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身バレ


む…むむ?むむむ?…うーん?


「あれ?」


「…何これ…?」


「…自分でもわかんない…」

「なんでよ…」


今は美術の時間なのですが…


…おかしいな。僕の当初の予定ではコウモリを描いてるつもりだったんだけど…


これは我ながら酷い…コウモリっていうか…宇宙からの物体Xって感じ…


「…夜にも苦手な事ってあるんだね…」

「…模写なら得意なんだ模写なら…!」


…くぅぅ…


こ…ここをこうしてこうすればっ!


…あるぇ?


「…夜…諦めなよ…」

「い…いやだっ!」


…ここをこうすれば!


……泣きたい…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…はぁ…次は家庭科かぁ…」


これも苦手なんだよなぁ…


ちくちくちくちく…ぷすっ。


「痛いっ!?」


「…大丈夫?…絆創膏あげるよ」

「あ、本田さん…ありがとう…」


ありがたいけど…なんで持ってるんだろうね?僕が怪我するのを見越してたとか…そんな訳ないか…


…ていうかこれ結構可愛いな!?…僕には似合わない気が…


まぁいいか。これで続行できる…


ちくちくちくちくちぷすっ。


「……痛いぃ!」

「…代わりにやろうか…?」

「…いや、まだ出来る…!」


…あれ。針に糸が通らない…


よし、通った…


ちくちくちくちくちぷすっ。


「……痛いよっ!?」

「…もう見てられない。貸して」


「………はい……」


…ぐすん…ぐすん…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜♪〜♪〜♪


我が美声に酔いしれよっ!


…いや、そんなキャラじゃないですけどね。僕


「…夜は歌は上手いね?」

「歌姫ですから」


「…楽器は?」


楽器…楽器は…


「…リコーダーを少々…」


「…あははっ!小学生じゃん!」


「……ふん。」


…カスタネットもできるもん!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「……という訳で今日は散々な結果だったんですよ…こんなに怪我しちゃったし…」


「…大丈夫か?…絆創膏貼ってるし…」

「…一箇所だけね…何?真司は少女漫画にあるような僕の傷を舐めて治す。みたいな事したかったの?」


「…そんな事しねぇよ…」

「…本当かなー?実はやりたいとかじゃないの?やらせてあげてもいいよ?ほらほら」

「やめろ。」


「…はい…」


でもそうすると真司の胃の方に僕の血がいっちゃうのかな…?


…いいかもしれない。真司の中に僕が…


だから違うってば。流石にそれは変だよ…ちょっと考えるけどさぁ…


「しかし、どうやったら1本の針で3箇所も刺せるんだ…?」

「針に聞いてよ!」

「無理だろ!?」


まったくもう…


「…舐める?」

「しつこい。」


…ちぇ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…反応だ!」

「……真司〜僕の事そこまで連れてって…眠いぃ…」

「…終わったらご褒美あげるから頑張「行ってきます!」…早…」


ご褒美ご褒美っ!さっさと行くよ!



「…また君達かね?」


「…あぁ。また俺達だ」


…まただよ!また小林君with本田さんだよ!


…何がしたいんだよもー!


「…中立であるお前を信じて…聞いて欲しい事がある」

「…なんだね。秘密は厳守しよう」


「…俺は…魔物は人間を脅かす敵だと教わってきた…だから、魔物を殺すのが人間の為だと思っていた…俺はまだ1人もやれてないが…だが…最近思うんだ。これは本当に正しいのかと!」

「私達は魔物の身辺調査が主な仕事だったの。だから、その魔物に近づく事も多かったの…だから…その魔物が悪い事をしてない事も分かった…」


「…なぁ、俺達のやってる事は正しいのか?意見を聞かせてくれ…」


…素性が分からない僕に相談を持ちかけるなんて…よっぽど追い詰められてるんだね…


「…いかなる理由があるにせよ…殺人は犯罪だ…君達のやろうとしている事は正しい…とは言えないな」

「…やはりそうか…ありがとう。これで決心できた…」

「なんのだね?」


「…私達は…ホーリークロスを抜ける…!」


…え?そんな簡単に抜けられるの?その組織…?まぁいいか。


「…それがいいだろう。…ではな」

「待って!貴方は一体誰なの!?」


…えー。それ聞いちゃう?…まぁいいか。もう敵組織には居ない訳だし…?嘘の可能性もあるけど…そんな様子には見えないしなぁ…もし何かしらあったら記憶を消して回ろう…


「…秘密は守るか?」

「…あぁ。」



ん〜…あ、絆創膏付けっ放しだった…これでいいかな?


声も戻しとくか…


「……絆創膏ありがとう。本田さん」


「……え……」


「さらばだ!」


さて、これでどうなるかなー?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「誰だったんだ…?」


「…杉下…さん…?」

「…なんだと!?」


「…まぁいいや…組織を抜けたら…杉下さんに聞きに行こう」

「そうだな…」


先ずは…組織を抜けるのが先だ…!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…という訳でバレてしまいましたご褒美下さい」

「…大丈夫なのか…?」


「僕は小林君達を信じようと思うよご褒美下さい」

「…そうか…まぁ、組織を抜けたら多分お前の所に来るぞ?」

「…そしたら相談にでもなんでも乗ってあげるさご褒美下さい」


「…あぁ、そうしてやれ…喫茶店に連れてくのもいいかもな」

「…そうしようかなご褒美下さい」


「…真面目な話をしてるのに…さっきっから語尾に付いてるのはなんだ!?」

「ご褒美下さいの事?ご褒美下さい。スピーディーに綺麗に終わらせて来たでしょ?ご褒美下さい。」


「…そんなに欲しいのか?」


「…何のために頑張って来たと思ってるのさ!」


「…仕方ねぇなぁ…ほれ。こっちこい」

「うん。」


なでなでなで


「…これでいいか?」


うにゅ。気持ちいい…でもこんな物で満足はしないよ…!


「………ダメ」


「なんだと…?」

「もっと!もっとやって!」

「…仕方ねぇなぁ…」




「……どうしてこうなる。」

「あったか…♪」


結局一緒に寝る事になりました…♪親友だからこのくらいいいよね?僕頑張ったもんね?


…うふふふふ…気持ちいいです…♪抱きしめられてると僕は真司の物だって感じがして…

なんか胸にあったかい物が広がるんだぁ♡

私が絵を描くと人の指が6本あったりします。絵が描けるって才能だと思います。

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