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完治


「…お!もう平気そうだな…よし、風呂でも入るか…」


「背中流そうか?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「…またかよ!?」

「ううん。今日はドアの隙間」

「同じだろ…」

「元気になったんだね。良かった良かった」

「おう。お前のおかげでな。ありがとよ」

「お礼は…体で払ってもらおうか。」

「…意味がわからん。」

「え〜?本当にわかんないのかな〜?実はちょっと期待したんじゃないの〜?」

「…風呂入ってくる…覗くなよ!」


…普通逆だよねぇ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


覗くなと言われて覗かない夜さんではありません。


霧になれば水蒸気に紛れられるから見放題なんだよ!…いや、覗くだけじゃ意味ないんだよ。それじゃ僕が男の風呂覗いて興奮してる変態みたいじゃないか…


そう!あくまで根底にあるのは、真司へのドッキリなのだよ。


…とゆーわけで早速侵入です。



「ふぅ…あいつは…まったく…」

「…何考えてんだか分からん?」

「あぁ、まったくだ…!?」


「じゃーん!夜ちゃん参上!」

「…お前!さっさと出てけ!」

「やだ!…お背中流しますね〜♪」


…あ、服は着てないけど大事な所は霧で隠してるよ。流石にそこまでは無理。


「ふふ〜ん♪…なんだよ。何か不満そうだな。女の子に背中流されるなんて男の夢だろ?」

「………」

「…だんまりかね。まぁいいさ、僕が真司で遊ぶ事に変わりはない」


…む〜。反応ないとやり甲斐がないよ!よし、もう一手進めよう。


「仕方ないなぁ真司は…霧で隠してるのが不満なの?じゃあ全部見せて…」

「…やめろ」

「何か怖いよ…どしたの?あ、流し終わったよ」

「…俺はこういう事は辞めろって言ったはずなんだがな…」


…まずいね。ドッキリは成功したけど怒られそう!ここはさっさと…


「…そうだね…うん。僕が悪かったよ。」

「分かってくれたか…」

「出るよ…ごめんね」


…失敗…ちょっとやり過ぎたかなぁ…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「そこに座れ。」

「…はい。」


正座なう。足がぁ…


「で、どういうつもりだったんだ?」

「真司の慌てふためく様が見たいなぁって…真司もフッてきたし…」

「あれはフリじゃねぇ。…よし、お前には罰を与える」

「…え?罰…って…痛いのはやだよ…優しくして…」

「痛くない痛くない」

「ならいいか…どんなの?」


「…そろそろ足が痺れてきたんじゃないか?」


…?何故突然そんな事を…


あ!?まさかっ!


ツン


「あぎっ!?」


突然痺れが僕の足を襲う。…くそっ!これが罰か…!


「ふん!確かに痺れてるけど、甘いひぎっ!?甘いな!僕にはぎゃん!…喋らせてよ!」


「…罰を与えてる途中に猶予がある訳ないだろ?」

「この変tぎいっ!?…うぅ…でも僕は霧になって逃げられるんだよ!ひぐっ!残念だったな!」


これで逃げれ…


ギュゥゥゥ!


「………あぎぃぃ!?」


霧になろうとした瞬間、思いっきり足を踏まれた。これまでの比じゃない痺れが足を襲い、霧に変身する事ができない。


「し、真司!みぎゃ!僕が悪ひゃう!?僕が悪かった!だからもうやめぇ!?」

「ダメだ。」


「そっ…そんな…僕もう…っ!?」


は、早く痺れよ治れ…!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…はあっ…はっ…ううっ…!」


結局あれからも長い間弄られ続け、僕の足はボロボロです。


「もうやるなよ?」


「…前向きに善処してあげる…ひっ!」


…まだちょっと残ってる…


「…ごめんなさいは?」

「真司のばーか。」


ぎゅううう…


「痛い痛い痛い!普通に踏まないで!?」

「ごめんなさいは?」


「ご…ごめんなさ…いとでも言うと思ったか!バカめ!サラダバ…」



ガシッ!


「…え?」


「……お仕置きが足らないようだなぁ…」

「ひっ…!?ご、ごめんなさい!」

「…もう遅い!」


…そんなぁぁぁ!?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ぐすっ…違うんです…本当は僕は明日遊びに行こうって誘いに来ただけなんです…ひっく」

「悪かったから泣くなよ…」


「だって!だってあんなの人間の所業じゃありませんでしたよ!?」

「悪かったって…明日なんか奢ってやるから…」


「…じゃあ許す」

「即物的な奴め」


…明日はお出かけ!確定。

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