肉体強化魔法
さて、最近魔法を考えていた訳ですが。それだけでは強くなれません。
…そう、体が伴ってこそなんですよ。
ほら、心・技・体ってよく言うでしょ?
…と言っても僕は真面目に腹筋するとかそんな事はしたくありません。疲れるからね
…という訳で、肉体強化魔法をやってみようかと。
…まぁ真司を実験台にするんだけどもね
べ、別に魔法を考えつかなくなったとかじゃないんだからねっ!勘違いしないでよね!バカッ!
…早く行こ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「という訳で、肉体強化魔法だよ」
「…俺の部屋にくる意味は?」
「真司の部屋の方がやる気がでる。たぶんおそらくきっと。」
「…あやふや過ぎだろ…」
…まーいいか。取り敢えずやろう。
「ちょっと待っててねー」
「だから何故服を脱ぐ!?」
「肉体強化魔法だって言ってるじゃん…」
「いや、別にいいだろ。服脱がなくても…体を鉄みたいにするとかそういうので…」
ダメなのだ。それでは、僕は筋肉の鎧というやつを付けたいのだ。
「よし…ぬぉぉぉ!」
バキバキバキッ!
「…人の体からする音じゃねぇ…」
ふん!…おー。これは凄い。筋肉モリモリマッチョマンだ!
「…名付けて…マッチョル!」
「…顔と体の比率があってないぞ…」
「え?マジで?」
…あ、本当だ。体ムッキムキなのに顔が華奢でアンバランス度がやばい。キモい。
…ふん!
「…これでどうだ。」
「…男の顔じゃねぇか…声と合ってねぇよ…」
「…なんか色々課題点あるなぁ…これはやめとこうかな…」
ぽしゅ。
「それがい…おい、服を着ろ!」
「…え?あ…この変態っ!」
すっかり気を抜いてた…霧も忘れてたし…
「…見た?」
「安心しろ。見てない」
「…ならいいけど…」
…じゃあこういうので…
「…せりゃ〜」
バキバキッ!
「…?何も変わってねぇじゃねぇか?」
「…ふふ。変わったのは僕じゃない…真司だっ!」
「なにっ!?」
…真司を筋肉モリモリマッチョマンにしてやりました。
…これなら顔の比率も声もOK!
「…うおお…凄え事に…」
あ、上脱いだ…わぁ…結構凄いなぁ…いや、僕がやったんだけどさ…
「…ちょっと触らせて」
「…?おう」
ペタペタ。
「わぁ…」
「…なぁ、もういいか?くすぐったい…」
「…やだ!もうちょっと触る!」
「マジかよ…」
硬い!それに強そう…!いいなーいいなー。かっこいいなー!
腹筋とか…上腕二頭筋?っていうの?とか…凄いなぁ…
「ねぇねぇ。僕を持ち上げて?」
「何でだよ…ほれ。」
…やってくれるのか。
「…ほーれ。高い高ーい」
「あははっ!楽しいっ!」
…うーん。真司はもうこのままでいいんじゃないかな。かっこいいし。
「…そろそろ戻してくんね?」
「…なんで?いいじゃんこのままで…」
「やだよ!何か気持ち悪いんだよ!」
「…仕方ないなぁ…」
ちょっと名残惜しいけど…
ぼふん。
あ、真司も上脱いだままじゃん。真司のも見ちゃえ。
…あれ。魔法かけなくても結構あるな…そういえばプールの時にもそんな事を思った記憶が…
ぺたぺた
「…無言で触るな」
「…ずるい。」
「…は?」
「…僕も筋肉欲しいっ!」
「…やめとけ。お前はそのままが1番可愛い。」
「…そうかな…」
ん?今何て言った?可愛い?
「…ねぇ、今可愛いって言った?」
「ん?あぁ、言ったが…」
可愛い…可愛い…えへへ。真司に可愛いって言われちゃった…
いやいや、ダメだダメだ。口元が緩んでる…
「…そこは美しいとかじゃないの?」
「美しいっていうのは、大人の女っぽい人が多いだろ?…お前は…なぁ?」
「…どこ見てるんだ!変態!」
「…身長だが?」
「…あ、そう?…ならいいけど」
「背の高さを見るのは変態なのか?」
「い、いや、別にそんな事はないんじゃないかな?」
「…でもお前は俺の事変態って言ったよな?…どこ見られてると思ったんだ?」
「……ね…」
「…ん?」
「…胸…」
「ふっ…お前の慎ましい胸なんて誰も見ないだろ?」
ゲシッ!
「痛っ!?」
脛に蹴りをお見舞いしてやりました。
「…真司のバーカ!僕の胸はまだ発展途上なだけなんだー!もう帰るっ!」
「あいつをからかうのは楽しいな…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
…ぐすん。まだ大きくなるもん。
…いや、そうじゃないだろ。僕は男なんだぞ?胸の大きさで一喜一憂してどうする…
ふぅ。そう考えたら落ち着いてきた…
ん?メッセージが…
『大きくなるといいな。』
真司の奴…!
『変態。』
『…身長の事なんだが?また何かと勘違いしたのか?』
…っ!またやられた…!
『してない!いつか真司がびっくりするくらい大きくなってやるからな!』
『楽しみにしてるよ(笑)』
くぅぅ…っ!僕が小さいのは事実だから何も言えないぃ…!
何故かだんだん夜が筋肉フェチっぽくなっていきますね…




