魔法陣
さて皆さん。貴方達は魔法。と言われて何を思い浮かべますか?
魔力?なるほど。杖?確かに。属性?そうですね。炎とかですね。老婆?…まぁそれもありでしょう。
が、僕は違う。魔法を一つ使うにも格好良さが必要なんです。こっそり敵を倒したかったらスナイパーライフルでも使ってやがりなさい。
そう!
魔・法・陣!
なんでこんな事を今まで思いつかなかったかなー。
魔法陣がババッ!と出て魔法がドーン!…かっこいいじゃないですか…
早速デザイン考えよう…真司には後で見せるんだ〜
やっぱりポピュラーなのは六芒星型とか星型とか…
もっとオリジナリティーを出してもいいかな?
うむむ…
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思い浮かばない〜…やっぱ星型でいいかな…
…よし!星型で決定!…でもただ星だけってのはなぁ…
取り敢えず…色は水色かな?…いや、銀色にしよう!髪の色とあってるもんね。
よし、後は…こう…不思議な文字がいいなぁ…
…どっかの惑星で使われてるような…冥王星あたりで…英語みたいなあれ…
まず二重丸の真ん中の円が大きめのやつを作って…外側と真ん中の円の間に文字で、真ん中の円の中に星を…
で、くるくる回して…
…完璧…!かっこいい!これを何個も出して…
ボボボボボッ!
おお…凄い…僕凄い…ザ・魔法使いって感じ…!
こっからレーザーとか炎とか出す…かっこいい!
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「凄いでしょ!」
「確かにな…」
「こうやってレーザーとか…むしろ盾みたいに作っても…」
「楽しそうだな…」
「楽しい!」
「そうか…」
「でね。魔法陣が出来たら次は技だと思うんだよ…」
「あぁ」
「という訳で!この技に名前付けて下さいっ!」
「…え?俺?」
「だっていいのが思い浮かばないんだもん…」
…それに、真司に名前付けてもらいたい…
「いくよ…」
「ちょっとまて、俺の部屋に被害は?」
「…3割くらい」
「3割っ!?3割ってなんだよ!」
「…うるさいな…いくよ!」
5つの魔法陣を等間隔で並べて…
「銀色極太直線魔法!…威力抑えめっ!」
ゴォォォォ!
「うおおっ!?」
銀色の極太のレーザーが直線に飛んでいく…全力でやれば全てを消し飛ばせるよ…多分!
「…どう?」
「凄いが…これに名前を付けろと?」
「そう!…出来れば横文字ね。」
「マジかよ…」
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「…よし…『シルバースパーク』とかどうだ?」
「お、いいじゃん!よし、これはシルバースパークって名前にしよう」
「真面目に考えた甲斐があったな」
…まぁ、真司が考えたやつならなんでもよかったんだけどね。
「…シルバースパーク!」
ゴォォォォ!
「あぶねぇっ!?」
「…む。当たらなかった」
「そんな直線じゃな…」
「いいんだよ!撃つタイミングは敵をボコボコにして相手が動けなくなってからとか…フィニッシュ技ってやつだから」
「…そうか…そういえば、魔力出したら嗅ぎつけられるんじゃなかったのか?」
「大丈夫。魔法陣で魔力を反射させてバレないようにしてるから」
「万能魔法陣…」
…当然だよ。僕が考えたんだからね!
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ふふーん。まだまだ作るよかっこいい魔法!
次はどういうのがいいかなー。
そうだ。神話とかから名前取るのもいいかも!
…神話とか知らないや僕。…いあいあ…
〜〜〜〜〜杉下夜の技解説コーナー〜〜〜〜〜
「本文のだけだと分かり辛いので、ここで僕がちゃんと説明するよ。今回は『シルバースパーク』だね。」
『シルバースパーク』
5個の魔法陣を等間隔で直線に並べて1番手前の魔法陣からレーザーを発射。魔法陣を1つ通す度に威力が倍になる。
なので少量の魔力消費で絶大な威力を叩き出せる。
真司が名前を付けてくれたのでお気に入り
『メリット』
少量の魔力で絶大な威力。
魔法陣の数を調整することで威力を簡単に調節できる。
かっこいい。
「かっこいいって言うのが1番重要だよね」
『デメリット』
直線なので複数の相手には向かない
魔法陣の向きでどっちに撃つのかがバレバレ
凄い音と光が出るので暗殺とかには圧倒的に向かない
「…うん。こんなもんかな。かっこいいでしょ?皆も真似していいよ?じゃあまた今度!」
新しい魔法とかが出たらまたやります。このコーナー…多分