転校生
ジリリン♬ジリリン♬ジリリンリン♬
ガチャ!
…僕はこんな音に設定した覚えは無いぞ…
まぁいいか、起きられたし…ご飯出来てるかな?
「おは…」
「ご飯できてるわよ。」
「うぃ…」
もぐもぐ…あのモードで魔力使うとめちゃくちゃお腹減るんだよね…知らなんだ…
まぁ、なんか普通に生活する分にはそうそう消費しないし、平気だと思うんだけどね
それよりも目下の問題は今日の授業だよ!
5教科+体育とか僕を殺す気かっ!?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はい、朝の会始めますよ〜。…あ、ごめんなさい。今日は朝会でした。男女一列で静かに体育館に行ってください」
なんかこの先生ふわふわしてるんだよな…いや、いいんだけど…
「はい。今日は皆さんに新しい仲間が加わりますよ!しかも2人も!さぁ、自己紹介をどうぞ!」
校長テンション高いな…転校生か…別に興味無いな〜
「小林 公太です。よろしくお願いします」
「本田 結衣です!よろしくお願いします!」
「あ、二人ともこのクラスに入るんですよ〜びっくりですよね。」
朝会の最中に喋っていいのかティーチャー…ほらざわざわし始めた…まぁ、興味無いからいっか。
「ねぇねぇ、小林君結構かっこいいよね。」
「…まぁ、二人とも美男美女ではあるよね」
「あ、やっぱ興味無いんだ。」
「うん。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はい、転校生のお二人です。皆さん仲良くしてくださいね〜」
「「うぇーい!」」
テンション高いなおい!
「小林とやら…お前は運がいいぞ…このクラスに入ってこれるなんてな!」
「そうなのか?」
「あぁ…あそこに2人女子が居るだろ?俺たちは陰陽コンビって呼んでるんだが…あの2人はこの学校で1.2番を争う美女だからな…何人の男がこのクラスに入りたいと望んだか…」
「そうなんだ…」
「あの本田ってやつも中々いいけどな。やっぱり光さんだろう」
「だから夜さんの方が可愛いって言ってるだろ?」
「…まぁ、こういう風に日々議論を交わしてる訳だ」
「…な、成る程…ありがとう、よく分かったよ…」
「うん。僕的には学校で1.2を争う美女とか言われるのは嬉しいし、僕と光でどっちが可愛いか議論を交わすのも構わない。でもそれは普通本人達の聞こえない所でやる物じゃないかい?」
「…聞こえておりましたか…?」
「バッチリと。光にも聞こえてるよ」
「…すいませんでした…」
やれやれ…まーいいんだけど…僕達陰陽コンビって呼ばれてたんだね…初めて知ったよ
「本田さんよろしくね!私は光だよ。あのバカ男子達の言う事は気にしなくていいからね。」
「よろしくです…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「という事があったのです」
「あぁ…そういや転校生が居るとか言ってたな…」
「朝会のやつ聞いてなかったの?」
「寝てた。」
…僕もだけど、真司も朝には弱いんだね…
「てか、たまに話に出てくる陰陽コンビってお前らの事だったのな。」
「らしいよ。僕も今日始めて知った。」
…でも、こんな時期に転校生が2人同時になんて珍しいよねー
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「上手く潜入できたようだな。いい報告を期待しているぞ」
「お任せください…」