1番は僕
一刻も早く真司の下に〜…と。その前に驚かす用意を…
…ん〜。何がいいかな〜?
よし!普通に行こう!
「だ〜れだ♪」
「…夜だな?」
「流石真司。すぐばれちゃった」
「こんな事すんのはお前くらいだからな」
「僕だけって事?」
「そうだ。」
僕だけ…特別…僕だけ…僕だけ…ふふっ…ふふふっ…
「…で?用は…無いんだろうな。ゲームするか?」
「真司はいつから心が読めるようになったの?真司は凄いね?真司だもんね」
「なんで俺だからって心読めるって事なるんだ…?ただ、何となく分かったってだけだ」
流石真司っ!僕の事何となくでも分かってくれてるんだね…だって僕が1番の親友だもんね!他の奴らとは絶対無理だよね…!
「うん。ゲームしよう…大技のコマンド覚えてきたんだ!」
「だから小技も覚えろよ…」
「大は小を兼ねるって言うじゃない?」
「それは意味がちょっと違うんだよ…」
へへんだ。この前覚えた技を使えれば10連勝も夢じゃないよ!
0勝10敗…何これ悲しい。真司に攻撃が全て避けられてしまうんです…僕のしたい事が解るのは流石なんだけど…こんな所で発揮しなくても…
「…少しは技を当てさせて下さい…」
「だから…大技と最大タメ技だけじゃ隙だらけだっての…」
「当たれば強いの。一撃必殺ってやつなの」
「…お前、絶対将来博打すんなよ…?」
「何?僕の事心配?」
「…お前が博打すると破産する未来しか見えないもんでな…」
「じゃあ真司が僕のお金を管理…」
「やだよ!」
「なんで?」
「いや、なんで俺がお前の金管理しなきゃいけないんだよ…?」
「あぁ、そうかそうだね。真司に管理させるだけじゃ不公平だもんね。じゃあ僕が真司のお金を管理するよ♪」
「だから…なんでだよ…」
「えぇ?凄いナイスアイデアだと思うんだけど…?」
「いや、それどういう関係なんだよ俺ら…」
「ん〜…夫婦?いや、ルームシェアしてるとかどう?」
「…いや、無いだろそれは…」
無い…?無いってどういう事…?
「…なんで無いの?僕は真司が居ないと生きられないんだよ?親友とはいえ別の所にすんでたらそうそう会えないでしょ?そしたら僕死んじゃうよ?死なないとしても沢山もらえないって事だから僕お腹減るんだよ?大体真司と会えないってだけで悲しくて死にそうなのに…だから真司と僕は出来るだけ近い場所に済むべきでしょ?だったら夫婦かルームシェアが1番だと思わない?ねぇ?」
「…確かにそうなんだが…まぁいいか。将来の事は将来考えようぜ?今は今の時間を楽しめばいいだろ」
「そうだね。今はこの時間を楽しまないと勿体無いよね。…隙有り!」
「無い。」
「ああっ!?酷いっ!」
そうだよね…折角真司と遊んでるんだから今を楽しまなきゃ…
「あ、ねぇ真司。明日は遊べる?」
「明日…明日…あ、すまん。明日は友達と遊ぶんだった。」
「そうなんだ…まぁ仕方ないね。」
別に寂しくないよ。どうせそいつらは2番以下なんだから…
そう。1番の親友は僕なんだ
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あ…今日は真司と遊べないのか…
…ん〜…たまには1人で遊びに行こうかな…
あ〜…喉乾いたなぁ…なんか飲もうかな…
大人っぽくコーヒーを買ってみよう!…1番甘いの。
……ん〜…どこで飲もうかな…ここでいい…?
真司…?
「〜〜〜!」
「〜〜〜?」
…なんか楽しそうだな…
それよりも…あの隣で歩いてる女は何…?
真司は友達と遊んでるはずじゃないの?え?何あれ?なんで楽しそうに女と歩いてるの?
バキベキボギブシュ!
…ボタ…ボタ…
…あ、缶潰れちゃった…勿体無い…
ちょっとこれは話を聞かないといけないよね?…ちゃんとじっくりしっかりとね…?
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ガチャ
「うおお!?夜っ!?」
「やぁ真司…ちょっとこっち来てよ…」
「な、なんだよ…」
「ねぇ?真司は今日友達と遊びに行ったんだよね?」
「あぁ…」
「僕見たんだけどさ?女だったよね?嘘ついたの?」
「嘘って…友達だぞ?別に彼女とかじゃないし…」
「ふぅん…?でも僕に女って言わなかったよね?」
「いや…普通友達の性別なんて言わないだろ…?」
「…それは『普通の友達』にでしょ?真司の『1番』の『親友』である『僕』になんで言わないの?」
「……なんで怒ってんだ?」
「嘘つかれたから」
「…嘘はついてないが…すまん。恥ずかしかったんだ。女だって言うと…分かるだろ?」
あぁ、なるほど。分かる分かる。僕も男だったからね、女と遊ぶっていうのはなんか恥ずかしいよね。
「なんだぁ…恥ずかしかったのか。真司は恥ずかしがり屋だね〜…でも今度からはちゃんと言ってね?僕、真司に嘘つかれるの凄い悲しいから…」
「悪かった…が。俺は恥ずかしがり屋じゃねぇ。」
あ、そこひっかかるの?でも良かったよ。ただ恥ずかしかっただけで…
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今日も反応がありました〜。
やれやれ。…さっさと気絶させよっと。
「…うぅっ!?」
「くふっ…」
…さて、さっさと記憶消して返そう…
「はい。起きて〜」
「ぐぐ…」
こっちが魔物かな?
「記憶操作〜」
「……あれ?…なんか最近記憶がよく飛ぶ気が…」
あ、あの人この前の人だ。気づかなかった…君狙われ過ぎじゃない?
「さて、こっちは…あれ?」
…この女…確か真司と一緒に居た…!
「…起きて〜。起きて下さい〜」
「…ん…あれ?貴方は…?」
「…まぁどうでもいいじゃん?それより…君はさっきから今までの事を全て忘れます」
「…えっと…?」
ふむ。結構可愛い子じゃん…
「ついでに…
真司の事も全部…忘れちゃえ♪」
「…あれ?私は何をしてたんでしょう…?」
ふふふ…真司の隣はね?君みたいなぽっと出が気軽く歩いていい場所じゃないんだよ?
真司の1番の親友は僕なんだ…他の誰にも渡さない…!絶対に…!
頂いたコメントで妄想が抑えきれなくなって書きました…病み夜は着々と進行中のようです。