表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/141

胸の痛み



僕は今、真司の意見を聞くために真司の部屋に侵入しています。


「真司。ちょっと聞きたい事があるんだけど…」

「いきなりなんだ。」


いきなりズバッといくよ!


「…真司は、僕と恋人同士に見られても平気?」

「…話が見えないんだが?まず、何故それを聞くに至ったかの説明を求める」


…まぁ、そりゃそうか。いきなりこんな事言われたら誰だって戸惑う。僕だって戸惑う


「いや、僕達は夏祭りに行く訳じゃん?」

「ああ。」


「でね。光が、男女2人きりで行ったら本人達がどうであれ、カップルに見られるって言ってたんだよ」

「なるほどな。」


「で、真司はどうなのかなって…僕と恋人同士だとか思われたらやっぱり嫌でしょ?」


ちょっと聞くのが怖いなぁ…思いっきり拒絶されたら流石にキツいかも…


「…まずな?俺達は男女だが、友達だろ?」

「うん。」


「それでいいんじゃないか?他人がどう思おうが、どうせ他人だ。俺達はちゃんと俺達の関係を分かってる。誤解されようが何されようが…俺達の関係が変わる事はないんだ…そうだろ?」

「まぁね…」


「じゃあいいじゃないか。他の奴等の誤解なんてゆっくり解いて行けばいい。そんな事気にして祭りを楽しめない方が損だろ?」

「そっか…そうかもね…」


流石真司…中々良い事言うなぁ…



……あれ?なんか上手くはぐらかされてない?いや、祭りについてはそれで納得したけど…


「で、真司は僕とカップルに見られて嫌なの?ねぇねぇ?」

「なんでそんな事聞くんだ…」

「気になるから。」

「気にしなくていいだろ。そんな事」


「ううっ…真司は僕とカップルに見られるの嫌なんだね…僕はこんなにも真司を想っているのに!」

「…嘘だろ?」

「嘘です☆」


ゴリゴリゴリゴリ


「…痛い痛い!無言でこめかみをグリグリしないで!?」

「じゃあこっちだ。」


こちょこちょ


「あはははっ!…やめろぉ!くすぐるのも無し!」

「…我儘な奴だ…仕方ない。1つにしてやろう。どっちがいい?」

「どっちもやだ…」

「そんな選択肢はない。」


くすぐったいのはやだけど…痛いのはもっとやだ…


「…うう、くすぐりの方で…」

「了解しました〜(笑)」

「かっこ笑って口で言うの!?」

「まぁまぁまぁ。ほれ。」

「んひゃはは!?」


真司が物凄い笑顔を浮かべてるっ!?


「本当はこういうの好きなんだろ…この変態め!」

「ほぉ、まだ口答えする元気があったか。」


真司の手の動きが早く、複雑になっていく。


「…っ!?あはははは!すとっぷ!すとっぷ!」


笑いに殺されるっ!?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


はぁ…酷い目にあった…



…結局真司はどうなんだろう…やっぱり嫌なのかな…


多分嫌なんだろうなぁ…でも優しいから口には出さないんだね…


ズキン


…あれ。なんか胸が痛い…なんだろう。心臓の病気とかかな…まだ若いのに…


収まった…?なんだったんだろ。


くすん。真司はやっぱり僕の事男として見てるのかな…まぁそれでいいんだけど…


女として見てて、それでも嫌だとか…そういう可能性もあるのかな…


それはなんか…やだな。


ズキン


…また!…なんなんだろ。でも一瞬だし、病院とかは行かなくていいよね…



さて!気持ちを切り替えて、夏祭りの予定でも立てますか…



えっとね…たこ焼き食べて…焼きそば食べて…射的やって…あ、綿あめもいいなぁ…


うん!夏祭り楽しみ!


…そういえば光達も夏祭り行くのかなぁ…


あれ?そういえば夏祭りの3日後くらいに花火大会あったよね?


真司の家から綺麗に見えるんだよなぁ…こっちも楽しみにしとこっと

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ