喫茶店
…昨日買って貰ったゲームをやってたせいで寝不足です…あれ面白いね…『ナイト・オンライン』…真司と対戦しようと思って買ったんだけど、あれ対戦じゃなくて協力型だったね。今度協力やろう…
…じゃないや!遅刻しちゃう!
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「おはよう夜!あのね!聞いて聞いて!」
「…どうしたのやけにハイテンションで」
「ついに仲間が見つかったの!」
「仲間って…あー、あの…良かったね」
…よかった。こっちに見つかってくれたか…あっちに見つかってたら大変だった…
「うん!いやー良かった〜」
「あ、じゃああれ返すよ。魔力探知機みたいなやつ…」
「いや、いいよ?持ってても」
「そうはいかないでしょ。返すって。」
「そう?…じゃあ放課後ね?」
「うん」
ふぅ…なんとか一安心かな…
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「え〜…体育祭お疲れ様でした。この後は夏休みですね!皆さん楽しみですか?」
「いえーい!」
…毎回思うんだけど、このクラステンション高い人多いよね。
「では後1ヶ月程度ありますが。夏休みに向けて頑張りましょう。」
「はーい!」
…でも夏休みっていいよね。
青い空、青い海、白い雲に砂浜。
…なんて所とは無縁に、部屋に閉じこもってゲームするんだ♪
「夜〜。夏休みなんか予定ある〜?」
「気が早いよ光…まだ時間凄いあるよ?でも多分予定は無い」
「じゃあどっか遊びに行こうね!」
「…暑くなければね〜」
暑いの嫌いー!
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「小林君は夏休み楽しみ?」
「ああ。やっぱ休みはいいよな。」
「うんうん。そうだ、昨日ナイト・オンライン買ったんだけ….」
「しっ!」
「もごご…何?何なの…」
「そういう〜を買ったっていうのはあまり大声で言わない方がいいぞ。(利用して近づいてくる奴がいるから)」
「そうなの…?じゃあ小声で…小林君は持ってる?」
「いや、俺は持ってない…」
「なんだ、残念…」
やっぱ新発売だったから誰も持ってないのかな…
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うん…僕はこのショットガンが気に入ったよ。ガンガン倒せて気分いいからね。
ふふ…真司は何使ってるかな…片手剣とか?
…あ!光に探知機返すんだった!
えっと…あ!あったあった…
GO!
「遅い…」
「ごめん。」
「何してたの?」
「ゲーム…」
ポカッ!
「痛くないんですけど。」
「夜が悪…痛くないの?」
「慣れっこ」
「…なんで慣れちゃったかなー…」
「あ、そうだ。これから喫茶店行くんだけど一緒にどう?私の仲間達も居るよ」
「ほー喫茶店…行こうかな。甘いものある?」
「多分。」
「紅茶は?」
「あるよ。」
「じゃあ行く」
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「いらっしゃ…あら、光ちゃん。」
「こんにちは。奥入れて?」
「いいけど…後ろの子は?」
…後ろの子って僕かな?
「大丈夫。仲間よ。」
「そう?光ちゃんがそういうなら…」
…奥ってなんだろ?
「お?光じゃねーか…なんだ?後ろの奴は?」
…なんか怖い系の人が!
「涼、この子は夜。人間だけど…味方よ」
「…人間か…」
ひいい!なんかジロジロ見てきてる!
「たいしたもんだ。俺に睨まれて顔色一つ変えないとは。」
「…いや、これは内心ビビりまくってる顔ね」
…よく分かったな光!そしたら早くこの人をどかしてくれ!怖い!
「…怖いって。どいてあげて。」
「…やっぱ怖いか…すまんな。怖がらせる気はなかったんだが…」
「別に…」
「あ、この人も魔物だから。」
「へー。」
「もう言ったのか?」
「うん。受け入れてくれたよ」
「俺は…まぁ一般的に言う鬼って奴だ…実際にはちょっと違うがな」
「そんな感じしますね。」
「怖いって事か…」
…あ、落ち込んじゃった。
「あれ?犬いるよ?いいの?」
「あぁ、その2匹が見つかった仲間よ。」
「へー…ってあれ?君あの時のわんこ?」
「わん!」
捨て犬じゃなかったんだね。よかったよかった。
ぼふん!
「人間にもなれるよ!」
おお、変化した…
「私もなれますよ」
あ、白い方は女の子だったんだ…
「はい夜さん。紅茶ですよ。光ちゃんの奢りです」
「ありがとうございます」
「え?私の奢りなの?」
熱…でも美味しいね。苦くないし
「この奥には更に色々あるの…見てみる?」
「見る!」
「…これが闘技場。皆で戦ったりするの。私は今の所2位よ。」
「僕もやりたい…」
「いくら夜でも…流石に…」
「よし、光やろう」
「だから…」
「こいよ光…怖いのか?」
「いいよ…じゃあ怪我しない程度に抑えてあげるよ…」
「レディー…ファイ!」
ピカー!
「うわ、眩しい…」
「行くよ!」
「…消えた!?」
…いや、消える訳ないね。多分光の反射を使って姿を隠してるんだろうね…
そういう時は耳を使う!
コツ…コツ…
「うう…どこだろ…よし!ここだ!」
シュッ!
蹴りは空を切る。
もちろん的外れに出したのはわざとだ。
「………………」
コツ。
「…そこだ!」
「えっ!?」
ズムッ!
…決まった…クリーンヒットだ…
「…なんで分かったの…」
「音?」
「そっか…音かぁ…」
…あれ。全然ダメージ通ってないような?
「…痛くないの?」
「すっごく痛い…気を緩めたら泣きそう」
「ごめん…」
「こっちは遊戯室…色々あるよ。」
おー。ゲームが沢山…
「僕もちょくちょくここ来ていいかな…」
「いいよー」
わーい!ゲームできる!
「じゃあまたねー!」
「また明日!」
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「さて、続きやるか….」
ん?
『3のボスが倒せん。助けてくれ。』
『ふふ…雑魚め。いいよ。助けてあげる』
お、やっぱり真司は片手剣か…
ズドォォォン…
『助かった。』
『感謝しろよ〜』
さて、寝ようかな。
次は夏休み前くらいまで一気に飛びます。