文化祭終了
「…はい。PC室にお集まりの皆さんこんにちわ。杉下夜です。」
「こんにちわ!青山光です!」
「本田結衣です。」
「皆様こんにちわ「縦ロールさんです。」」
…橘さんってもしかして縦ロールの事嫌いなのかなー。
「さて、このPC室では僕達をモデルにして作られたギャルゲーがやれるという事で、かなりの人が…ていうか、来過ぎです。」
…何人居るのか…数えるのは無理そうだよね。
「…えぇまぁ…という訳で、僕達が少しばかり裏話的なあれをね?まぁ、そういう事ですよ。質問とかも後で受け付けますからね。…ではまず光、大変だった事は?」
ふー…疲れた…
「まぁ、セリフ考えるの恥ずかしかったなぁ…自分が堕とされていく過程を自分で作ってる訳だから…」
「杉下さんは一度NG出されてたよね。」
「うん…本音書いたら全く取りつく島がない!って…」
「友達にすらならなかったもんね…」
「因みに僕はルナティックモードだよ。攻略できるかな?」
「…後は…そうだね。ゲームのグラフィックとか凄いよね」
「そうですわね。私もこのような感じになってますし…」
「そういえば、1人がプレイできるのは1コースみたいですね」
「…時間の関係上…すいません。」
「という事で、グラフィックだけは全員のを…」
「僕はこう。…中々可愛いよね」
わぁぁぁ…
グラフィックを見せた瞬間歓声が巻き起こる
「私はこう…なんか実物より胸大きいよね?」
「嫌味ですか?」
「あはは…」
「私はこうですね。…ちょっと美化し過ぎな気もしますが」
「私はこうですわね。」
…おお…縦ロールのボリュームが増しとる…
「…後はあれだね。景品の写真…」
「私は楽しかったけどなー」
「君達はね!皆聞いて下さいよ!僕だけ布の面積が凄い少ないんですよ!サキュバスですよサキュバス!」
「胸ないのにねー」
「やかましい」
「では、質問コーナーに入りましょう…攻略の仕方を教えて、とかは無しですよ」
「そこの人〜」
「セリフは全て皆さんが考えたんですか?」
「…はい。その通りですよ、…だからと言ってゲームの中でのやり取りをリアルでやったら僕達が堕ちるかって言ったら…堕ちませんからね?」
「あはははっ」
「んじゃそこの人〜」
「ルナティックってどのくらいルナティックですか?」
「…竹刀でドラゴン倒すくらいかな?」
「無理ゲーじゃないですか…」
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「それではいよいよ、ゲーム開始となります。…皆さん頑張って下さいねー」
…ふぅ終わった…
「どこ行くの?」
「…へ?どっか見に行こうかと…」
「何言ってるの。今ので集まってる全員の人が聞けた訳ないでしょ?後何回かやるわよ」
……えぇ〜……
「…はぁ、喉枯れた…」
「お疲れー。…やっぱりルナティックは相当みたいね。誰も攻略できてないみたい」
「それはよかった…」
あんな写真が世に出たら僕は恥ずかしさで死にます。
「……残念ですが、1人攻略した方が居ますよ」
……なにぃ!?
「…嘘でしょ?…あれをクリアできるなんて…」
…これ以上増えないで下さいっ!
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楽しかった文化祭もそろそろ終了となります。…家帰って寝たい…
その前にちょっと真司の家寄ってこ…
「なんだ…もう帰ってたのか…」
待ち伏せしてやろうと思ってたのに
「よう…見ろよこれ」
「なにそ…!?」
…そこにはサキュバス姿でウインクしながら手でハートを作っている僕の写真が。
「な…なんでっ…これを…」
「勝ち取ったんだよ」
…そ、そうか!僕は全てのセリフとルートを真司と一緒に作った…という事はつまり、真司は全てのルートを知っているということ…っ!迂闊…何故気づかなかった…
「この卑怯者!」
「ほー。そんな事言っていいのか?こればら撒くぞ?」
「……え……そんな…真司…酷い…それだけはしないって信じてたのに…」
「…冗談だって…そんな本気にすんなよ…」
…だって…あの写真をばら撒くっていうのは、僕の全裸写真をネットに晒すのと同じくレベルで恥ずかしいんだもの…
「…はっ!まさか真司…それをネタに僕を脅して…!?薄い本みたいに!」
ばしっ!
「痛いっ!?」
「馬鹿な事言ってんじゃねぇよ…」
「…ふぁ…僕疲れたからそろそろ帰るね…ばいばーい…」
「おう」
…ふう…凄い大変だったけど…結構楽しかったな…
真司にあの写真を取られたのは予想外だったけど…
でも、真司でよかったかな…真司ならきっと、悪用とか…しないだろうし…恥ずかしいってだけで…嫌って訳じゃないしね…