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ラブコメ的ななにか。


「あづい…死ぬ…」


流石夏…皮膚とか髪とか燃えそうだよ…


…クーラー入れるか…



ピッ…


あれ?


ピッピッ…


…うにゃ?何故つかない?


……故障!?えぇ…こんな暑い日に故障なんて…ついてないなぁ…


仕方ない!真司の所行こう。



「なんで俺の家に来るんだよ…」

「だってクーラー壊れちゃったんだもん!暑いんだよ…見てよこの服。汗でびしょびしょだよ…」

「…まぁ、確かにそれは凄いな…後、透けてるぞ。」

「…えっ!?」



本当だ…下着がくっきりと…


ていうか!なんでそんなさらりと言うのさ…

あぁ…なんか凄い恥ずかしい…


「で、ゲームでもするのか?」

「〜!こっち見るなバカッ!」

「なんだよ…いつもはもっと凄い事してるじゃねぇか…なんでそんなんで恥ずかしがんだよ?」

「それはそうだけど!確かにそうなんだけどっ…!やっぱダメ!こっち見ないで!着替えてくるっ!」

「…なんなんだ…」


くぅ…自分からやらないだけでこんなに恥ずかしいとは…!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「はぁ…やっと一息ついた…真司、ジュースは?」

「唾でも飲んでろ。」

「…酷い…」


…仕方ない、僕が持ってこよう…


「勝手に取るけどいいよね?」

「あぁ…」

「何がある…うわっ!?」

「危ない!」


汗で靴下が滑り、思いっきり床に倒れこむ。

…はずだったのだが、真司が下になってくれたため、痛くはなかった。


…痛くはなかったけど…


「やれやれ。大丈夫か?」

「は、はい。大丈夫です。だ。」

「どうした?なんか変だぞ?」

「な、なんでもないです。です。ジュース取ってきます…」


真司が体を張って庇ったため、僕は真司の上に覆い被さる感じで倒れこんだのだが…


真司の顔がもの凄く近くにあった上に、僕よりも大きくて逞しい体に密着していて…夏だから2人とも薄着で、真司の体温が直に伝わって…


凄く恥ずかしいっ!やだもう!なんで今日こんなのばっかりなの!?


「ラブコメなんてお断りだぁぁ!」

「何を叫びながら持ってきてるんだお前は…」


…ぐすん。今日は何かおかしいよ…いつもならこんなベタな展開ないのに…!


…はぁ、ジュースでも飲んでリラックスしよう…


ごく…ごっ!?


「えふっ!?げほっ!げほっ!」

「お、おい…マジで大丈夫か?」

「へ、平気…えふっ…」


…くそ…焦り過ぎたか…


「ふ…ふぅ…ごめんね?なんか今日変で…」

「いや、大丈夫だ。…おい、口の端に垂れてるぞ?」

「え?本当?あ、本当だ…」


夜の口からは今さっき飲もうとしていた液体が垂れている


その液体は予想通りと言うか何というか、白濁色で。


むせこんだ事によって赤面している顔と合わさって犯罪的な雰囲気を醸し出していた。


…が。2人とも純粋なのか、その事は全く気にも留めなかった



「はぁ…ゲームしようよ。」

「おう。」


「あ、そっちアイテム行ったよ?」

「お。…あ、しまった。」

「何やってるのさ…まったく…仕方ないこれ貸してあげるよ。」

「お、マジで?サンキュー」

「やれやれ…」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「じゃ、そろそろ帰るね〜」

「そうか…あ、そうだ。今度プール行かねえか?」

「…僕水着持ってないかも…」

「そうか…」

「い、いや。大丈夫。新しいやつ買うから!行けるよ」

「そうか。じゃあ今度連絡する」

「うん。またねー」

「またな」


真司とプール…か、随分久しぶりな気がするなぁ…


水着買わないとなのか…お母さんに任せようか…


光と行くのもありかな?いや、光も忙しいか…


あ、真司と行けばいいかな…色々見せてどれが似合うか言ってもらって…


そうしようかな。サプライズとかは出来ないけど、その方が僕も嬉しいかも。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「お母さん。クーラー壊れちゃったんだけど…」

「そうなの?じゃあ業者さんに連絡しておくわね?」

「よろしく〜」


あ、今日暑い中寝なきゃいけないの?


…真司泊めてくれないかなぁ…


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