
「いや、抜けて正解だよそれ…」
「……で、これからどうするの?」
「どうしようかな…」
あ、そだ。
「一緒にシルバー仮面やんない!?」
「はぁ!?」
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『シルバー仮面1号!』
『2号!』
『3号!』
『4号!』
『5号!』
『仮面戦隊!シルバージャー!』
\ズドォォォン!/
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「…って感じで!」
「…断っていいか?」
「ダメ」
「……断らせて下さい」
「やだ」
「お願いします!断らせて下さい!お願いします!」
「土下座っ!?そんなに嫌!?」
うわわわ。皆の視線が痛い!
「…分かったよ…かっこいいと思ったのに…ぐすん。」
「…助かった…」
…センス無いのかな…
「…じゃああれだよ。一般ピーポーとして平和に過ごせばいいじゃん…」
「…いや、そういう訳にも…」
「じゃあシルバー仮面やればいいじゃん…」
「いや、それもちょっと…」
「………ワガママだな!」
「なんでだ!?」
こういう時は真司に意見を聞こう!
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「という訳で。シルバー仮面3号としてスカウト手伝って下さい」
「勝手に変な戦隊に入れんな。…で。なんだって?」
変な戦隊って…酷い…
「よくわからないけど何かがしたいの…いい案ない?」
「…だから…喫茶店に連れてけばいいんじゃないかって行っただろ?」
「なんだよ!?僕の所為だとでも言う気か!?えぇ忘れてましたよ僕の所為ですよ!」
「そうか。後でお仕置きな?」
「…喜んで!」
「……………」
「冗談だから引かないで!お願い!」
「……話が進まん…」
「夫婦漫才をいつまで見てればいいんだろ…」
「……げふんげふん。という訳で君達を喫茶店に招待するよ」
「喫茶店って?」
「喫茶店も知らないの?喫茶店っていうのはね。コーヒーとかお茶を飲んだりする所で…」
「話が進まないから夜ちゃんは黙ってような〜?ほら、お菓子あげるからな?」
「お菓子程度でモグモグ僕を買収できるとムシャムシャ思ったら大間違いだぞゴクンおかわり!」
「…ほーれとってこーい!」
ポーン
「投げるなんて酷い!」
お菓子は粗末にしちゃダメなんだよ!
「(犬…)」
「…ふう。邪魔犬も居なくなったところで話を進めるか。喫茶店って言うのは…所謂魔物達の拠点だ。そこで力になればいいだろ?」
「…罪滅ぼしって事か…」
「まぁ殺したりはしてないんだろ?そんなに警戒はされねぇって。青山とは友達だろうし。」
「…光さん?」
「そうそう」
「…ただいま。随分楽しそうだね真司。そんなに僕の事が邪魔?」
「…違うっての…ほら、こっちこい。」
「ふん…次は無いからね」
「(…なんでこっち見て言うんだ…ていうか…怖い…)」
「…で?どこまで進んだの?」
「喫茶店に連れてくって所までだな」
「じゃーほら。地図送るから行ってきなよ。さっさと」
「…なんかキャラ変わってない?」
「たまにこうなるんだ。ほっといてやってくれ。」
「…ほっとくの?僕を?僕以外に構って僕をほっとくの?」
「そういう事じゃないからなー。ほれほれ」
なでなでなで。
うにゅん。まぁ僕以外と長時間話してた罪は許そう…
「…お邪魔みたいだから…」
「…行くか」
あれ?いつの間に小林君達行っちゃったんだろう?
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「…後どんくらい撫でればいいんだ…」
「…後1時間…」
「既に腕が限界なんだが…あと足も…」
「知らない。僕以外と話してた罪は重いよ」
「…なんでそうなる…」
……眠…
「…小林君達どうなると思う?」
「いけるだろ。」
「だよねー。今度僕達も行く?」
「そうだな。…ていうか、シルバー仮面どうするんだ?」
「…今2号までしか居ないからなー」
「そうじゃねぇよ…ってか2号誰だよ!?」
「…え?この子…」
ボフン!
「…………」シルバー仮面2号!
「……誰だ?」
「ナイトヒューマン…」
真司じゃない素の姿です。
「……………」あれ!敵居ないじゃないですか!頑張ってポーズ考えてたのに!
「ごめん〜」
「……………」あ。貴方真司さんですよね。いつもマスターがお世話になってます。
「いえいえ。お前より礼儀正しいな…」
「そんな事は…あるね。」
「……………」私帰っていいですかー?
「うん。ごめんね?」
「……………」次は敵出た時にお願いしますね!
ボフン。
「という訳で2号はさっきの子です」
「いや、そうじゃねぇよ。続けるのか?って事だ」
「そりゃ続けるよ…2人が抜けたからって別に魔物が狙われなくなるって訳じゃないんだから」
「それもそうか…」
……そろそろ限界。真司から伝わる熱の所為で色々と限界。真司の足の上だから2倍伝わって2倍限界…
「……すやぁ…」
「……また寝やがった…」
ここは僕だけの場所だもん。…真司をベッドに繋いで、その隣にずっと寝たり抱きついたりってどうだろう?素晴らしいかもしれない!
…寝よ…




