VS真司
「明日から夏休みです。事故などに気を付けて生活して下さいね…もちろん宿題は出ます」
「えぇ〜…」
「先生達も色々大変なんです。では今日はここまで。また2学期にお会いしましょう」
「はーい!」
…夏休みか…時間が経つのは早いなぁ…この前まで後一ヶ月あるとか言ってた気がするんだけど…
「夜、宿題沢山出たね…」
「7月中に終わらせるよ。日記も」
「日記はダメでしょ…」
「想像力だよ。大体僕の夏休みの一日なんて大体一緒だからね」
「はぁ…ダメだよそんなんじゃ…」
…なんでため息つかれなきゃいけないんだろ?
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ふふふ…結構レベル上がったなぁ…もう大抵のクエストは1人で行けるよ…
…真司にだって負けないよ。本当だよ。
『協力お願いします!』
『はい。』
ふふん…頼る側から頼られる側になったよ!
おっと。危ない危ない
よしクリア!
『ありがとうございました。お強いですね!また今度手伝って貰ってもいいですか?』
『もちろんです』
喫茶店行こうかな〜…あそこゲームセンター並みにゲーム揃ってるんだよなぁ…
真司連れて行こうかなぁ…でもいいのかな?
…聞いてみようか。
『光〜あの喫茶店に真司連れてっていい?』
『いいと思うよ〜…けどあんまりイチャイチャしないでね。』
『しないよ!』
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「という訳で真司。喫茶店行こう」
「おう」
「いらっしゃいませ〜あら夜さん」
「紅茶お願いします…後奥行きますね〜」
「はーい」
「ほら、これ凄いでしょ。すっごい沢山ゲームあるんだよ」
「おお…よし、これで勝負するか。」
「レースゲーム?いいけど、僕勝っちゃうよ?」
「口ではなんとでも言えるよな。」
むかっ…絶対負かせてやる!
「あぁ!?この卑怯者!」
「いや、そういうアイテムなんだから…」
「ぬぬ…くらえ!」
「おっと。」
「嘘っ!?」
…後一周しかない…
「あ!よし、勝った!」
「くそっ…」
ふふ…勝てた勝てた…
「くっそー…負けたか」
「勝った〜!よし。次はバトルしようバトル」
「何でだ?」
「こっちで。」
「……リアルファイトかよ!?」
「うん。」
「久しぶりに言うなぁ…行くぞ!シルバーアップ!」
パリィィン…
「お前それ使うのかよ!?卑怯者!」
「問答無用!行くぞ!」
必殺の〜…
「ぐんぐにる!」
しゅぅぅん…
もちろん威力は抑えてますよ。当たっても痛い程度に。だから平仮名表記なのです。
まぁこれが当たれば負けを認めるでしょ。
…あれ?当たってない?真司避けてないのに…?
この近距離で外すわけないし…
「どういうこと?なんで当たらないの?」
「さぁな?ほれ。」
「そんな遅いパンチ片手で…え?」
ゴツン!
頭に鈍い衝撃が走る。おかしい。絶対止めたはずなのに…
「な…なんでぇ?」
「ははは…上手くいったな。それ。」
どさっ!
むぐ…動けない…
「押し倒すなんて…このケダモノ!」
「ほら、それ解け。」
「ぐぐ…」
シュゥゥン…
「…僕の負けか…」
「まさか勝てるとはな。」
「…なんで当たらなかったの…?」
「前お前から貰った魔力の残りを使ってお前の感覚を狂わせたんだよ。目と耳と…あと反射神経か。」
「そ、そんなのあり…?」
「ありあり」
「ぐう…くそ、屈辱…ところでそろ…」
「きゃぁぁ!?」
…まぁ説明が必要だよね。悲鳴を上げたのは光だ…で、何故光が悲鳴を上げたのかと言うと…
さっき僕が言おうとした言葉は「そろそろどいてくれ」だったんですよ。
…うん。もう分かって貰えたかな?そう。真司は今だ僕の上に跨ったままなんだよ
で、光から見ると…僕達が…その、そういう事をしようとしている様に見える…と。
つまり…
「しないでって言ったのに!」
「誤解だぁぁぁ!?」
光を捕まえて事情を説明しないと僕が色々と不味い!
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「だからですね。僕達は本当にそういう事しようとした訳じゃなくてね…ちょっと遊んでただけなんだよ」
「そう…分かった。」
「よかった…」
「とにかく、そういう事だから。もうこんな時間かぁ…僕帰るね」
「うん。またね。」
「びっくりした…変な勘違いされかけちゃったよ…でも、真司が悪いんだからね?真司が動かないから…」
「…悪かったよ」
「まぁいいか。また遊ぼうね〜…後、次は負けない!」
「はいはい。」
…う〜ん…魔力をあんな使い方をされるとは思わなかったよ…
僕の魔力って使い方で結構なんでもできるんだね…
まあいいや!明日から夏休み!ゲーム天国だね!
そういえば書くの忘れてましたが、霧になってる時は銀髪モードです。