恋文?脅迫?ラブレター!?
………どうしよ。
自分でも自覚できる程度には死んでいるであろう目が向く先には、1つの手紙があった。
その文章は
『放課後、第1理科室で待ってます。』
…と。これだけではほとんどの人は事情を把握出来ないだろう。
…だが僕には分かるのだ…これが忌まわしい物だということも…!
というか、なんで手紙なんだ。メールでもいいじゃないか。と思ったが、僕はほとんどの人にアカウント教えてなかったな…
「どうしたの夜?…何その手紙…?………え?これって…」
「……これって…所謂脅迫状だよね!?どうしたらいいの!?警察!?警察なの!?」
「はぁ!?」
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…はぁ!?って言われた…はぁ!?って…僕は本気で悩んでるのに…僕お金無いよ…
…そうか!光がそう言った意味が分かった!
「分かった!先生だね!?」
ならば急いで先生に!
「違うわよ馬鹿!ちょっとこっち来なさい!」
引きずられる…まさか光もグル…!?
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「…それはね。多分ラブレターよ?」
「羅武レター!?か…格闘大会か何かへの招待状なの?」
「…おーし、歯を食いしばれー。」
光も参加者だったのか!場外乱闘ってやつか!
ゴチン!
「ぐふっ…」
じ…辞書の角が頭に…道具もありなのか…
「それで調べなさい」
……ぷしゅー。
パタン
「…ってちょっと…夜!?大丈夫!?」
光の所為…だと…思います…
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「……つまり、恋文?」
「なんでそんな古くなっちゃうの?」
…あまりにも聞きなれない単語だったもので…
「…うんまぁ。無視でいいよね」
「ダメでしょ…せめて行ってあげなさいよ。…ラブレターじゃないかもしれないし」
「どっちだよ?」
…まぁいいか。さっと行ってさっと帰れば
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こそーり。誰かいるかなー?
…居るな。男の子が…いや、女の子だと困るけどさ?
「…あのー?すいません。この手紙貴方が書いたのですか?僕の机の中に入ってたんですけど…」
「はい!俺が書きましたっ!」
…うるさいー。
「…あの、何の用ですか?」
「ミスコンで一目惚れしました…付き合ってください!」
…まさかのど直球っ!…凄い勇気だねぇ…
「…ごめんなさい。」
「…やっぱりそうですよね…ごめんなさい」
…うーむ。勇気を出して告白した結果がこれはちょっと可哀想かなぁ?
「…ではそういう事で…」
すまんな。誰とも付き合う気はないのだよ。
…多分
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「…という事があったんですよ。」
「そいつの名前は?」
「…え?知らないけど…」
「…そうか。」
…むー。ほとんど反応無しか…
「…真司って僕にそんな興味無かったりする?」
「いや、そんな事ないぞ?めっちゃびっくりしてる。」
…本当かなぁ…?実は僕に興味ないとか…そういう…あれ、泣きそう。
「でも僕って結構モテるのかも?」
「ミスコンで一目惚れだっけ?…きっとお前の性格知らないんだな」
「…どーいう意味だそれぇぇっ!!」
「ぐぉぉ!?」
僕の性格が悪いって事かぁぁ!?
「…真司のばかっ」