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夏祭り


今日は夏祭りです。なので真司を呼びに真司の部屋に侵入しました。


さって、恒例の後ろから声かけをするよ。


「真司〜行こうよ〜」


「…お前の唐突な出現にももうなれたよ…」

「…マンネリの危機…」


うーむ。倦怠期というやつか…もっと斬新な登場の仕方は無い物かね…


「まぁいいや。ほら、真司行こうよ」

「はいよ…因みにお前財布は…」

「持ってるよ?」

「良かった…」



「…真司という財布を。」

「やっぱ良くない。取りに戻れ」


怖い…


「冗談だよ…ほら、ちゃんと持ってますって。」

「中身入ってるだろうな…」

「なんでそこまで信用してくれないかなぁ…」

「前科があるからだ。」


「そういうの良くないと思います!前科があるから、とかそういう偏見で人を見るから更生して真面目に生きようと努力してる人が報われずにまた再犯してしまうんだと思います!」

「…まぁ、それはそうだが…お前更生して真面目に生きようとしてるのか?」


「…てへっ☆」

「ほらみろ。…さて、そろそろ行くか」

「は〜い」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「おお…凄い熱気だねぇ…」

「暑苦しいな…」


「祭りなんだからそれくらいが丁度いいんじゃないかなぁ…あ、たこ焼き食べたいたこ焼き。…真司食べる?」

「ああ、食おうかな…でも1パックも要らんな…」

「…じゃあ2パック買って、僕が1パック半食べるという事で」

「まぁ、それでいいか…」

「真司、お金。2パック分。」

「なんでだよ!」


「…ケチ…」



ん〜♪たこ焼きって美味しいよねぇ…外がカリカリして、中がトロトロして…タコもぷりぷりしてるし…噛めば噛むほど旨味が…


「たこ焼2パックでよくそこまで幸せそうになれるもんだな…」

「普通の物を不味いって食べるより、不味い物を美味しいって食べれた方が得でしょ?」

「そういうもんか…?っておい。俺の分ちゃんと残せよ?」

「失礼な、そこまで食い意地張ってないよ。」


ちゃんと3個残してあるもん。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「次は何かな〜」

「金魚すくいとかやらないのか?」

「やんない。すくえないし、すくえても要らないし…あ、スーパーボールすくいだ。あれやろうよ。」


「スーパーボールはいいのか…」

「真司の部屋で跳ねさせまくるよ!」

「やめろや。」


お、5個取れた…特にこの銀色のやつ…気に入ったよ。あとは…青と金と赤と黒か…中々いいんじゃない?


「なんか凄ぇ取れたんだけど…」

「うわっ。なにその数…」


…12個って…明らかにすくえる量越してるでしょ…


「…意外な才能…?」

「こんな1年に1度しか見せ場ないような才能要らん…」


…でもちょっと羨ましい


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「飲み物は…自動販売機で買う方が安いよね」

「そうだな。」


サイダーを買いました。真司は…緑茶て…また渋い物を…


「おじさん?」

「バカ言うな。同年齢だろうが…炭酸で喉の渇きは潤わねぇだろ?」

「水分なのに変わりはないでしょ?水分とってるんだから、喉の渇きだって潤うさ。」


「わたあめ…いや、今さっきサイダー飲んだから…焼きそばかな」

「よく食うな…太るぞ?」


「…もうちょっと太ってもいいと思うんだ…僕の体…胸とか…」


「…まぁなんだ…頑張れ」

「ぐすん。」


ソースの匂いが暴力的だと思います…うん。美味しい


「真司食べないの?」

「なんか、そんなに腹減ってないんだよな…」

「まったく…僕より食べないってどうなのよ…ほれ、焼きそばの残りあげるから、食べな?」

「ああ、さんきゅ。」


・・・・・ん?あれ?あ、しまった。僕が使った箸渡しちゃった…


…もう食べちゃってるし…いいよね。本人が気づかなければいいよ…


あ、これもしかして間接キスってやつだったりするんですかね?…すまんな真司…初…かどうかは知らないけど、初間接キスが僕なんかで…


「ご馳走…」

「…大体は真司が食べたんだから、お金頂戴よ」

「あ、そうだな。ほれ。」

「うん。よろしい…次どうする?」

「食うだけで終わりってのもな…なんかあっちで踊りやってるっぽいから見に行くか。」

「踊りか…この暑い中大変だね…」



「激しいっ!?」

「こりゃすげぇな…」


え?これ、お祭りでやるような踊りじゃないよね?どっちかっていうと、ヒップホップとかそういう分類だよね?


え?祭りでやるのってもっとこう、伝統あるゆっくりとした踊りとか…そういうのじゃないの?


「…最近の祭りはよく分からないねぇ…」

「じーさんかお前は。」

「どっちかっていうとばーさんかも」


…あ、ダンス終わった…どうしよっかな〜


特にやる事ないけど…折角真司と祭りに来たんだからもうちょっとなんかしたい…


「真司〜なんか面白い事してよ〜」

「なんだよ面白い事って…」

「う〜…全裸でバク宙とか?」

「無理だな。」

「…ケチ…」


…でも本当にやる事ない…帰ろうかな…


「真司…帰…ってあれ?」


…どこいった?あれ?先帰られた?いや、真司と言えど流石にそんな事はしないだろ…


まぁいいか、なんか買いに行ってるんだろうな…あそこのベンチで座ってよ…



…おっそい…もう2分くらい経ってるよ…僕が悪質なナンパとかにひっかかって連れてかれたらどうするのさ!


「悪い!以外と列混んでてさ…ほれ、お前の分も買ってきたぞ」

「りんご飴…それは別にいいけど、黙っていなくならないでよ」

「俺ちゃんと言ったんだがな…聞いてなかったのか?」

「…聞こえなかったんです!」

「はいはい…」


「でさ、真司。そろそろ帰ろうよ」

「そうだな…結構楽しかったな。」

「…ね。…あ、そうだ、ちょっと真司手出して。」

「なんでだ?」


ぎゅ。


「ふふふ…これで僕もリア充の仲間入り…」


所謂恋人繋ぎってやつだ。一回やってみたかった。


「…どうしたいきなり…」

「やってみたかったんだよ…夏祭りでイチャイチャするっていうリア充行為…さ、満足したし帰ろうか」

「そうだな…ってか、手はいつまでこの握り方なんだ?」

「…真司の家の17.5m前までかなぁ…」

「細かいな!」


う〜ん。冷静になってみるとかなり恥ずかしい…といって、僕からやり始めた手前、


『やっぱや〜めた!』


とか言えないし…取り敢えずこのまま帰ろうかな…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ひゃっほう!」


バイン!バイン!バイン!


「やめろ…色々壊れる…」


「…むぅ…仕方ないなぁ…あ、そうだ。明後日に花火大会あるじゃん。真司暇?」


「暇っちゃ暇だが…なんでだ?」

「ほら、この部屋から花火って綺麗に観れるじゃん。だから、この部屋使わせてもらおうかと…」

「あぁ、構わないぜ。」


…よし、予定GET。撤回はさせないよ。


「じゃ、そろそろ帰るね。また明後日」

「またな」




バインバイン!


…1人でやってもあんまり楽しくないな…やっぱり真司がいないと…


…最近僕、暇さえあれば真司の所に行くか、真司の事考えてる気がする…


まぁいいや。花火を楽しみにしてよう

夏休み終わった辺りからバトル系が入ってくるかもしれません…

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